今週は大阪杯の前哨戦、金鯱賞(G2)を予想するわよ!
例年まずまずカタめに決着する傾向の強い、このレースだけど…。
去年は単勝227倍でシンガリ人気だったギベオンが、デアリングタクトを撃破。
稀に見る大番狂わせで、78万馬券を演出してくれたわね。
そしてウチも、そんなギベオンを注目穴馬に推していたのは覚えているかしら。
データ予想と相性のいい金鯱賞、今年も馬券を賑わせる穴馬をバシッと当てていくから期待してちょうだい!
ちなみに今回検証から炙り出された伏兵は、回収率期待値500%オーバーの穴馬候補よ~!
さっそく、特別登録馬から確認していくわ!
特別登録馬
馬名 | 性別 | 負担 重量 |
調教師 | 所属 |
---|---|---|---|---|
アラタ | 牡 | 56.0 | 和田勇介 | 美浦 |
ギベオン | 牡 | 57.0 | 藤原英昭 | 栗東 |
グラティアス | 牡 | 56.0 | 宮田敬介 | 美浦 |
サンレイポケット | 牡 | 56.0 | 高橋義忠 | 栗東 |
シフルマン | 牡 | 56.0 | 中尾秀正 | 栗東 |
ショウナンバルディ | 牡 | 56.0 | 松下武士 | 栗東 |
ジャックドール | 牡 | 56.0 | 藤岡健一 | 栗東 |
ポタジェ | 牡 | 56.0 | 友道康夫 | 栗東 |
アカイイト | 牝 | 55.0 | 中竹和也 | 栗東 |
シャドウディーヴァ | 牝 | 54.0 | 斎藤誠 | 美浦 |
ステラリア | 牝 | 54.0 | 斉藤崇史 | 栗東 |
ソフトフルート | 牝 | 54.0 | 斉藤崇史 | 栗東 |
ランブリングアレー | 牝 | 54.0 | 友道康夫 | 栗東 |
レイパパレ | 牝 | 56.0 | 高野友和 | 栗東 |
ワールドウインズ | セン | 56.0 | 武幸四郎 | 栗東 |
それじゃあ今回も過去10年分のデータを使って、金鯱賞の予想を組み立てていくわね。
2016年に3着馬が2頭出ているから、3着馬11頭のデータから傾向を探っていくわよ。
まずは、レース当日の人気別成績から狙い目の券種を炙り出すわ。
レース当日人気別成績
当日人気 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 4 | 2 | 1 | 3 | 40.0% | 60.0% | 70.0% |
2番人気 | 1 | 0 | 3 | 6 | 10.0% | 10.0% | 40.0% |
3番人気 | 1 | 0 | 0 | 9 | 10.0% | 10.0% | 10.0% |
4番人気 | 1 | 1 | 2 | 6 | 10.0% | 20.0% | 40.0% |
5番人気 | 1 | 1 | 0 | 8 | 10.0% | 20.0% | 20.0% |
6~9人気 | 1 | 6 | 4 | 29 | 2.5% | 17.5% | 27.5% |
10番人気以下 | 1 | 0 | 1 | 36 | 2.6% | 2.6% | 5.3% |
基本的にはカタめに決着するレースだけあって、1番人気は複勝率70%と信頼度が高めね。
ただ昨年はシンガリ人気だったギベオンが勝利しているし、人気に関わらず勝ち馬が出る傾向にあるから、軸に固定するのは避けた方がいい感じ。
1番人気を馬券に絡めたボックス買いがよさそうね。
また穴馬の傾向についてだけど、6~9番人気だった馬が馬券の3分の1以上を占めていて、10番人気以降だった大穴クラスも2頭が馬券になっているなど、こちらも人気順に左右されない印象。
荒れる展開も考慮して、券種は点数を抑えて高配当が狙える3連複をオススメしておくわ。
ちなみに単勝50倍以上から馬券になったのべ3頭を調べてみたら、このレースのリピーターか、もしくは中京2000mの重賞で勝ち鞍があった、という共通点が見つかったの。
現時点での下馬評に限って見てみると、単勝50倍以上でいずれかの条件に該当しているのは、昨年の中日新聞杯を制したショウナンバルディと、昨年金鯱賞を勝利したギベオンの2頭。
彼らは穴馬候補として押さえておきたいわね。
次は、前走クラス別成績を見てもらうわよ。
前走クラス別成績
前走 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
G1 | 5 | 3 | 3 | 29 | 12.5% | 20.0% | 27.5% |
G2 | 2 | 0 | 2 | 27 | 6.5% | 6.5% | 12.9% |
G3 | 1 | 3 | 1 | 22 | 3.7% | 14.8% | 18.5% |
OP特別 | 2 | 0 | 4 | 12 | 11.1% | 11.1% | 33.3% |
海外 | 0 | 2 | 1 | 2 | 0.0% | 40.0% | 60.0% |
前走G1組、オープン特別組、さらに海外組の成績がいいわね。
前走海外組は勝利こそないものの、複勝率はいずれも同等の成績になっているから、それぞれをレース別にしてより好走傾向にあるローテーションを炙り出すわよ。
『前走G1』
■有馬記念【3-0-0-8 / 勝27.3% 連27.3% 複27.3%】:アカイイト・シャドウディーヴァ
■エリザベス女王杯【0-0-1-2 / 勝0.0% 連0.0% 複33.3%】:ステラリア
『前走OP特別(L含む)』
■白富士S(L)【1-0-2-1 / 勝25.0% 連25.0% 複75.0%】:グラティアス・ジャックドール
■関門橋S【前例なし】:シフルマン
『海外』
■香港C【0-0-0-1 / 勝0.0% 連0.0% 複0.0%】:レイパパレ
総合的には白富士S組がもっとも好調なローテーション、と言えそうね。
複勝率は75%にもなるし、該当するグラティアスとジャックドールは有力な馬券候補として評価したいわ。
また有馬記念組も勝率ではトップの数値が出ているから、アカイイトとシャドウディーヴァも押さえておきたいわね。
ちなみに前回の覇者ギベオンは、本走唯一となる前走ダート戦組なんだけど…。
直近10年で前走にダートを使った馬は、【0-0-0-3】と馬券になった前例がないのよね。
昨年”まさか”を巻き起こした彼だから決して軽視はできないけど、ローテーション的にはちょっと割り引いて考えたいわ。
次は、前走着順別成績を見てもらうわよ。
前走着順別成績
前走着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
前走1着 | 1 | 1 | 4 | 8 | 7.1% | 14.3% | 42.9% |
前走2着 | 2 | 2 | 0 | 7 | 18.2% | 36.4% | 36.4% |
前走3着 | 0 | 1 | 1 | 8 | 0.0% | 10.0% | 20.0% |
前走4着 | 2 | 2 | 2 | 3 | 22.2% | 44.4% | 66.7% |
前走5着 | 2 | 1 | 0 | 5 | 25.0% | 37.5% | 37.5% |
前走6~9着 | 2 | 2 | 2 | 29 | 5.7% | 11.4% | 17.1% |
前走10着~ | 1 | 1 | 2 | 37 | 2.4% | 4.9% | 9.8% |
前走の着順に関係なく馬券になる、と言えるデータね。
となれば、あまり前走の結果に左右されることなく好走馬を探したいところだけど、前走4・5着馬の好調さは見逃せないわ。
どちらも勝率は20%を超えているし、回収率も群を抜いているのよね。
ちょっと奇妙なデータではあるけど、傾向上ここに該当するソフトフルートとポタジェは要警戒よ。
ちなみに前走10着以降から巻き返したのべ4頭について調べてみたら、いずれも関西所属で、かつ重賞での勝ち鞍があった、という共通点が見つかったの。
今回この条件に唯一該当するショウナンバルディは、挽回するチャンスがありそうね。
次は、年齢別成績を見てもらうわよ。
年齢別成績
年齢 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
4歳 | 6 | 3 | 2 | 17 | 21.4% | 32.1% | 39.3% |
5歳 | 2 | 3 | 6 | 28 | 5.1% | 12.8% | 28.2% |
6歳 | 1 | 1 | 3 | 26 | 3.2% | 6.5% | 16.1% |
7歳 | 1 | 0 | 0 | 12 | 7.7% | 7.7% | 7.7% |
若い馬ほど走る、というデータね。
なかでも4歳馬は、直近10年で6勝と成績があたまひとつ抜けて好調。
昨年も3頭の4歳馬が出走して、うち2頭が馬券になっているし、今年該当する
ジャックドール
ステラリア
グラティアス
の3頭も、かなり馬券になる可能性が高そうね。
ただ回収率がもっとも良好なのは、6歳馬。
単勝回収率は700%オーバー、複勝回収率は100%オーバーと、ここからよく穴馬が出ている、ということも覚えておいてちょうだい。
そんなところで、現段階における注目馬と穴馬候補を紹介するわよ!
注目馬①
ジャックドール(牡4)
【前走:白富士ステークス(OP特別L)1番人気1着】
重賞初挑戦ながら、下馬評では1番人気に推されているジャックドール。
前走白富士S組、目下4連勝中と、まさに去年3着入線したポタジェを彷彿とさせる戦績とあって、人気するのもムリはないって感じね。
ただ検証では好データによく該当していて、ここを好走するに十分な材料を備えているのも確か。
中京2000mも条件クラスながら2戦2勝と相性はいいし、前残りする傾向の強い本走ならG1馬たちとも勝ち負けできる、と見ているわ!
注目馬②
アカイイト(牝5)
【前走:有馬記念(G1)6番人気7着】
本走が今年の始動戦となる、アカイイト。
1週前追い切りでは3戦連続でのコンビとなる幸英明Jを背に、エリ女の稽古でマークした自己ベストに迫る走りができていたとあって、状態面に問題がないばかりか、むしろ調子が上がっていると言えるほど。
彼女にとっては大阪杯への叩きの要素が強いレースだけど、メイチで来る子たちと勝ち負けできる仕上がりにはなっている、と見ていいわ。
データ的にも有馬記念は好ローテーションだし、年齢も好走傾向の強い5歳と買えるものばかり。
4角で中団くらいに位置できていれば、それこそ人気どころをまとめて差し切ったって不思議じゃないわ!
データ的には上位陣が好調な今年の金鯱賞だけど…。
回収期待値500%オーバーのアノ伏兵は見逃せないわよ!
注目穴馬
ショウナンバルディ(牡6)
【前走:日経新春杯(G2)7番人気12着】
前走の日経新春杯では12着と大敗した、ショウナンバルディ。
ただ前走の2200mは決して得意な距離ではなかったし、トップハンデの57kgを背負ってのレースだったのよね。
適性距離の2000mで、かつ中日新聞杯を制した岩田康誠Jとのコンビに戻る今回は、中京3勝のコース巧者っぷりを活かした激走に期待できるわ。
検証面でも穴馬の条件となり得る「中京2000mの重賞での勝ち鞍あり」や、6歳馬であるなど、データとの相性も良好。
強力な先行馬が揃っている本走だけど、展開ひとつで逃げ残っての勝利まである、と見ているわ。
あとは高回収率が見込める、現時点程度のオッズで推移してくれることを祈るだけね!