2018年 日経賞 事前予想
今週の土曜日に日経賞(G2)が行われるわ!
天皇賞(春)の前哨戦として位置付けられているこのレース、2014年からは優勝馬に優先出走権が与えられるようにもなったの。
ただ、来週の大阪杯(G1)が控えているとあって、今回は小粒なメンバーになりそう…。
ま、裏を返せば全頭にチャンスがあるってこと!…って、これ先週のスプリングステークスでも言ったかしらね。
けど、こういったレースこそ面白味があるのは事実!
とくに今年は海外帰りや怪我からの休み明けなど、スキの目立つ有力馬が多いわ。
思いもよらない伏兵にも付け入るチャンスが十分あるってこと!
怪しいニオイがプンプンする注目の穴馬、しっかり見つけておいたわよ!
早速、登録馬の紹介に移ろうかしらね。
2018年 日経賞 特別登録馬
馬名 | 性別 | 負担 重量 |
調教師 | 所属 |
---|---|---|---|---|
アクションスター | 牡 | 56.0 | 音無秀孝 | 栗東 |
ガンコ | 牡 | 56.0 | 松元茂樹 | 栗東 |
キセキ | 牡 | 57.0 | 角居勝彦 | 栗東 |
サイモントルナーレ | 牡 | 56.0 | 加藤和宏 | 美浦 |
サクラアンプルール | 牡 | 57.0 | 金成貴史 | 美浦 |
ショウナンバッハ | 牡 | 56.0 | 上原博之 | 美浦 |
ゼーヴィント | 牡 | 56.0 | 木村哲也 | 美浦 |
ソールインパクト | 牡 | 56.0 | 戸田博文 | 美浦 |
チェスナットコート | 牡 | 55.0 | 矢作芳人 | 栗東 |
トーセンバジル | 牡 | 56.0 | 藤原英昭 | 栗東 |
ナスノセイカン | 牡 | 56.0 | 矢野英一 | 美浦 |
ノーブルマーズ | 牡 | 56.0 | 宮本博 | 栗東 |
ピンポン | 牡 | 56.0 | 粕谷昌央 | 美浦 |
ロードヴァンドール | 牡 | 56.0 | 昆貢 | 栗東 |
アルター | セン | 56.0 | 古賀慎明 | 美浦 |
ここから、阪神で行われた2011年を除く過去10年のデータを使って、日経賞の予想を始めていくわ!
最初は、前走クラス別成績から。
2018年 日経賞 前走クラス別成績
前走クラス | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
未勝利 | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
2勝 | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
3勝 | 0- 0- 0- 10/ 10 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
OPEN非L | 0- 0- 0- 11/ 11 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
G3 | 1- 0- 3- 22/ 26 | 3.8% | 3.8% | 15.4% |
G2 | 5- 5- 5- 39/ 54 | 9.3% | 18.5% | 27.8% |
G1 | 4- 5- 2- 14/ 25 | 16.0% | 36.0% | 44.0% |
障害 | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
地方 | 0- 0- 0- 3/ 3 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
海外 | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
G1・G2といった、格の高いレースを走ってきた馬の成績が良いわ。
けど、今年G1からの参戦馬はいないの…何か少し寂しいわね。
まあ、こればっかりは気にしても仕方ないはなし。
気を取り直して、順番に好走条件を探っていこうかしら。
まずは中心の前走G2組。
前走レースの着順は以下の通りよ。
アメリカジョッキークラブカップ(2-2-2-14)
日経新春杯(2-0-1-5)
京都記念(0-4-0-7)
中山記念(0-0-1-7)
ステイヤーズステークス(0-0-1-2)
馬券に絡んだ頭数が最も多いのは、アメリカジョッキークラブカップ。
出走数のわりに、日経新春杯組と京都記念組が健闘しているのもポイントね。
この15頭なんだけど、うち12頭が掲示板に載っていて、残り3頭も前後の6着を確保していたの。
それなりの結果を残した馬が引き続き好走するってことね。
前走G2組は、掲示板前後の結果を残した馬と考えたいわ。
該当するのは、サクラアンプルールとロードヴァンドールの2頭。
特にロードヴァンドールは相性の良い日経新春杯組だから要チェックよ!
続いては、グッと数字が下がる前走G3組。
この4頭が走った前走はダイヤモンドステークス(1-0-2-14)と小倉大賞典(0-0-1-0)の2レースだったわ。
今回ダイヤモンドステークスからの参戦が2頭いるわね。
レース以外での共通点だと、2012年に大穴を開けたネコパンチ(12番人気)以外の3頭が前走を勝っていたわ。
少し格の下がるG3では、馬券になるくらいの結果を残しておいて欲しいところね。
該当するのはゼーヴィントとソールインパクトの2頭で、特にダイヤモンドステークス組のソールインパクトは要注目よ。
そして、好走数・率ともに低い前走OP組について。
この1頭は2007年のネヴァブション(3番人気1着)で、前走1番人気1着。
前走で3着以内に入れなかったOP特別の成績は(0-0-0-11)と撃沈で、前走好走したのはこのネヴァブションだけなの。
つまり、前走で馬券圏内を争えるようでないと厳しいということ。
今年はピンポンがOP特別から参戦するけど、前走10番人気8着…ちょっとここでは厳しいわね。
前走海外組は母数が1頭しかいないから、ここで絞り込むのは控えるわ。
キセキとトーセンバジルは、他のデータと併せて考えるわよ!
最後に、前走1600下組についても触れておくわ。
1600万下から出走した10頭のうち、なんと9頭が前走を勝っていたの。
それだけの結果を出したのにダメってことは、日経賞が条件戦上がりには厳しいレースということが分かるわね。
ただ、この10頭のうち7頭が重賞未出走だったの。
出走経験のある3頭も好走実績がなかったわ。
ガンコとノーブルマーズは過去に重賞で結果を残しているから、検討する余地は残されているってことよ。
【前走G2】
アクションスター
アルター
サクラアンプルール ※前走中山記念(4番人気4着)
ショウナンバッハ
ロードヴァンドール ※前走日経新春杯(4番人気2着)
【前走G3】
サイモントルナーレ
ゼーヴィント ※前走七夕賞(1番人気1着)
ソールインパクト ※前走ダイヤモンドステークス(6番人気3着)
ナスノセイカン
【前走OP特別】
ピンポン ※前走白富士ステークス(10番人気8着)
【前走1600万下】
ガンコ
チェスナットコート
ノーブルマーズ
【前走海外】
キセキ
トーセンバジル
次は、前走着順別成績よ。
2018年 日経賞 前走着順別成績
前確定着順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
前走1着 | 4- 0- 5- 18/ 27 | 14.8% | 14.8% | 33.3% |
前走2着 | 2- 1- 1- 7/ 11 | 18.2% | 27.3% | 36.4% |
前走3着 | 0- 2- 1- 4/ 7 | 0.0% | 28.6% | 42.9% |
前走4着 | 1- 2- 1- 10/ 14 | 7.1% | 21.4% | 28.6% |
前走5着 | 1- 1- 1- 1/ 4 | 25.0% | 50.0% | 75.0% |
前走6〜9着 | 1- 2- 0- 30/ 33 | 3.0% | 9.1% | 9.1% |
前走10着〜 | 1- 2- 1- 32/ 36 | 2.8% | 8.3% | 11.1% |
馬券の中心は前走掲示板組ね。
前走6着以下から激走馬を探ろうと思ったんだけど…ちょっと下記のデータをみてちょうだい。
1-2-1-56 勝率1.7% 連対率5.0% 複勝率6.7%
これは、前走6着以下で当日6番人気以降だった馬の成績。
見てもらえれば分かるように、なかなか厳しい数字よね…。
穴馬を見つけるにしても、前走掲示板組から探すのが良さそうよ。
【前走1着】
ガンコ
ゼーヴィント
チェスナットコート
ノーブルマーズ
【前走2着】
ロードヴァンドール
【前走3着】
ソールインパクト
トーセンバジル
【前走4~5着】
サクラアンプルール
【前走6着以下】
アクションスター
アルター
キセキ
サイモントルナーレ
ショウナンバッハ
ナスノセイカン
ピンポン
次は、前走人気別成績。
2018年 日経賞 前走人気別成績
前走人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
前走1人気 | 1- 0- 5- 8/ 14 | 7.1% | 7.1% | 42.9% |
前走2人気 | 1- 1- 2- 8/ 12 | 8.3% | 16.7% | 33.3% |
前走3人気 | 1- 2- 0- 7/ 10 | 10.0% | 30.0% | 30.0% |
前走4人気 | 3- 1- 0- 15/ 19 | 15.8% | 21.1% | 21.1% |
前走5人気 | 0- 1- 0- 8/ 9 | 0.0% | 11.1% | 11.1% |
前走6〜9人 | 3- 2- 1- 24/ 30 | 10.0% | 16.7% | 20.0% |
前走10人〜 | 1- 3- 2- 31/ 37 | 2.7% | 10.8% | 16.2% |
前走上位人気が引き続き好走するのは分かるけど、ここで注目して欲しいのが前走6番人気以降!
12頭が馬券に絡んでいて、1~3番人気と大差ない頭数を出しているの。
しかも、勝率は1・2番人気よりも高いわ。
この12頭をさらに掘り下げるために、前走での着順を調べてみたわ。
1~5着(3-3-2-11) 勝率15.8% 連対率31.6% 複勝率42.1%
6着以下(1-2-1-46) 勝率2.0% 連対率6.0% 複勝率8.0%
見ての通り、掲示板を確保していた馬の成績が優秀だったの。
前走6番人気以降でも掲示板を確保した馬なら押さえておきたいわ。
【前走1番人気】
ゼーヴィント
ノーブルマーズ
【前走2番人気】
ガンコ
キセキ
【前走3番人気】
チェスナットコート
【前走4番人気】
サクラアンプルール
ロードヴァンドール
トーセンバジル
【前走5番人気】
※該当なし
【前走6番人気以降】
アクションスター
アルター
サイモントルナーレ
ショウナンバッハ
ソールインパクト ※前走6番人気3着
ナスノセイカン
ピンポン
さて、以上のデータを基に現時点での注目馬を紹介するわよ!
有力馬筆頭のキセキ以外からピックアップしたわ。
最注目は、恐らく今回の盲点となるアノ馬…。
周りがまだ気付いていない今のうちにチェックしてちょうだい!
2018年 日経賞 注目馬①
ロードヴァンドール(牡5)
【前走:日経新春杯(G2)4番人気2着】
前走の日経新春杯では本命◎に指名したロードヴァンドール。
終始ハナに立っていたけど、最後はパフォーマプロミスに差されてしまったわね。
これは斤量差が大きかったと思うの。
パフォーマプロミスの+2kgの56kgを背負って、タイム差なしに粘ったのは評価できるわ!
昨年のシャケトラも、この日経新春杯から参戦して優勝を果たしたのよね。
日経新春杯とは相性が良いレースと言えるわ。
2017年1月の寿ステークスから勝ち鞍がないロードヴァンドールだけど、12月の中日新聞杯(G3)で3着に入ると、そこから徐々に調子を取り戻してきた感じ!
メンバー的に、恐らくハナを切るのはコノ馬。
上手く前に出てマイペースにレースを運べば、念願の重賞初制覇も夢じゃないわ!
2018年 日経賞 注目馬②
ソールインパクト(牡6)
【前走:ダイヤモンドステークス(G3)6番人気3着】
2走前の日経新春杯(G2)では11着と惨敗だったけど、次走のダイヤモンドステークスでは巻き返したわね。
中山芝コースで9戦して掲示板を外したのは1度だけ(2-0-4-3)と、安定感抜群の成績を残しているソールインパクト。
2500mも3走前のアルゼンチン共和国杯(G2)で2着と、好走経験あり。
ここでは、今年の中山金杯を制したセダブリランテスに先着を果たしたわね。
さらに、今や4歳世代トップと言っても過言ではないスワーヴリチャードに0.4秒差。
なかなか骨のあるメンツと戦ってきたわ。
データから見ても不安はないから、人気が落ち着くならかなりオイシイ存在。
この馬も上記で紹介したロードヴァンドール同様、未だに重賞制覇できていないの。
有力馬が怪しい今回、絶好のチャンスが巡ってきたと言えるんじゃないかしら!
今年の日経賞は有力馬の不安要素が多く混戦必須!
盲点中の盲点…キセキらの影に隠されたコノ馬が波乱を起こす可能性は十分よ!
2018年 日経賞 注目穴馬
ノーブルマーズ(牡5)
【前走:迎春ステークス(1600万下)1番人気1着】
この馬の特筆すべき点は、デビューから24戦していて一度も二桁決着に敗れたことがないという堅実な走り。
2016年の朝日セントライト記念(G2)では5着に健闘した経験もあって、去年暮れの中日新聞杯を制したメートルダールにも先着しているのよ。
前走の迎春ステークスも1番人気に応えて勝ち切ったことからも分かるように、同馬の中山適性は高いわ。
前走クラス別成績でも触れたように、これまで前走1600万下組から馬券になった馬がいないことが唯一の気になる点。
けど、このせいで注目されないようならココは是非とも逆手に取りたいところ!
最終追い切りも見てだけど、状態が良いようなら猛プッシュしたいわ!