2018年 阪神牝馬ステークス 事前予想
今週は、ヴィクトリアマイルへの大事なステップレース、阪神牝馬ステークスの予想をしていくわ!
2016年に距離が延長されたことで、G1前哨戦としての価値が増してきたこのレース。
その影響で実力のある馬が多く来るようになったからか、近年は堅めに決着することが多かったけど…
データを使って調べてみたら、今年このレースでの好走条件にばっちりハマる伏兵馬が見つかったの!
このページの最後で紹介しているから、ぜひ確認してちょうだい!
さっそく、今年の特別登録馬を見てもらうわね。
2018年 阪神牝馬ステークス 特別登録馬
馬名 | 性別 | 負担 重量 |
調教師 | 所属 |
---|---|---|---|---|
アドマイヤリード | 牝 | 56.0 | 須貝尚介 | 栗東 |
エテルナミノル | 牝 | 54.0 | 本田優 | 栗東 |
クインズミラーグロ | 牝 | 54.0 | 野中賢二 | 栗東 |
ジュールポレール | 牝 | 54.0 | 西園正都 | 栗東 |
ソウルスターリング | 牝 | 56.0 | 藤沢和雄 | 美浦 |
デンコウアンジュ | 牝 | 54.0 | 荒川義之 | 栗東 |
ミエノサクシード | 牝 | 54.0 | 高橋亮 | 栗東 |
ミスパンテール | 牝 | 54.0 | 昆貢 | 栗東 |
ミリッサ | 牝 | 54.0 | 石坂正 | 栗東 |
ラビットラン | 牝 | 55.0 | 角居勝彦 | 栗東 |
リスグラシュー | 牝 | 54.0 | 矢作芳人 | 栗東 |
レッツゴードンキ | 牝 | 55.0 | 梅田智之 | 栗東 |
レッドアヴァンセ | 牝 | 54.0 | 音無秀孝 | 栗東 |
今回は、過去5年間に阪神の芝1600mで行われた牝馬限定重賞、全15レースのデータを使って、阪神牝馬ステークスの傾向を分析していくわ。
まずは前走クラス別成績から見てもらおうかしら。
2018年 阪神牝馬ステークス 前走クラス別成績
前走クラス | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
2勝 | 0- 0- 0- 2/ 2 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
3勝 | 4- 2- 2- 27/ 35 | 11.4% | 17.1% | 22.9% |
OPEN非L | 3- 2- 1- 31/ 37 | 8.1% | 13.5% | 16.2% |
G3 | 2- 4- 6- 51/ 63 | 3.2% | 9.5% | 19.0% |
G2 | 0- 1- 0- 3/ 4 | 0.0% | 25.0% | 25.0% |
G1 | 1- 1- 1- 11/ 14 | 7.1% | 14.3% | 21.4% |
地方 | 0- 0- 0- 3/ 3 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
海外 | 0- 0- 0- 3/ 3 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
※このレースの出走条件に合うクラスだけを取り上げているから、各列の合計が15にならないわよ。
さすがに前走G1を走って来た馬の成績は圧倒的ね。
今回該当するジュールポレール、ソウルスターリング、レッツゴードンキには要注意よ。
また、もう一つチェックしたいのが、前走1600万下の馬たち。
昨年の阪神牝馬ステークスで、2着と3着がこのクラスから出ているのよね。
今年1600万下を走ってきた馬は4頭、ひととおり押さえておくといいわ。
ミエノサクシード
ミリッサ
レッドアヴァンセ
ワントゥワン
次は、前走着順別成績を見てちょうだい。
2018年 阪神牝馬ステークス 前走着順別成績
前確定着順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
前走1着 | 7- 2- 2- 24/ 35 | 20.0% | 25.7% | 31.4% |
前走2着 | 0- 0- 0- 5/ 5 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
前走3着 | 1- 2- 2- 7/ 12 | 8.3% | 25.0% | 41.7% |
前走4着 | 0- 3- 1- 6/ 10 | 0.0% | 30.0% | 40.0% |
前走5着 | 1- 1- 2- 9/ 13 | 7.7% | 15.4% | 30.8% |
前走6〜9着 | 1- 1- 1- 26/ 29 | 3.4% | 6.9% | 10.3% |
前走10着〜 | 0- 1- 2- 53/ 56 | 0.0% | 1.8% | 5.4% |
前走勝ち馬よりも2着・3着の馬のほうが馬券に絡む割合が高い、というおもしろいデータよ。
今回はクインズミラーグロとレッツゴードンキが該当するわね。
また、ここでは穴馬を探すために、前走6着以降で馬券に絡んだ馬のことを調べてみたんだけど…
該当する馬の大半は、このレースへの参加資格がない3歳馬だったわ。
それ以外の馬についても、若い子ほど好走する傾向がみられたの。
だからこのレースにおいては、「前走で凡走した5歳以上の馬は切る」という風に考えましょう。
アドマイヤリードやジュールポレール、エテルナミノルあたりはちょっと厳しいってことね。
次は、前走距離別成績よ。
2018年 阪神牝馬ステークス 前走距離別成績
前走平地距離 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1200m | 1- 0- 1- 21/ 23 | 4.3% | 4.3% | 8.7% |
1400m | 4- 2- 3- 29/ 38 | 10.5% | 15.8% | 23.7% |
1600m | 3- 5- 5- 46/ 59 | 5.1% | 13.6% | 22.0% |
1800m | 1- 2- 1- 21/ 25 | 4.0% | 12.0% | 16.0% |
2000m | 0- 0- 0- 8/ 8 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
2200m | 0- 0- 0- 4/ 4 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
2400m | 0- 1- 0- 1/ 2 | 0.0% | 50.0% | 50.0% |
2500m | 1- 0- 0- 1/ 2 | 50.0% | 50.0% | 50.0% |
前走でもマイルを使ってきた馬の成績が安定しているのは当然として…
延長組か短縮組かでいえば短縮組、つまり前走で1800m以上のレースを使ってきた馬のほうが好成績よ。
とくに勝率については前走が同距離だった馬を上回っているわ。
優秀なマイラーはクラシックディスタンスでも戦える、なんて説を踏まえれば納得のデータね。
今回はエテルナミノル、クインズミラーグロ、ジュールポレール、ソウルスターリング、ミリッサが該当するわよ。
次は、所属別成績を見てもらうわね。
2018年 阪神牝馬ステークス 所属別成績
調教師分類 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
美浦 | 3- 3- 0- 34/ 40 | 7.5% | 15.0% | 15.0% |
栗東 | 7- 7- 10- 95/119 | 5.9% | 11.8% | 20.2% |
地方 | 0- 0- 0- 2/ 2 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
外国 | 0- 0- 0- 0/ 0 |
関東馬のほうが勝率・連対率が高いのね。
重賞を目指してわざわざ関東から輸送されてくる馬というのは、それだけ勝機があるってこと。
今回、関東馬はソウルスターリング1頭だけだけど、他にもついこの前まで関東所属だった馬がいるわね…
さあ、ここでそんな「実質関東馬」も含めた注目馬を紹介するわよ。
2018年 阪神牝馬ステークス 注目馬①
ソウルスターリング(牝4)
【前走:ジャパンカップ(G1)4番人気7着】
昨年のオークス覇者であるソウルスターリング。
それ以来、一線級の牡馬たちと対等にレースをしてきたこともあって、本走ではなかなかの人気を得そうね。
世間では、前走からの大幅な距離短縮を心配する声もあるみたいだけど…
彼女は昨年に本走と同コースで行われたチューリップ賞を勝っているし、なにより距離短縮がこのレースの好走条件であることはすでに話した通りよ。
彼女にはほかにも、関東馬であることをはじめとしていいデータが揃っていて、穴党としても馬券からは外しにくいわね。
昨年秋から掲示板が遠のいている彼女だけど、ここで彼女本来の実力を見せつけてほしいわ!
近年は馬券的な旨味がなかった阪神牝馬ステークスだけど…
この馬たちを押さえておけば、周りを尻目に高配当をゲットできそうよ!
2018年 阪神牝馬ステークス 注目馬②
ミリッサ(牝4)
【前走:初音ステークス(1600万下)1番人気1着】
前走条件戦組からは、唯一の距離短縮組であるミリッサを紹介するわ!
彼女は昨年のチューリップ賞で4着、ローズステークス(G2)でも4着と、すでに重賞クラスの実力を付けている気配があるのよね。
とはいえまだまだ結果は伴っていないし、ヴィクトリアマイルを目指すならこのレースはなんとしても勝たなければいけないところ。
彼女は1週前追い切りでも助手を背に目いっぱい追われていて、本気度を感じさせる調教内容だったわ。
このレースでの鞍上が定まっていないのは正直不安だけど、陣営のよりよい選択・決断に期待したいわね!
2018年 阪神牝馬ステークス 注目穴馬
クインズミラーグロ(牝6)
【前走:小倉大賞典(G3)15番人気2着】
小倉大賞典では、下馬評を覆して2着に食い込んだクインズミラーグロ。
ハンデ戦だった前走では、斤量1kg差のトリオンフに2馬身半の差を付けられたけど…
「斤量1kg違えば1馬身違う」「牡馬と牝馬の差は斤量2kg分」という通説を踏まえれば、着差以上に評価してもいいはずよ。
彼女は前走の距離・成績をはじめとしてこのレースにおける好走材料が揃っているし、ついこの前まで美浦の和田正道厩舎にいたことを踏まえれば、実質関東馬として更に評価できるわね。
前走の勢いそのままに、ここを勝っても何の不思議もないわ!