2020年 マイラーズカップ 最終予想
読売マイラーズカップの最終予想をするわよ!
12頭で争われることになった、今レース。
特に世間から大きな注目を集める、マイル王インディチャンプがどんな走りを見せてくれるのか、気になっている方も多いんじゃないかしら。
そんなインディチャンプ、月曜にも伝えたように本走においては好走が疑わしいデータが出ているの。
実績では他を圧倒している彼に不利が見つかったとあって、他の馬たちにも十分対抗できるチャンスが出てきているわよ。
今回も10年分のデータ検証から、そんなインディチャンプを脅かす可能性がある穴馬を探し出したわ。
いつものように注目穴馬としてページの最後で紹介するから、ぜひチェックしてちょうだいよ!
さっそく、確定した枠順から見てもらうわ。
2020年 マイラーズカップ 枠順
枠番 | 馬番 | 馬名 | 性別 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 所属 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | インディチャンプ | 牡5 | 58.0 | 福永祐一 | 音無秀孝 | 栗東 |
2 | 2 | ランスオブプラーナ | 牡4 | 56.0 | 太宰啓介 | 本田優 | 栗東 |
3 | 3 | タイムトリップ | 牡6 | 56.0 | 藤岡康太 | 菊川正達 | 美浦 |
4 | 4 | ブラックムーン | 牡8 | 56.0 | 武豊 | 西浦勝一 | 栗東 |
5 | 5 | ベステンダンク | 牡8 | 56.0 | 藤岡佑介 | 安達昭夫 | 栗東 |
6 | ロードクエスト | 牡7 | 56.0 | 松若風馬 | 小島茂之 | 美浦 | |
6 | 7 | ヴァンドギャルド | 牡4 | 56.0 | 岩田望来 | 藤原英昭 | 栗東 |
8 | カルヴァリオ | セン7 | 56.0 | 幸英明 | 大竹正博 | 美浦 | |
7 | 9 | リコーワルサー | 牡5 | 56.0 | 真島大輔 | 荒山勝徳 | 地方 |
10 | ヴァルディゼール | 牡4 | 56.0 | 北村友一 | 渡辺薫彦 | 栗東 | |
8 | 11 | フィアーノロマーノ | 牡6 | 56.0 | 川田将雅 | 高野友和 | 栗 |
詳しい予想に入る前に、月曜日のおさらいをしておくわよ。
■前走レース別成績
洛陽ステークス組がやや有利
ダービー卿チャレンジトロフィー組なら大敗した馬でも勝負できる
■年齢別成績
4・5歳馬が馬券の大半を占めている
8歳馬の上位は難しい
■種牡馬別成績
ディープインパクト産駒が強い
ステイゴールド産駒は要注意
それじゃあ月曜から引き続き、過去10年のうち京都開催だった8レースのデータを使って、読売マイラーズカップの予想を詰めていくわよ。
まずは、騎手別成績表を見てもらうわ。
2020年 マイラーズカップ 騎手別成績
騎手 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
福永 | 1 | 2 | 0 | 4 | 14.3% | 42.9% | 42.9% |
川田 | 1 | 0 | 2 | 4 | 14.3% | 14.3% | 42.9% |
浜中 | 1 | 0 | 0 | 6 | 14.3% | 14.3% | 14.3% |
松山 | 1 | 0 | 0 | 5 | 16.7% | 16.7% | 16.7% |
幸 | 0 | 0 | 1 | 6 | 0% | 0% | 14.3% |
藤岡佑 | 0 | 0 | 1 | 5 | 0% | 0% | 16.7% |
北村 | 0 | 0 | 0 | 6 | 0% | 0% | 0% |
松若 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0% | 0% | 0% |
太宰 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0% | 0% | 0% |
※過去に出走経験のある騎手だけを取り上げているから、各列合計が8にならないわよ。
騎手別成績表では、福永祐一Jの好成績が目立つわね。
連対率42.9%と好調だし、本走でも馬券に絡んでくる可能性が高いわ。
福永祐一Jは、今回注目されているインディチャンプに騎乗予定よ。
また、今回フィアーノロマーノの鞍上を務める川田将雅Jが、福永騎手と同等の複勝率をマークしていることにも注目しておいてちょうだい。
他に人気しそうなところで見ると、ヴァルディゼールに騎乗予定の北村友一Jはここまで馬券になったことがない、ということが分かるわね。
ヴァルディゼールは世間的には好走すると思われているけど、買うなら他のデータを見てからの方がよさそうよ。
次は、レース当日の人気別成績表を見ていきましょう。
2020年 マイラーズカップ レース当日人気別成績
人気 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 1 | 2 | 2 | 3 | 12.5% | 37.5% | 62.5% |
2番人気 | 1 | 1 | 1 | 5 | 12.5% | 25.0% | 37.5% |
3番人気 | 3 | 0 | 1 | 4 | 37.5% | 37.5% | 50.0% |
4番人気 | 1 | 0 | 1 | 6 | 12.5% | 12.5% | 25.0% |
5番人気 | 1 | 3 | 0 | 4 | 12.5% | 50.0% | 50.0% |
6番人気 | 0 | 1 | 0 | 7 | 0% | 12.5% | 12.5% |
7番人気 | 0 | 0 | 2 | 6 | 0% | 0% | 25.0% |
8番人気 | 1 | 1 | 0 | 6 | 12.5% | 25.0% | 25.0% |
9番人気 | 0 | 0 | 0 | 8 | 0% | 0% | 0% |
10番人気以下 | 0 | 0 | 1 | 47 | 0% | 0% | 2.1% |
レース当日の人気別成表では上位5番人気までが馬券争いに加われる、ってことが言えそうね。
今のところでは、
インディチャンプ
フィアーノロマーノ
ヴァンドギャルド
ヴァルディゼール
レッドヴェイロン
がこのデータに該当しているわ。
なかでも3番人気だった馬が過去3勝で、もっとも勝率が高いわね。
1・2番人気を差し置いての好成績は妙な感じがするけれど、いちおう覚えておいてちょうだい。
さらに、一見馬券に絡まなそうな10番人気以下の馬たちにも注目するわよ。
ここからは、唯一2013年に当時11番人気だったクラレントが3着に入っていたんだけど…。
クラレントについて詳しく調べてみたところ、前走でダービー卿チャレンジトロフィーを使っていたことが分かったの。
前走ダービー卿チャレンジトロフィー組と言えば、ブラックムーンが唯一の該当馬なのは月曜日に伝えた通りだし、彼はやはり本走での適性が高いと言えるんじゃないかしら。
上位人気の子たちと一緒に、彼の存在も忘れないで欲しいわ。
そんなところで、追い切りの情報を踏まえた今週の予想印を発表するわよ!
2020年 マイラーズカップ 注目馬①
インディチャンプ(牡5)
【前走:中山記念(G2)4番人気4着】
本走における本命は、インディチャンプよ。
昨年の安田記念とマイルチャンピオンシップを制し、現段階でマイル戦に敵なしの彼。
ここまで勝ちのない「ステイゴールド産駒」、複勝率がいまいちな「前走1,800m」と、データ的には決して盤石ではないんだけど…。
それでも好走が期待できる「5歳馬」「福永祐一Jが騎乗」、さらに「主戦場である1,600mでのレース」といったマイナス面を補える好材料が揃っているのは、前向きな情報よ。
水曜日に行われた栗東坂路での最終追い切りでは【50.8-38.1-25.6-13.6】で、タイムから感じられる以上に動きがよくて好印象だったわ。
おそらく当日は単勝1倍台で単勝にうまみはないだろうけど、マイル戦最速である彼を外すようなことはしないでちょうだい。
2020年 マイラーズカップ 注目馬②
フィアーノロマーノ(牡6)
【前走:阪急杯(G3)2番人気2着】
インディチャンプの対抗馬として推したいのが、フィアーノロマーノ。
前走の阪急杯では惜しくも2着だった彼だけど、二走前の阪神カップ(G2)から続けて馬券に入っている安定感は評価できるわ。
また今回触れてなかったけど、このレースでは前走2着の馬が過去8年で【2-3-3-5】という好成績を残しているの。
複勝率は47.4%、つまり約半数のレースで馬券に絡んでいることが分かるわ。
前走2着だった馬は今回フィアーノロマーノただ1頭だし、そういう点でも期待が持てるわね。
さらに彼は、データ上好走率の高い「前走でより短い距離を走ってきた馬」なのは紹介した通りだし、枠順についても、過去8年で5頭の勝ち馬が出ている8枠に決まってありがたい限り。
また、栗東坂路での追い切りでは、一杯で【52.3-38.2-24.9-12.5】と水準レベルの時計にとどまってはいたけど、ラスト4ハロンからの追い出しには上々の反応ができていたし、順調に仕上がっていると言っていいんじゃないかしら。
得意の逃げで3戦連続の馬券を狙うわよ!
2020年 マイラーズカップ 注目馬③
ヴァンドギャルド(牡4)
【前走:東京新聞杯(G2)2番人気6着】
前走では2番人気に推されながらも6着だった、ヴァンドギャルド。
とはいえ、勝ち馬とは0.2秒差で力負けはしていなかったし、スタートの出遅れが響いたレースだったことを考えると、悲観するような内容ではないわ。
本走では岩田望来Jが鞍上を務めるんだけど、彼らが2走前のウェルカムステークスを制したコンビなのは好材料。
古馬となった今年は気性の荒さもなくなり、スタートさえ決まれば十分勝てるまでに成長しているし、このコンビなら打倒インディチャンプも十分果たせるわ。
さらに彼はデータ上勝ち馬をもっとも多く輩出している4歳馬だし、複勝率36.8%をほこる6枠から走れるのも、彼を後押しするいい条件ね。
栗東CWコースでの追い切りでは1週間前に自己ベストを更新、今週水曜日には【51.8-37.3-11.6】と、後半しっかりと末脚を伸ばしての好時計だったのはかなり状態のいい証拠。
日曜日には、彼自慢の末脚がさく裂するわよ!
2020年 マイラーズカップ 注目馬④
レッドヴェイロン(牡5)
【前走:東京新聞杯(G2)1番人気9着】
前走東京新聞杯組からは、レッドヴェイロンにも注目したいわ。
前走では1番人気ながら9着と大きく期待を裏切った恰好だけど、寒さでカチカチになった馬場に苦戦してのものだから、過剰に心配しなくて大丈夫よ。
彼はデータ的にも「5歳馬」「当日5番人気以内」「キングカメハメハ産駒」と、好走条件によく当てはまっているし、本走ではむしろかなり期待できる存在よ。
さらに、彼が今回収まった8枠は勝率20%にもなる、という点も大きくプラスに働きそうね。
そうそう、本走でレッドヴェイロンに騎乗予定の浜中俊Jなんだけど、彼は2013年に前走12着のグランプリボスで1着を獲っていたの。
前走の結果関係なく勝たせられる、浜中Jが鞍上なのも、レッドヴェイロンにとっては好材料ね。
栗東坂路での最終追い切りでは【51.4-38.1-25.6-13.2】と全体的に早い時計だったし、折り合いも問題なさそう。
馬券に食い込めるどころか、1着も夢じゃないデータが揃ったレッドヴェイロンも予想には忘れるべからずよ。
「インディチャンプを追う3頭」の構図になった、今年の読売マイラーズカップ。
世間に見つかっていないアノ伏兵馬が、彼らに割って入るわよ!
2020年 マイラーズカップ 注目穴馬
ブラックムーン(牡8)
【前走:ダービー卿チャレンジトロフィー(G3)15番人気9着】
今レースで穴馬に推したいのが、ブラックムーン。
前走のダービー卿チャレンジトロフィーでは9着とふるわなかったけど、ここで同じように大敗した馬が本走で馬券になった例もあるから軽視できないわよ。
特に2013年に人気薄で3着に入ったクラレントと類似した点が多いし、いかにも穴馬として期待が持てるわね。
さらに今回、彼の鞍上が先日桜花賞を制した松山弘平Jに決まったことも大きなプラス。
桜花賞は本走と同じく阪神の芝1600mで行われるG1レースだし、そこで久々のG1勝利を挙げた経験は本走でも有利に働くんじゃないかしら。
また、今年始めのニューイヤーステークスから休まず使われている彼だけど、栗東CWコースでの最終追い切りでは【82.8-65.9-50.8-37.1-12.3】の時計で状態は上向きよ。
彼は本走において未だ勝ち馬の出ていない8歳馬なのが不安だったけど、これほどの好材料が揃っているから、本走においては問題ないわ。
彼のキャリアで馬券になった15レース中、11レースが芝1600mだった、なんてデータも出ているし、展開が向けば得意な短距離で十分4強馬と馬券を争えるわよ。