2018年 シルクロードステークス 事前予想
今週の日曜日は短距離重賞、シルクロードステークス(G3)が行われるわ。
3月の高松宮記念(G1)を目指すスプリンターたちも集まるこのレース。
2012年には、のちに香港スプリント(G1)を連覇するロードカナロアも勝利を収めたわ。
G1戦線で活躍する馬を輩出するレースとも言えるから、優勝馬の今後にも注目よ!
そんなスプリント王者への登竜門シルクロードステークスは、結論から言うと波乱含み。
過去10年で7回も二桁人気が突っ込んできて、2008年には64万馬券が飛び出したわ!
まあ、結果を見てもらった方が早いわね。
毎年6番人気以降の馬が台頭しているんだけど、上位人気もしっかり馬券に絡んでいるの。
大荒れというよりも、中荒れってイメージの方が強いわね。
でも1番人気は3回しか馬券になっていないから、信用するのは危険。
データに適合した上位人気を軸に、紐荒れを狙うのがいいんじゃないかしら。
じゃあ、今年の登録馬を紹介するわ。
2018年 シルクロードステークス 特別登録馬
馬名 | 性別 | 負担 重量 |
調教師 | 所属 |
---|---|---|---|---|
アクティブミノル | 牡 | 56.0 | 北出成人 | 栗東 |
アレスバローズ | 牡 | 54.0 | 角田晃一 | 栗東 |
キングハート | 牡 | 56.0 | 星野忍 | 美浦 |
グレイトチャーター | 牡 | 54.0 | 鮫島一歩 | 栗東 |
コスモドーム | 牡 | 54.0 | 金成貴史 | 美浦 |
スマートカルロス | 牡 | 54.0 | 浅見秀一 | 栗東 |
セイウンコウセイ | 牡 | 58.0 | 上原博之 | 美浦 |
セカンドテーブル | 牡 | 56.0 | 崎山博樹 | 栗東 |
ディバインコード | 牡 | 55.0 | 栗田博憲 | 美浦 |
ナリタスターワン | 牡 | 55.0 | 高橋亮 | 栗東 |
ニシケンモノノフ | 牡 | 57.5 | 庄野靖志 | 栗東 |
ファインニードル | 牡 | 57.0 | 高橋義忠 | 栗東 |
フミノムーン | 牡 | 55.0 | 西浦勝一 | 栗東 |
ミッキーラブソング | 牡 | 56.0 | 橋口慎介 | 栗東 |
ラインミーティア | 牡 | 57.0 | 水野貴広 | 美浦 |
ロードクエスト | 牡 | 57.0 | 小島茂之 | 美浦 |
アットザシーサイド | 牝 | 53.0 | 浅見秀一 | 栗東 |
カラクレナイ | 牝 | 54.0 | 松下武士 | 栗東 |
タマモブリリアン | 牝 | 52.0 | 南井克巳 | 栗東 |
ダイアナヘイロー | 牝 | 55.0 | 福島信晴 | 栗東 |
ナックビーナス | 牝 | 54.0 | 杉浦宏昭 | 美浦 |
ユキノアイオロス | セン | 53.0 | 和田正道 | 美浦 |
ここから、過去10年のデータを使ってシルクロードステークスの予想を始めるわよ!
最初は、前走クラス別成績から。
2018年 シルクロードステークス 前走クラス別成績
前走G2組とOP特別組の好走率が良いわ。
ここを中心に、前走G1・G3・1600万下から相手を探すって感じね。
ちなみに、前走G2の5頭とも阪神カップからの参戦だったんだけど、今年の登録馬にはいないから気にしないでいいわ。
一方のOP特別は、16頭中11頭が淀短距離ステークスからの参戦でトップ。
相性の良いレースだから、ここからの参戦馬は特に気を付けたいわ。
アクティブミノル、グレイトチャーター、スマートカルロス、ナリタスターワンが前走淀短距離ステークス組ね。
ここから先は、相手探しの為に前走G1・G3・1600万下から馬券に絡んだ馬の共通点を紹介するわ。
■前走G1を走って馬券に絡んだ2頭
2頭ともスプリンターズステークスからの参戦馬だったわ。
着順は3着と16着だったから、結果は気にしないでよさそうよ。
けど、どちらも一桁人気だったからあまりにも人気がないようだと厳しいって感じ。
今年の登録馬で前走G1を走ったのは3頭いて、みんなスプリンターズステークス組。
ダイアナヘイローとファインニードルは条件をクリアしているけど、前走10番人気のラインミーティアは少しマイナスね。
■前走G3を走って馬券に絡んだ5頭
こちらは5頭中4頭が京阪杯からの参戦で一桁決着。
京阪杯はシルクロードステークスと相性の良いレースだから、このローテーションには気を付けたいところね。
今年は昨年2着のセイウンコウセイが京阪杯から挑んでくるわ。
前走一桁決着と、条件とも合致しているから要注意。
他の前走G3組には、前走CBC賞のセカンドテーブルと前走京都金杯のカラクレナイがいるの。
ただ、どちらのレースも過去シルクロードステークスでは馬券になっていないのよね…。
ここで切るのは早いから、他のデータと併せて検討するわ!
■前走1600万下を走って馬券に絡んだ2頭
2頭とも前走で掲示板を確保していたわ。
また、2012年のケンブリッジエルは9番人気という低評価を覆しての4着で、もう1頭の2009年のモルトグランデは1番人気1着。
この結果を見ると、1番人気の期待に応えた馬or人気を上回る好走をした馬と考えたいわね。
今回、条件戦上がりなのはアレスバローズ1頭。
前走1番人気1着と条件を満たしているわ。
最後に、地方G1のJBCスプリント競走から参戦するニシケンモノノフについて触れておこうかしら。
過去に前走ダートを走って馬券に絡んだ馬は1頭だけいるんだけど(2008年コパノフウジン)、その馬は芝1200mでも好走実績があったの。
芝コースで掲示板にすら載らないニシケンモノノフは、今回ちょっと厳しいわね…。
次は、前走着順別成績。
2018年 シルクロードステークス 前走着順別成績
前走で掲示板を確保した馬の成績が良いから、ここを中心に考えたいわ。
また、この前走掲示板組23頭の内、21頭は前走一桁人気だったの。
軸として考えるのは、前走一桁人気で掲示板を確保した馬ね。
ただ、6着以下で敗れた馬も7頭いるから軽視は危険。
7頭の共通点を調べてみたところ、下記のことが分かったわ。
・前走6~9着だった馬は着差0.9以内
・前走二桁決着だった馬は着差1.9以内
絶望的な大差を付けられたのでなければ、巻き返しは可能ってことね。
結果、今回マイナスできるのはコスモドームくらいだったわ…。
最後は年齢別成績。
2018年 シルクロードステークス 年齢別成績
5歳と6歳の成績が群を抜いて良いわね。
軸は5~6歳で考えるわ。
ここでは、相手として考えたい4歳・7歳・8歳で馬券に絡んだ馬について調べたわよ。
■4歳で馬券に絡んだ3頭
3頭とも当日4番人気以内で支持されていたわ。
且つ前走5番人気以内で1着と、好走していたことも分かったの。
それなりの人気と結果が伴っていないと厳しいってことね。
幅を持たせるために、当日と前走で上位人気に支持され馬券に絡んだ馬と考えたいわ。
今回の登録馬で4歳なのはカラクレナイとディバインコード。
当日の人気は分からないけど、ディバインコードは条件と合うわね。
■7歳で馬券に絡んだ4頭
4頭中3頭が、重賞出走経験が複数あって且つ好走した実績があったわ。
漏れた1頭の2009年ソルジャーズソングは、重賞に出走した回数が1度だけだったんだけど前年以降に出走した芝1200mでは全て馬券に絡むという堅実な走りをしていたの。
重賞で実績がある馬か芝1200mの適性がある馬が条件と考えられるわ。
今年の登録馬で条件と合うのはミッキーラブソングくらいね。
前走クラス別成績でも触れたニシケンモノノフも7歳馬なんだけど、芝での重賞実績がないから厳しいんじゃないかしら。
■8歳で馬券に絡んだ2頭
7歳と同じく、2頭とも重賞で好走経験があったわ。
高齢馬は実績が求められるってことね。
今年の8歳馬で条件に合うのはラインミーティアのみ。
最後に9歳以上の高齢馬についてなんだけど、ここ10年で1頭も馬券になっていないから大幅に割引が必要ね。
10歳のユキノアイオロスは、よっぽど良いデータと合致しない限り厳しいわ。
それじゃ、ここまでのデータをまとめるわね。
■前走クラス別成績
前走G2組とOP特別組を中心に考える(特に淀短距離ステークスからの参戦馬に注意)
詳しくは該当箇所をチェックしてちょうだい
■前走着順別成績
前走掲示板組を中心に考える
軸として考えるのは、前走一桁人気で掲示板を確保した馬
6着以下で負けた馬は着差に注目
■年齢別成績
軸は5歳と6歳
4歳・7歳・8歳の条件は該当箇所をチェックしてちょうだい
おおまかなイメージはできたけど、まだまだ絞り込みが足りないわね。
直前予想までに、もっと情報を集めておくから安心してちょうだい!
今回は、現時点での相手に押さえておきたい激走馬に絞って紹介するわ!
2018年 シルクロードステークス 注目馬①
セイウンコウセイ(牡5)
【前走:京阪杯(G3)5番人気7着】
昨年のシルクロードステークス2着馬のセイウンコウセイ。
次走の高松宮記念(G1)を制覇してからの4走は全て馬券圏外と、パッとしない走りが続いているのよね。
けど、そのうち芝1200mを走った3レースは1着と0.5秒以内と大崩れしない走りをしているの。
前走の京阪杯でも7着って聞くと負けたなって思うかもしれないけど、1着との差は0.2秒。
1番人気のソルヴェイグに先着するなど、決して悲観する負けではなかったわ。
もともと京都の芝1200mは4戦して3連対と得意なコース。
復活を遂げて、前年2着のリベンジを果たす可能性は十分あるわ!
押さえておかないと怖い1頭よ。
2018年 シルクロードステークス 注目馬②
ロードクエスト(牡5)
【前走:カーバンクルステークス(OP特別)4番人気3着】
2016年の京成杯オータムハンデ(G3)を勝ってからは馬券に絡めないレースが続いたけど、前走のカーバンクルステークスでは最速の上がりを使って3着に健闘したわね。
ロードクエストはキャリア15戦とあまり多くないんだけど、二桁決着は3回だけと大崩れしない走りをする馬なの。
さらに、15戦中11戦で上位の上がりを使っていて、切れる脚が武器でもあるの。
瞬発力勝負になれば馬券圏内も十分可能!
平坦コースでこそ、この馬の武器が活かせるわ!
2018年 シルクロードステークス 注目馬③
アクティブミノル(牡6)
【前走:淀短距離ステークス(OP特別)1番人気2着】
2015年のセントウルステークス(G2)を制した実績馬なんだけど、それ以降は凡走が続いたのよね。
けど、昨年末のタンザナイトステークス3着に始まり、続く前走の淀短距離ステークス2着と調子を取り戻しつつあるの。
淀短距離ステークは、OP特別の中でもシルクロードステークスと相性が良いレースってのもポイントよ。
ハナに立てれば良い競馬ができる馬だから、自分のペースに持っていけるかどうかがカギとなりそうね。
上手く前に出られれば、久しぶりの重賞制覇も射程圏内よ!
オッズも割れそうで混戦模様のシルクロードステークス
そんな中で見つけた距離適性のある激走候補
実績ばかりに注目しているとコノ馬を見落とすわよ!
2018年 シルクロードステークス 注目穴馬
アットザシーサイド(牝5)
【前走:タンザナイトステークス(OP特別)2番人気5着】
去年の夏から調子を上げてきたアットザシーサイド。
4走前の札幌スポニチ賞(1000万下)では、最速の上がりで2着に3馬身半の差をつける圧勝だったわね。
前走では5着に甘んじてしまったけど、メンバー中2位の上がりを使って1着とは着差0.2秒と、決して悪い内容ではなかったと思うの。
セントウルステークス(G2)5着に好走したアドマイヤゴッドとニュージーランドトロフィー(G2)2着のメイソンジュニアに先着して、レベルの高い走りをしたと言えるわ。
芝1200mは4走して掲示板を外したのは1度だけと、安定した走りをしているのも好評価よ。
2016年の桜花賞(G1)3着以来となる、重賞での好走に期待ね!