2018年 きさらぎ賞 事前予想
今週の日曜日に行われる、きさらぎ賞(G3)の事前予想をしていくわよ!
過去に多くの名馬を輩出してきた、出世レースと名高いこの戦い!
2017年3着のダンビュライトは皐月賞(G1)でも3着、2016年の勝ち馬サトノダイヤモンドは菊花賞(G1)を制覇、2015年勝ち馬ルージュバックは優駿牝馬(G1)2着と、近年だけでもクラシックで活躍する馬たちを多く輩出しているのよ。
そんな素質馬が集まるレースのせいか、きさらぎ賞は上位人気が堅実な傾向にあるの。
信頼できる人気サイドから中穴に流すのが、的中の近道と言えるわ!
しっかり配当にも期待できる人気薄の注目馬も見つけたから、期待していてちょうだい!
さっそく、未来のクラシック馬候補たちを紹介するわね。
2018年 きさらぎ賞 特別登録馬
馬名 | 性別 | 負担 重量 |
調教師 | 所属 |
---|---|---|---|---|
エポカドーロ | 牡 | 56.0 | 藤原英昭 | 栗東 |
オーデットエール | 牡 | 56.0 | 須貝尚介 | 栗東 |
カクリョウ | 牡 | 56.0 | 加藤敬二 | 栗東 |
カツジ | 牡 | 56.0 | 池添兼雄 | 栗東 |
グローリーヴェイズ | 牡 | 56.0 | 尾関知人 | 美浦 |
サトノフェイバー | 牡 | 56.0 | 南井克巳 | 栗東 |
スーサンドン | 牡 | 56.0 | 岩元市三 | 栗東 |
スラッシュメタル | 牡 | 56.0 | 西村真幸 | 栗東 |
ダノンマジェスティ | 牡 | 56.0 | 音無秀孝 | 栗東 |
トーセンスーリヤ | 牡 | 56.0 | 小野次郎 | 美浦 |
ニホンピロタイド | 牡 | 56.0 | 大橋勇樹 | 栗東 |
ラセット | 牡 | 56.0 | 庄野靖志 | 栗東 |
レッドレオン | 牡 | 56.0 | 角居勝彦 | 栗東 |
ノーブルカリナン | 牝 | 54.0 | 友道康夫 | 栗東 |
メイショウヒサカタ | 牝 | 54.0 | 浅見秀一 | 栗東 |
ここから、過去10年のデータを使ってきさらぎ賞の予想を始めるわよ!
最初は、前走クラス別成績から。
2018年 きさらぎ賞 前走クラス別成績
前走クラス | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
新馬 | 0- 0- 0- 8/ 8 | 0.00% | 0.00% | 0.00% |
未勝利 | 1- 2- 3- 8/14 | 7.10% | 21.40% | 42.90% |
1勝 | 3- 8- 3-25/39 | 7.70% | 28.20% | 35.90% |
OPEN非L | 2- 0- 0- 8/10 | 20.00% | 20.00% | 20.00% |
G3 | 2- 0- 1-15/18 | 11.10% | 11.10% | 16.70% |
G2 | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.00% | 0.00% | 0.00% |
G1 | 1- 0- 3- 5/ 9 | 11.10% | 11.10% | 44.40% |
地方 | 1- 0- 0- 3/ 4 | 25.00% | 25.00% | 25.00% |
海外 | 0- 0- 0- 0/ 0 |
馬券の中心となっているのは前走500万下組と未勝利戦組ね。
ただ、登録馬の大半が500万下・未勝利戦からの参戦なの。
そこで、各クラスでの好走条件を見つけるために、今回該当の多い前走G3・500万下・未勝利戦で馬券に絡んだ馬を調べてみたわ。
■前走G3を走って馬券に絡んだ3頭
前走3番人気以内で馬券に絡んでいたことが分かったわ。
スラッシュメタルが京成杯(G3)からの参戦だけど、前走11番人気8着。
ちょっとマイナス評価が必要ね。
■前走500万下を走って馬券に絡んだ14頭
14頭中12頭が前走で馬券に絡んでいたわ。
ただ、漏れた2頭も4着・6着と大崩れしない走りをしていたの。
このことから、前走掲示板前後を確保した馬と考えたいわね。
ここで割引対象となるのは、カクリョウ(前走10着)とスーサンドン(前走7着)の2頭ね。
■前走未勝利戦を走って馬券に絡んだ6頭
6頭中5頭が前走1番人気だったわ。
残った1頭は2011年のリキサンマックス(前走9番人気)。
新馬戦で11着と大敗して未勝利戦での評価を下げたんだけど、その低評価を覆して勝ち上がったのがリキサンマックスなの。
こういう勝ち上がりには気を付けたいところだけど、今年の該当はいないから、幅を持たせて前走上位で支持された馬と考えて良いわ。
未勝利戦上がりはエポカドーロとノーブルカリナン、ラセットがいるけど、エポカドーロ(前走4番人気)がギリギリって感じね。
最後に、これまで馬券に絡んでこなかった前走G2組と新馬戦組にも触れておくわね。
どちらのクラスも母数が少ないから微妙なところ…。
データとあまりにも合致しない馬は切っていくスタンスで行くわよ!
次は、前走着順別成績。
2018年 きさらぎ賞 前走着順別成績
前確定着順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
前走1着 | 4- 8- 4- 21/ 37 | 10.8% | 32.4% | 43.2% |
前走2着 | 2- 0- 2- 6/ 10 | 20.0% | 20.0% | 40.0% |
前走3着 | 3- 1- 0- 7/ 11 | 27.3% | 36.4% | 36.4% |
前走4着 | 0- 1- 0- 6/ 7 | 0.0% | 14.3% | 14.3% |
前走5着 | 0- 0- 0- 4/ 4 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
前走6〜9着 | 1- 0- 3- 20/ 24 | 4.2% | 4.2% | 16.7% |
前走10着〜 | 0- 0- 1- 9/ 10 | 0.0% | 0.0% | 10.0% |
なんというか…面白味に欠けるデータ(笑)。
前走で馬券圏内だった馬の成績が群を抜いていて、特に勝った馬は半数以上が馬券になっているわ。
素直に中心は前走3着以内の馬と考えるべきね。
じゃあ、勝てなかった馬はどうなのか。
その傾向を調べるために、次のデータを用意したわ。
2018年 きさらぎ賞 前走着差表
前走着差 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
勝0.6〜0.9 | 1- 3- 0- 3/ 7 | 14.3% | 57.1% | 57.1% |
勝0.3〜0.5 | 1- 1- 1- 4/ 7 | 14.3% | 28.6% | 42.9% |
勝0.1〜0.2 | 1- 2- 2-10/15 | 6.7% | 20.0% | 33.3% |
勝0.0 | 1- 2- 1- 4/ 8 | 12.5% | 37.5% | 50.0% |
負0.0 | 1- 0- 1- 2/ 4 | 25.0% | 25.0% | 50.0% |
負0.1〜0.2 | 2- 1- 1- 8/12 | 16.7% | 25.0% | 33.3% |
負0.3〜0.5 | 1- 1- 0- 8/10 | 10.0% | 20.0% | 20.0% |
負0.6〜0.9 | 2- 0- 2-14/18 | 11.1% | 11.1% | 22.2% |
負1.0〜1.9 | 0- 0- 2-17/19 | 0.0% | 0.0% | 10.5% |
負2.0〜2.9 | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
負3.0〜3.9 | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
負4.0〜 | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
これは前走で勝てなかった14頭に絞ったデータよ。
1着とどれくらいの差だったのかを調べたんだけど、0.9秒以内で負けた馬の頭数が多いと分かるわね。
前走で負けた馬に関しては0.9秒以内の着差で考えるわ。
1.0~1.9秒差だった2頭は、前走G1組のダンビュライト(2017年)とヤマニンキングリー(2008年)。
前走がG1組だったら、例え1秒を超える着差でも格の下がるG3を巻き返してくる可能があっと思うけど、今年はG1からの参戦ゼロ。
500万下からの参戦で、1.6秒差のカクリョウには厳しいデータとなったわね。
ちなみに、2秒以上離されるような馬はいなかったから考えなくていいわよ。
最後は、前走人気別成績。
2018年 きさらぎ賞 前走人気別成績
前走人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
前走1人気 | 7- 4- 4- 12/ 27 | 25.9% | 40.7% | 55.6% |
前走2人気 | 1- 4- 1- 12/ 18 | 5.6% | 27.8% | 33.3% |
前走3人気 | 1- 1- 1- 7/ 10 | 10.0% | 20.0% | 30.0% |
前走4人気 | 0- 0- 2- 5/ 7 | 0.0% | 0.0% | 28.6% |
前走5人気 | 0- 0- 1- 9/ 10 | 0.0% | 0.0% | 10.0% |
前走6〜9人 | 1- 1- 0- 17/ 19 | 5.3% | 10.5% | 10.5% |
前走10人〜 | 0- 0- 1- 11/ 12 | 0.0% | 0.0% | 8.3% |
これも分かりやすいデータね。
太線以下を見てもらえれば分かるけど、ほぼ前走5番人気以内で決まっているわ。
前走の人気には逆らわない方がいいってこと。
ただ、伏兵の取りこぼしだけは避けたいから、前走6番人気以降で馬券に絡んだ3頭の好走条件を調べてみたわ。
■前走6番人気以降で馬券に絡んだ3頭
2017年 アメリカズカップ(6番人気1着)
前走:朝日杯フゥーチュリティステークス(G1)で9番人気9着
2011年 リキサンマックス(8番人気2着)
前走:未勝利戦で9番人気1着
2009年 エンブリオ(10番人気3着)
前走:ビオラ賞(500万下)で10番人気6着
前走一桁決着で人気通りor上回る走りをした馬と考えたいわ。
低評価を覆した馬には要注意ってことよ!
オーデットエール、スーサンドン、トーセンスーリヤ、スラッシュメタルが条件と合致するわ。
それじゃ、ここまでのデータをまとめるわね。
■前走クラス別成績
前走G3組は前走3番人気以内で馬券に絡んでいた馬に注意
前走500万下組は前走掲示板前後だった馬に注意
前走未勝利戦組は前走上位人気馬に注意
馬券に絡んでいない前走G2と新馬戦は他のデータと合わなければ切る
■前走着順別成績
前走馬券に絡んだ馬を中心に考える
前走負けた馬は着差に注目
■前走着差別成績
前走で負けた馬は、着差0.9秒以内を中心に考える
■前走人気別成績
中心は前走5番人気以内
前走6番以降でも低評価を覆した馬には要注意
これまでのデータを基に、現時点での注目馬を紹介するわね!
2018年 きさらぎ賞 注目馬①
ダノンマジェスティ(牡3)
【前走:新馬戦1番人気1着】
皐月賞馬アルアインの全弟で、デビュー前から期待されていた素質馬ね。
セレクトセール(日本競走馬協会が主催するセリ市)では2億3760万円の高値がついたほど!
その期待に応えてか、前走の新馬戦ではメンバー最速の33秒で鮮やかに差し切って勝利。
あの末脚は素晴らしかったわ! 最後なんて他の馬が超スローに見えたくらいよ!
前走クラス別成績で、新馬戦上がりの馬は馬券にならないと伝えたけど…。
別のデータでもマイナス要素がないから、正直切りにくい1頭。
切りにくい理由は他にもあるわ。
それは、この馬がディープインパクト産駒ってこと。
過去10年で10頭も馬券に絡んでいて、きさらぎ賞とも相性の良さは抜群。
2016年なんて1〜3着をディープ産駒が独占したくらいよ!
追い切り等を見て最終判断するけど、現時点で押さえておきたい1頭ね。
2018年 きさらぎ賞 注目馬②
グローリーヴェイズ(牡3)
【前走:こうやまき賞(500万下)2番人気2着】
父はディープインパクト、そして3代母は牝馬三冠を達成したメジロラモーヌという良血馬。
デビュー戦では断然人気に応えて、見事な逃げ切り勝ちを見せたわね。
前走では出遅れたものの、最速の上がりを使って2位に健闘。
3着とは3馬身も突き離すほどの見事な末脚だったわ!
タイム差なしに迫った1着のカフジバンガードは、東京スポーツ杯2歳Sステークス(G3)で4着に好走した馬。
のちのシンザン記念(G3)でも掲示板を確保したことから、グローリーヴェイズの素質の高さがうかがえるわ。
今回紹介したデータを見てもマイナス要素はないから、データ面でも推せる1頭!
2018年 きさらぎ賞 注目馬③
カツジ(牡3)
【前走:デイリー杯2歳ステークス(G2)4番人気2着】
登録馬の中で唯一、重賞好走歴があるカツジ。
G2からの参戦馬は馬券に絡んでいないと紹介したけど、母数はたった1頭なの。
それに前走デイリー杯2歳ステークスでは、のちのホープフルステークス(G1)2着馬となるジャンダルムに着差0.2秒で2着になるなど、決して悪い内容ではなかったわ!
さらに、3着のケイアイノーテックが次走の朝日フューチュリティステークス(G1)で4着になっていることを考えれば、G1の4着馬に勝る実力があるという評価もできるわね。
これらの内容を考えると、切りにくい馬だわ…。
あと、上記2頭同様ディープインパクト産駒ってことも押さえておきたいポイントよ!
派手な勝ち方をした馬や良血馬に隠れた
見逃し厳禁な馬を発見!
人気薄で配当にも期待できる注目の1頭は…!?
2018年 きさらぎ賞 注目穴馬
オーデットエール(牡3)
【前走:黄菊賞(500万下)6番人気5着】
2走前、萩ステークス(OP特別)での2着が光る馬。
勝ち馬のタイムフライヤーは次の京都2歳ステークス(G3)2着、ホープフルステークス(G1)1着と重賞で結果を残すような馬と考えると、萩ステークスのレベルの高さが分かるわね!
前走は5着って結果を見るとパッとしないけど、上がり2位の足を使って着差0.2秒と考えると着順以上の内容だったと言えるわ!
人気も低そうだから、上位人気を軸にしても美味しい配当になるわよ!