今週は真冬の東京が舞台となるマイル重賞、東京新聞杯(G3)を予想するわよ!
有力な古馬マイラーたちの始動戦として使われることの多い、このレース。
今年も秋華賞以来のレースとなるファインルージュや、昨年の勝ち馬カラテなど好メンバーが集結したわ。
ただこのレース、伏兵がよく走ることでも有名で、昨年の26万馬券を含め過去10年で4度も6桁配当が飛び出す大荒れ傾向。
配当面でも見どころ満載の、穴党必見レースなのよね!
今回もデータを用いて、そんな波乱を演出し得る伏兵を炙り出しておいたわ。
今年も6桁配当決着が見込めそうだから、ぜひページの最後で紹介している注目穴馬をチェックしてちょうだい!
さっそく、特別登録馬から確認していきましょう。
競走成績
馬名 | 性別 | 負担 重量 |
調教師 | 所属 |
---|---|---|---|---|
アオイクレアトール | 牡 | 56.0 | 古賀慎明 | 美浦 |
イルーシヴパンサー | 牡 | 56.0 | 久保田貴 | 美浦 |
カテドラル | 牡 | 58.0 | 池添学 | 栗東 |
カラテ | 牡 | 57.0 | 高橋祥泰 | 美浦 |
カレンシュトラウス | 牡 | 56.0 | 平田修 | 栗東 |
ケイデンスコール | 牡 | 59.0 | 安田隆行 | 栗東 |
シュリ | 牡 | 57.0 | 池江泰寿 | 栗東 |
タイムトゥヘヴン | 牡 | 56.0 | 戸田博文 | 美浦 |
ダーリントンホール | 牡 | 56.0 | 木村哲也 | 美浦 |
トーラスジェミニ | 牡 | 58.0 | 小桧山悟 | 美浦 |
トライン | 牡 | 56.0 | 上村洋行 | 栗東 |
ハーメティキスト | 牡 | 56.0 | 木村哲也 | 美浦 |
プリンスリターン | 牡 | 57.0 | 加用正 | 栗東 |
ホウオウアマゾン | 牡 | 57.0 | 矢作芳人 | 栗東 |
ワールドバローズ | 牡 | 56.0 | 石坂公一 | 栗東 |
ヴァンランディ | 牡 | 56.0 | 藤沢和雄 | 美浦 |
ヴェロックス | 牡 | 57.0 | 中内田充 | 栗東 |
エイシンチラー | 牝 | 54.0 | 田中剛 | 美浦 |
ディアンドル | 牝 | 56.0 | 奥村豊 | 栗東 |
ドナアトラエンテ | 牝 | 54.0 | 国枝栄 | 美浦 |
ファインルージュ | 牝 | 55.0 | 木村哲也 | 美浦 |
マルターズディオサ | 牝 | 56.0 | 手塚貴久 | 美浦 |
それじゃあ今週も過去10年分のデータを基に、東京新聞杯の予想を組み立てていくわよ。
まずは、前走クラス別成績から見てちょうだい。
前走クラス別成績
前走 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
G1 | 4 | 1 | 2 | 16 | 17.4% | 21.7% | 30.4% |
G2 | 1 | 0 | 3 | 15 | 5.3% | 5.3% | 21.1% |
G3 | 1 | 4 | 4 | 41 | 2.0% | 10.0% | 18.0% |
OP特別 | 1 | 4 | 1 | 40 | 2.2% | 10.9% | 13.0% |
3勝クラス | 3 | 1 | 0 | 5 | 33.3% | 44.4% | 44.4% |
前走3勝クラス組が好調ね!
勝率がもっとも高いだけでなく、回収率も単勝・複勝ともに100%オーバーとコスパもいいわ。
昨年同条件だったカラテが勝利した前例があるように、有力馬が集うレースとはいえ、本走が昇級戦となるような上がり馬も侮れないわね。
今年前走3勝クラスからはイルーシヴパンサーとエイシンチラー、ワールドバローズの3頭が参戦してくるわよ。
また同クラスでは、前走G1組が優勢。
単純な勝ち馬の数では3勝クラス組よりも多いし、該当馬はおさえておきたいところね。
次は、前走着順別成績を見てもらうわよ。
前走着順別成績
前走着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
前走1着 | 3 | 3 | 1 | 12 | 15.8% | 31.6% | 36.8% |
前走2着 | 2 | 1 | 1 | 8 | 16.7% | 25.0% | 33.3% |
前走3着 | 0 | 0 | 2 | 9 | 0.0% | 0.0% | 18.2% |
前走4着 | 0 | 0 | 1 | 6 | 0.0% | 0.0% | 14.3% |
前走5着 | 2 | 1 | 1 | 5 | 22.2% | 33.3% | 44.4% |
前走6~9着 | 2 | 4 | 3 | 36 | 4.4% | 13.3% | 20.0% |
前走10着~ | 1 | 1 | 1 | 43 | 2.2% | 4.3% | 6.5% |
前走の結果に関わらず馬券になる、というデータね。
そもそも、先ほども触れたように前走1着馬は3勝クラス組がメイン。
重賞組は、前走で強力なメンバー相手に好走した馬もいれば大敗した馬もいる、といった感じで、このデータだけで好走傾向を測るのは難しいのよね。
だから例年配当も高くなっているんだろうけど…。
ちなみに前走6着以降から勝利した3頭は、いずれも前走G1組。
前走で大敗しているから割引く、みたいな考え方はしないほうがいいわ。
次は、レース当日の人気別成績を見てもらうわよ。
レース当日人気別成績
当日人気 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 1 | 0 | 2 | 7 | 10.0% | 10.0% | 30.0% |
2番人気 | 1 | 0 | 1 | 8 | 10.0% | 10.0% | 20.0% |
3番人気 | 3 | 1 | 1 | 5 | 30.0% | 40.0% | 50.0% |
4番人気 | 1 | 1 | 2 | 6 | 10.0% | 20.0% | 40.0% |
5番人気 | 2 | 3 | 2 | 3 | 20.0% | 50.0% | 70.0% |
6~9人気 | 2 | 4 | 1 | 33 | 5.0% | 15.0% | 17.5% |
10番人気以下 | 0 | 1 | 1 | 57 | 0.0% | 1.7% | 3.4% |
1番人気がまったくと言っていいほど走れていないわ!
世間の評判を鵜呑みにしたんじゃこのレース勝てない、って感じね。
そしてもうひとつ気になるのが、5~9番人気くらいの中堅どころがよく馬券に絡んでいて、10番人気以降はガクッと好走率が落ちている点。
荒れるレースだからって、大穴クラスばかりを狙うのは危険そうよ。
データのいい中堅クラスが”買い”ね!
ちなみに10番人気以降の子を買うのであれば、データ上は重賞で馬券になった実績のある馬、がオススメよ。
最後は、年齢別成績を見てもらおうかしら。
年齢別成績
年齢 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
4歳 | 4 | 4 | 3 | 26 | 10.8% | 21.6% | 29.7% |
5歳 | 3 | 4 | 6 | 30 | 7.0% | 16.3% | 30.2% |
6歳 | 3 | 1 | 0 | 28 | 9.4% | 12.5% | 12.5% |
7歳 | 0 | 1 | 1 | 24 | 0.0% | 3.8% | 7.7% |
基本的には若い馬ほど走る、という感じのデータね。
となれば、注目すべきは4歳馬になるんだけど…。
馬券になった4歳馬のべ10頭について調べてみたら、うち9頭が当日5番人気以内だった、という傾向があったの。
ちなみに残りの1頭も6番人気だった、という点からも、上位人気に推されるほどわかりやすい材料のある4歳馬が狙い目ってことが言えそうね。
今回は桜花賞3着、秋華賞2着という派手な実績を持つファインルージュや、重賞勝ちのあるホウオウアマゾン、さらに目下3連勝中のイルーシヴパンサーといった4歳馬が現時点では人気しているわよ。
そんなところで、現段階における注目馬と穴馬候補を紹介していこうかしら!
注目馬①
イルーシヴパンサー(牡4)
【前走:ノベンバーステークス(3勝クラス)1番人気1着】
目下3連勝と勢いの止まらない、イルーシヴパンサー。
昨年勝利したカラテ然り、2019年の覇者インディチャンプ然り、連勝してくる昇級馬、という点では彼に期待せずにはいられないわよね。
データ検証でもいいものが揃っていたし、本走の舞台となる東京コースでは4戦して複勝率100%と相性も抜群。
鞍上も引き続きの田辺裕信Jとあって、古馬マイラー相手に勝ち負けする展開になっても不思議はないわ!
注目馬②
ファインルージュ(牝4)
【前走:秋華賞(G1)2番人気2着】
今回のメンバーでもひときわ目立つ実績を持つ、ファインルージュ。
去年の牝馬クラシックを沸かせた1頭とあって、初の古馬混合戦となる本走でも1番人気の筆頭に推されているわ。
とはいえ、この東京新聞杯はデータでも紹介した通り1番人気が絶不調。
荒れる傾向の強いレースだけに、人気を吸って飛んでしまう、なんてこともありそうで、いまひとつ信頼に欠ける印象があるんだけど…。
過去10年で見ると、彼女ほど実績のある1番人気はいなかったし、検証面でも問題になりそうな点は見当たらなかったわ。
金曜日にも好データに該当していれば、勝ち馬候補として印が打てそうよ!
例年穴馬の激走が見られる、東京新聞杯。
今年はアノ伏兵が、高配当を演出してくれそうよ!
注目穴馬
カテドラル(牡6)
【前走:マイルチャンピオンシップ(G1)8番人気9着】
注目したい穴馬候補が、カテドラルよ。
昨年は12番人気から2着に入る激走を見せ、26万馬券の立役者となった彼。
この東京新聞杯はリピーターが好調で、かつ前年に馬券になった馬が再び好走する傾向が強いレースだし、今年も昨年の再現のような展開に期待できるわ。
データ上は昨年同様走る材料が揃っているし、年齢的にもまだまだ好走が見込めるところ。
マイルCSでも、掲示板を外したとはいえグランアレグリアに0秒6差と、そこまでの大敗ではなかったし、そんな前走に比べメンバーが落ちる本走は実力的にも十分勝ち負けできるんじゃないかしら。
あとは苦手な冬に昨年のような走りができるか、って感じだから、調教の様子を含め金曜日までしっかり検証していくわよ。