2018年 小倉大賞典 事前予想
今週の日曜日に行われるローカル重賞、小倉大賞典（G3）の予想をしていくわよ！
ここで活躍した馬は、のちに格上レースで好走することが多いのよね～。
2014年の勝ち馬ラストインパクトは金鯱賞（G2）を連勝し、2016年の3着馬ネオリアリズムはマイルチャンピオンシップ（G1）でも3着と好走していたわ。
将来G2以上で活躍する素質馬を探すってのも、いいんじゃないかしら！
そしてもう1つ忘れちゃいけないのが、小倉大賞典は荒れ気味ってこと。
ローカル開催＆ハンデ戦、そして寒さ厳しい2月開催ということで波乱要素たっぷりの戦いなのよ！
これまでのレースがどんな感じだったか、過去10年の結果を見てちょうだい。
（2010年は中京で行われたから除いているわ）
過去10年で10万馬券が3回、中荒れが4回（と言っても2015年は9万馬券）。
それ以外の年でも、3万を下回る結果が存在していないの。
その要因は、毎年のように馬券に絡む下位人気の存在。
1番人気も、勝ったのは2014年だけと不振が続いているわね…。
ま、こういうレースこそこれまでの実績が活きるってもの！
人気に惑わされず、過去の結果を振り返りつつ好走馬をあぶりだすわ！
注目すべきデータも見つけたから、最後まで要チェックよ！
まずは、今年の登録馬を見てもらおうかしら。
2018年 小倉大賞典 特別登録馬
| 馬名 | 性別 | 負担 重量 |
調教師 | 所属 |
|---|---|---|---|---|
| ウインガナドル | 牡 | 54.0 | 上原博之 | 美浦 |
| クラリティスカイ | 牡 | 57.0 | 斎藤誠 | 美浦 |
| ケイティープライド | 牡 | 52.0 | 角田晃一 | 栗東 |
| サトノスティング | 牡 | 53.0 | 的場均 | 美浦 |
| スズカデヴィアス | 牡 | 56.5 | 橋田満 | 栗東 |
| ストレンジクォーク | 牡 | 54.0 | 小島太 | 美浦 |
| タイセイサミット | 牡 | 56.0 | 矢作芳人 | 栗東 |
| ダッシングブレイズ | 牡 | 57.0 | 吉村圭司 | 栗東 |
| ダノンメジャー | 牡 | 56.5 | 橋口慎介 | 栗東 |
| トラスト | 牡 | 54.0 | 中村均 | 栗東 |
| ヒットザターゲット | 牡 | 56.0 | 加藤敬二 | 栗東 |
| ヒラボクプリンス | 牡 | 53.0 | 加藤敬二 | 栗東 |
| マサハヤドリーム | 牡 | 54.0 | 今野貞一 | 栗東 |
| ヤマカツライデン | 牡 | 55.0 | 池添兼雄 | 栗東 |
| クインズミラーグロ | 牝 | 53.0 | 和田正道 | 美浦 |
| サトノアリシア | 牝 | 51.0 | 平田修 | 栗東 |
| ハッピーユニバンス | 牝 | 51.0 | 平田修 | 栗東 |
| トリオンフ | ｾﾝ | 54.0 | 須貝尚介 | 栗東 |
それじゃ、中京開催の2010年を除いた過去10年のデータを使って、小倉大賞典の予想を始めていくわよ！
最初は、前走クラス別成績から。
2018年 小倉大賞典 前走クラス別成績
馬券に絡んだ30頭中、25頭が前走で重賞を走った馬だったの。
前走重賞組を馬券の中心にして、条件に合えばOP特別以下から拾うスタンスで考えるわよ！
そこで、好走条件を見つけるべくクラスごとに共通点を探してみたわ。
■前走G1組
2017年のマルターズアポジー（4番人気1着）1頭のみ。
そもそも母数が少ないから微妙だけど、前走は15着だから着順は気にしないでOK。
G3にランクを落とせば、巻き返しは十分可能ってことよ。
今年はG1からの参戦はウインガナドルただ1頭。
他のデータとも相性が良ければ巻き返しに気を付けたいわ。
■前走G2組
全頭が前走で一桁人気の支持を受けていたわね。
10頭中9頭が馬券圏外だったから、ここでも順位は考えなくてよさそうよ。
今回G2から参戦するのはヒットザターゲット。
前走の日経新春杯（G2）では10番人気だったから厳しいかしらね…。
■前走G3組
14頭中7頭が掲示板を確保、残る7頭は着外。
前走G1・G2組同様、あまり着順は気にしないでよさそうね。
さらに掲示板組と着外組から、それぞれ下記の共通点が見つかったわ。
・掲示板組
人気同等もしくは、それ以上の結果を残していた
・着外組
7頭中6頭が一桁人気だった（残った1頭は10番人気）
掲示板組は期待以上の走りを見せた馬ってこと。
着外組は、前走一桁人気（最低でも10番人気まで）と考えたいわ。
あまりに低評価だった馬の巻き返しは厳しいって感じ。
今回の登録馬で考えると、クインズミラーグロ、ストレンジクォーク、ダッシングブレイズ、ダノンメジャー、ヤマカツライデンが条件と合うわね。
■前走OP特別組
4頭中3頭が馬券に絡んでいたわ。
着外だった1頭は2011年のリルダヴァル（前走1番人気）。
馬券に絡まなかった馬は、それなりの支持を受けていたと考えるのが妥当ね。
前走OP特別組は今回5頭登録しているけど、条件に当てはまるのはスズカデヴィアスとトラストの2頭よ。
■前走条件戦組
ここで馬券になったのは2014年のラストインパクト1頭のみ（1番人気1着）。
この馬は前走でも1番人気に支持されて、期待に応えて勝っていたの。
条件戦上がりから馬券に絡むには、前走と当日ともに上位人気であることが必須と考えたいわ。
今回1600万下からの勝ち上がりが3頭いるけど、サトノアリシア（前走6番人気）とサトノスティング（前走9番人気）は厳しいんじゃないかしら…。
トリオンフ（前走3番人気）は、当日の人気次第では押さえてもいいかしらね！
次は、前走着順別成績。
2018年 小倉大賞典 前走着順別成績
前走で馬券になった馬がやや優勢と言った感じね。
中心は前走3着以内で考えたいけど、着外からも5頭が勝ち馬になっていて見逃せないところ。
前走着外からの巻き返しにも気を付けたいわ！
ただし、前走OP特別で6番人気以降だった馬は馬券に絡んでいなかったから、人気薄の格上挑戦馬は割引。
クラリティスカイ（前走10番人気）とケイティープライド（前走11番人気）は大きく評価を落とすわね。
【前走6着以下】
ウインガナドル
クインズミラーグロ
クラリティスカイ ※前走OP特別で10番人気
ケイティープライド ※前走OP特別で11番人気
タイセイサミット
トラスト
ハッピーユニバンス
ヒットザターゲット
マサハヤドリーム
ヒラボクプリンス
次は、前走人気別成績。
2018年 小倉大賞典 前走人気別成績
前走の人気はアテにならないと言えるわね。
ここで注目して欲しいのが、前走6番人気以降だった馬。
馬券に絡んだ頭数は16頭と、半数以上が前走の低評価を覆しているの！
他のデータとも相性が良ければ、前走人気薄は積極的に狙っていきたいわ！
ただし、前走OP特別以下の馬は馬券に絡んでいることが条件だから要注意よ！
次は、年齢別成績。
2018年 小倉大賞典 年齢別成績
どの年齢からも満遍なく馬券に絡んでいるわね。
特に注目して欲しいのが7歳以上。
10頭も馬券に絡んでいて、高齢馬が好走する傾向が強いのよ。
ここでは、年齢ごとに好走条件を探してみたわ。
■4歳で馬券に絡んだ5頭
5頭とも当日5番人気以内で支持され、前走でも3番人気以内。
4歳馬で馬券に絡むのは人気サイドってこと。
当日の人気は分からないけど、トラストとトリオンフが条件に当てはまるわ。
■5歳で馬券に絡んだ10頭
9頭が前走重賞を走っていて、残り1頭はOP特別の勝ち馬。
単純に、重賞を走ってきた馬がここでも馬券に絡んだって感じね。
今年の5歳馬はタイセイサミット1頭で、条件にも合うわよ。
■6歳で馬券に絡んだ5頭
5頭が前走一桁決着。
そのうち掲示板外だった2頭は、5番人気以内で支持されていたわ。
一桁人気と言っても、掲示板に載れなかった馬はそれなりの支持を受けていないと厳しいって感じね。
今回条件に当てはまる6歳馬はストレンジクォーク、ダッシングブレイズ、ダノンメジャー、ヤマカツライデンの4頭よ。
■7歳以上で馬券に絡んだ10頭
10頭中9頭が当日6番人気以降で支持されていたわ。
なんと、冒頭で触れた穴を開けた下位人気13頭の内、9頭がここにいたの！
小倉大賞典は高齢馬が高配当の鍵を握っているようね…！
好走条件を調べてみたら、7頭が1年以内に行われた重賞で掲示板に入る好走歴があったわ。
残り3頭も、過去小倉で行われた重賞で優勝した経験があったり、直近の重賞で着外だったものの大差ない負けをしていたり、それなりの実力を持っている馬と言えるんじゃないかしら。
条件に当てはまる7歳のスズカデヴィアは要注意よ！
それじゃ、ここまでのデータをまとめるわ。
■前走クラス別成績
前走重賞組が多く馬券に絡んでいる
各クラスの好走条件は該当箇所をチェックしてちょうだい
■前走着順別成績
前走着外からの巻き返しが多い
ただし、前走OP特別で6番人気以降だった馬は割引
■前走人気別成績
前走の人気はアテにしない
6番人気以降だった馬の好走数が良い
■年齢別成績
7歳以上の高齢馬に要注意
さぁ、これまでのデータを基に現時点での注目馬を紹介していくわよ！
2018年 小倉大賞典 注目馬①
ストレンジクォーク（牡6）
【前走：中山金杯（G3）10番人気3着】
前走の中山金杯では10番人気という低評価を覆しての3着。
勝ち馬のセダブリランテスとは着差0.1秒と、差のない競馬をしたわ！
最後に見せた伸びは、着順以上に評価できるわよ！
あと、ローテーション的に中山金杯は本レースと相性が良いのもポイント。
これまで前走中山金杯組は9頭馬券に絡んでいるんだけど、そのうち4頭が小倉大賞典を勝っているの！
小倉競馬場と同じ、中山内回り（小回り）コースを経験していると強いってことかしらね。
それと関連して、この馬は小倉未出走だけど中山内回りで9戦して8回も馬券に絡んでいるからそんなに気にしなくてもいいわ！
データから見てもマイナスのない馬だから、ぜひ押さえておくべきよ！
2018年 小倉大賞典 注目馬②
ダノンメジャー（牡5）
【前走：京都金杯（G3）6番人気4着】
2014年、当時まだG2だった2歳王者決定戦のホープフルステークスでは、1番人気に支持されるくらい期待されていたのよね～。
ここで9着に終わってから、勝てない日々が続くんだけど…。
それが！
去年の5月に行われた都大路ステークス（OP特別）を勝って、調子が上がってきているのよ。
さすがに2走前のマイルチャンピオンシップ（G1）では相手が強くて13着に終わってしまったけど、それまでは大崩れしない走りを見せたわ。
4走前では小倉日経オープン（OP特別）を勝っているから、コース適性もよし。
しかも、2着と2馬身半差を付ける強い競馬だったわ！
2番手から抜け出したあとに見せた、粘り強い伸びは良かったわね。
前走の京都金杯でも4着と好走。
最後のひと伸びが足りなかったけど、先行してよく粘ったと思うわ。
ようやく調子をあげてきたダノンメジャーの重賞初制覇はここじゃないかしら！
荒れる小倉大賞典でコノ馬が遂に重賞初制覇を果たす！？
データ的にプッシュしたい好走必至の1頭とは…！？
2018年 小倉大賞典 注目穴馬
スズカデヴィアス（牡7）
【前走：白富士ステークス（OP特別）4番人気2着】
4走前の福島記念（G3）でクビ差2着と好走したけど、その後は調子が上がらず…。
と言っても、着順だけ見れば9着・11着と悪い結果に思えるけど、着差で見れば大負けって内容じゃないのよね。
前走の白富士ステークス（OP特別）では、最速の上がりを使って2着に健闘！
京都新聞杯（G2）勝ち馬のプラチナムバレットに先着したことが、さらに評価を上げるわね！
データ的にも推したい「7歳以上の高齢馬」ってのもポイントの1つ！
人気しなければ、さらに美味しいわね…。
絶対的な馬がいない今回、7歳にして重賞初制覇ってのも十分有り得るわよ！
