2020年 七夕賞 事前予想
今週は夏の中距離王を決めるG3戦、七夕賞を予想するわよ。
波乱が多く、夏競馬の中でも特に荒れることで有名な今競争。
実際に2018年には250万馬券が飛び出すなど、穴党としては大注目のレースなのよね。
今回も10年分のデータを検証した結果、過去に下克上を演じてきた馬たちと同じ好データを持つ伏兵馬を見つけ出すことができたわ。
高配当が期待できる注目穴馬としてページの後半で紹介するから、ぜひ最後まで読んでちょうだい!
さっそく、今年の特別登録馬を確認するわよ。
2020年 七夕賞 特別登録馬
馬名 | 性別 | 負担 重量 |
調教師 | 所属 |
---|---|---|---|---|
アウトライアーズ | 牡 | 54.0 | 小島茂之 | 美浦 |
アンノートル | 牡 | 53.0 | 田中博康 | 美浦 |
ウインイクシード | 牡 | 56.0 | 鈴木伸尋 | 美浦 |
エアウィンザー | 牡 | 57.0 | 角居勝彦 | 栗東 |
オセアグレイト | 牡 | 55.0 | 菊川正達 | 美浦 |
クレッシェンドラヴ | 牡 | 57.0 | 林徹 | 美浦 |
グローブシアター | 牡 | 55.0 | 角居勝彦 | 栗東 |
ジナンボー | 牡 | 56.0 | 堀宣行 | 美浦 |
ソールインパクト | 牡 | 54.0 | 戸田博文 | 美浦 |
ノーブルマーズ | 牡 | 56.0 | 宮本博 | 栗東 |
バレリオ | 牡 | 55.0 | 相沢郁 | 美浦 |
ヒンドゥタイムズ | 牡 | 55.0 | 斉藤崇史 | 栗東 |
ブラヴァス | 牡 | 55.0 | 友道康夫 | 栗東 |
マイネルサーパス | 牡 | 56.5 | 高木登 | 美浦 |
レッドローゼス | 牡 | 56.0 | 国枝栄 | 美浦 |
ヴァンケドミンゴ | 牡 | 54.0 | 藤岡健一 | 栗東 |
パッシングスルー | 牝 | 54.0 | 黒岩陽一 | 美浦 |
リュヌルージュ | 牝 | 52.0 | 斉藤崇史 | 栗東 |
それじゃあ、今回はこのレースが福島開催だった過去9年分のデータを使って七夕賞の予想を組み立てていくわよ。
まずは、前走クラス別成績から見てもらうわ。
2020年 七夕賞 前走クラス別成績
前走クラス | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
G1 | 0 | 1 | 1 | 4 | 0% | 16.7% | 33.3% |
G2 | 1 | 1 | 1 | 19 | 4.5% | 9.1% | 13.6% |
G3 | 5 | 3 | 1 | 55 | 7.8% | 12.5% | 14.1% |
OP特別 | 3 | 3 | 5 | 23 | 8.8% | 17.6% | 32.4% |
3勝クラス | 0 | 0 | 1 | 8 | 0% | 0% | 11.1% |
※今回登録されている馬の前走クラスだけを取り上げているから、合計が9にならない列があるわよ。
前走クラス別成績では、OP特別組が好成績を残しているわ。
勝ち馬の数こそG3組が多いけど、勝率で見るとこちらの方が高いし、本走においては格の低いレースを使ってきた馬でも侮れないってことね。
そんな前走でOP特別戦を使った馬のなかでも、ここ2年連続で連対馬を出している福島民報杯組は要チェック。
この2頭は一昨年のクレッシェンドラヴと昨年のマイネルサージュなんだけど、どちらも前走で馬券に入る好走を見せての連対だったの。
本走では、マイネルサーパスとウインイクシードが福島民報杯で馬券になっての参戦だから注目よ。
逆に、G1を使った馬はこれまで勝ち馬の経験がなく苦戦気味。
今回唯一前走G1から参戦のジナンボーは、本走において過去2度馬券になったG1馬との共通点も乏しいし、いくら格上とはいえ安易に飛びつくのは考えものよ。
次は、前走着順別成績を見てもらうわ。
2020年 七夕賞 前走着順別成績
前走着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1着 | 0 | 1 | 3 | 6 | 0% | 10.0% | 40.0% |
2着 | 2 | 1 | 1 | 9 | 15.4% | 23.1% | 30.8% |
3着 | 0 | 2 | 0 | 7 | 0% | 22.2% | 22.2% |
4着 | 1 | 1 | 1 | 4 | 14.3% | 28.6% | 42.9% |
5着 | 1 | 0 | 0 | 5 | 16.7% | 16.7% | 16.7% |
6~9着 | 1 | 0 | 2 | 32 | 2.9% | 2.9% | 8.6% |
10着以下 | 4 | 4 | 3 | 25 | 11.1% | 22.2% | 30.6% |
※2010年に3着が2頭出ているから、合計が9にならない列があるわよ。
前走着順別成績では、おおむねどこからでも馬券が狙える、ってことが言えそうね。
特に本走に限っては、前走10着以下だった馬も過去9年で4頭が勝ち馬になっているし、むしろ狙い目として見るべきだわ。
この前走10着以下から馬券になった12頭について調べてみたら、最低でも12着以内だったことが分かったの。
10着以下とはいえ、極端に大敗していないことが好走する条件のようね。
今回は、
アウトライアーズ
アンノートル
エアウィンザー
がここに該当するわよ。
他には、複勝率がもっとも高い前走4着も注目したいところ。
前走で馬券になった馬たちを差し置いて好成績なのは奇妙ではあるけど、連対率と複勝率が高い好データとして覚えておいてちょうだい。
今年は、
ノーブルマーズ
ブラヴァス
の2頭が前走で4着だったわよ。
次は、年齢別成績表を見てもらおうかしら。
2020年 七夕賞 年齢別成績
年齢 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
4歳 | 2 | 1 | 0 | 8 | 18.2% | 27.3% | 27.3% |
5歳 | 4 | 2 | 2 | 29 | 10.8% | 16.2% | 21.6% |
6歳 | 2 | 5 | 7 | 29 | 4.7% | 16.3% | 32.6% |
7歳 | 1 | 0 | 0 | 22 | 4.3% | 4.3% | 4.3% |
8歳 | 0 | 1 | 1 | 12 | 0% | 7.1% | 14.3% |
※2010年に3着が2頭出ているから、合計が9にならない列があるわよ。
年齢別成績表では、若い馬ほど好成績を残していることが分かるわね。
今年も4歳馬が最年少で、総合的にもっとも馬券に期待できるデータになっているわ。
本走では、
オセアグレイト
パッシングスルー
ヒンドゥタイムズ
ブラヴァス
マイネルサーパス
ヴァンケドミンゴ
この6頭が4歳馬よ。
さて、穴党としては、若い馬ほど走るレースでこそ高齢の8歳馬にも注目したいところ。
今回はソールインパクトが唯一の8歳馬なんだけど、調べてみたら彼は2016年に連対したダコールと同じ、「ディープインパクト産駒」で「前走G3組」だったの。
特に本走では、年齢だけで敬遠しがちなソールインパクトだけど、過去上位陣に穴をあけた馬との共通点があることで、むしろ穴馬候補として期待できるわね。
最後は、当日の人気別成績表を見てもらうわ。
2020年 七夕賞 レース当日人気別成績
人気 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 2 | 1 | 2 | 4 | 22.2% | 33.3% | 55.6% |
2番人気 | 1 | 1 | 1 | 6 | 11.1% | 22.2% | 33.3% |
3番人気 | 2 | 0 | 0 | 7 | 22.2% | 22.2% | 22.2% |
4番人気 | 0 | 1 | 0 | 8 | 0% | 11.1% | 11.1% |
5番人気 | 1 | 2 | 0 | 5 | 12.5% | 37.5% | 37.5% |
6番人気 | 0 | 1 | 0 | 8 | 0% | 11.1% | 11.1% |
7番人気 | 0 | 1 | 2 | 6 | 0% | 11.1% | 33.3% |
8番人気 | 0 | 1 | 0 | 8 | 0% | 11.1% | 11.1% |
9番人気 | 0 | 0 | 0 | 9 | 0% | 0% | 0% |
10番人気以下 | 3 | 1 | 5 | 48 | 5.3% | 7.0% | 15.8% |
※2010年に3着が2頭出ているから、合計が9にならない列があるわよ。
当日の人気別成績からは、5番人気まではよく馬券に絡んでいるのが分かるわね。
なかでも、1番人気は複勝率が55.6%とやや群を抜いているし、荒れやすいレースとはいえ信頼度は高め。
今のところ、各所ではジナンボーとクレッシェンドラヴが1番人気を争う恰好になっているから、この2頭は当日まで要注目ね。
さて、先程触れたように前走で10着以下だった馬も好走している本走においては、前走の負けで10番人気以下に人気を落とした馬も注目したいところ。
過去、10番人気以下では3頭が勝ち馬になっているんだけど、調べてみたらそのうち2頭は11番人気だったことが分かったわ。
これは2018年のメドウラークと2010年のドモナラズなんだけど、どちらも前走にOP特別戦を使って馬券を外しているのよね。
本走では同じ条件で、
アウトライアーズ
グローブシアター
パッシングスルー
レッドローゼス
の4頭が参戦してくるから、当日11番人気はチェックしておくに越したことはないわね。
そんなところで、現段階における注目馬を紹介していくわよ!
2020年 七夕賞 注目馬①
ブラヴァス(牡4)
【前走:新潟大賞典(G3)2番人気4着】
重賞初挑戦となった前走新潟大賞典では、4着と馬券を逃したブラヴァス。
ただ2着とは0.1秒差で、格上とも十分戦える競馬を見せてくれたのは収穫だったわね。
そんな彼、重賞2戦目となる本走では、先程紹介したように有利なデータが揃っているわ。
特に彼と同じ前走4着で参戦した馬は複勝率が42.9%にもなるし、馬券内にかなりの期待が持てるわね。
未だキャリアは10戦でまだまだ底の見えないブラヴァス、調教を含め金曜日まで注目していくわよ!
2020年 七夕賞 注目馬②
マイネルサーパス(牡4)
【前走:福島民報杯(OP)2番人気1着】
前走の福島民報杯では、差し切って1着での入線を果たしたマイネルサーパス。
今レースでは、前走福島民報杯で馬券になった馬が好走しているのは伝えた通りだし、2戦連続の馬券に十分期待できるわね。
そうそう、マイネルサーパスは前走を含め福島競馬場では【2-1-0-0】とかなりの強さを見せているの。
特に昨年参戦した同競馬場でのラジオNIKKEI賞では不良馬場で勝ち切っているし、福島なら馬場を問わず好走できそうで心強いわね。
本走にかなりの適正を見せるマイネルサーパスだけど、今のところ過剰な人気はしていないし、配当面でもおいしい1頭になりそうよ。
ハンデ重賞らしく、下位人気馬の激走傾向で大荒れ必至の七夕賞。
世間ではノーマークのアノ伏兵馬が、今年も大波乱を演出するわよ!
2020年 七夕賞 注目穴馬
アウトライアーズ(牡6)
【前走:メイステークス(OP)11番人気10着】
本走での穴馬候補として注目したいのが、アウトライアーズよ。
前走のメイステークスを含め、ここ9戦馬券から遠ざかっているアウトライアーズだけど、本走では過去の穴馬たちとの共通点が多いし、十分勝負できるわ。
特に前走で半端な負けをした馬が好成績を残している本走においては、彼のような馬は穴馬として期待が持てるわね。
そうそう、アウトライアーズはこれまで福島競馬場で3戦しているんだけど、2018年松島特別で1着だったのをはじめ、すべてのレースで掲示板を確保しているの。
本走と同じ舞台で堅実な走りができているのは、重要な好材料ね。
そんなアウトライアーズは、これだけの好データがありながら世間では今のところノーマークの1頭。
1週間このくらいの人気で推移してくれれば、一昨年の250万馬券に近い高配当が現実味をおびてくるわよ!