2018年 関屋記念 事前予想
サマーマイルシリーズ2戦目、関屋記念(G3)が今週末に行われるわ。
過去10年で10万馬券が3度も出るほど荒れる重賞レース。
それなりに上位人気も健闘するんだけど、6番人気以降の穴馬が平気で突っ込んでくるから要注意なのよね。
前年2着馬ウインガニオン、中京記念で上位争いをしたリライアブルエースやフロンティアなど、今年も好メンバーが揃ったわ。
波乱を演出しそうな伏兵もチラホラ…。
データから有力な馬をピックアップしておいたから、最後まで要チェックよ!
じゃ、まずは登録馬の紹介から。
2018年 関屋記念 特別登録馬
馬名 | 性別 | 負担 重量 |
調教師 | 所属 |
---|---|---|---|---|
ウインガニオン | 牡 | 58.0 | 西園正都 | 栗東 |
ショウナンアンセム | 牡 | 56.0 | 田中剛 | 美浦 |
ジョーストリクトリ | 牡 | 56.0 | 清水久詞 | 栗東 |
チャンピオンルパン | 牡 | 56.0 | 勢司和浩 | 美浦 |
フロンティア | 牡 | 53.0 | 中内田充 | 栗東 |
ベルキャニオン | 牡 | 56.0 | 堀宣行 | 美浦 |
ヤングマンパワー | 牡 | 57.0 | 手塚貴久 | 美浦 |
リライアブルエース | 牡 | 56.0 | 矢作芳人 | 栗東 |
ロードクエスト | 牡 | 56.0 | 小島茂之 | 美浦 |
エイシンティンクル | 牝 | 54.0 | 坂口正則 | 栗東 |
チェッキーノ | 牝 | 54.0 | 藤沢和雄 | 美浦 |
プリモシーン | 牝 | 51.0 | 木村哲也 | 美浦 |
ロッカフラベイビー | 牝 | 54.0 | 鹿戸雄一 | 美浦 |
ワントゥワン | 牝 | 54.0 | 藤岡健一 | 栗東 |
スターオブペルシャ | セン | 56.0 | 藤沢和雄 | 美浦 |
ここから過去10年分のデータを使って、関屋記念の予想を始めていくわよ!
最初は、前走クラス別成績。
2018年 関屋記念 前走クラス別成績
前走クラス | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1勝 | 0- 0- 1- 0/ 1 | 0.0% | 0.0% | 100.0% |
2勝 | 0- 0- 0- 2/ 2 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
3勝 | 2- 1- 0- 9/ 12 | 16.7% | 25.0% | 25.0% |
OPEN非L | 1- 1- 4- 34/ 40 | 2.5% | 5.0% | 15.0% |
G3 | 5- 7- 3- 61/ 76 | 6.6% | 15.8% | 19.7% |
G2 | 0- 0- 0- 5/ 5 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
G1 | 2- 1- 2- 17/ 22 | 9.1% | 13.6% | 22.7% |
地方 | 0- 0- 0- 0/ 0 | |||
海外 | 0- 0- 0- 0/ 0 |
好走数で見ると前走G3組が半数を占めているけど、出走数を考えると特別優秀ってわけでもないわ。
その点、好走率の目立つのが前走G1組と1600万下組。
この2組には要注目ね。
前走G1組は、全頭が馬券圏外だったから着順は気にしなくてよさそうよ。
G1では通用しなかったけど、G3でなら巻き返せそうな馬。
今年はプリモシーンが該当するわね。
逆に、前走1600万下組は3頭ともきっちり勝ち切っているから要注意。
気を付けたいのはエイシンティンクルくらいね。
500万下からの参戦はないから、気にしないでOKよ。
次に、好走数の多い前走G3組を見てみるわ。
面白いことに、勝ち馬5頭の前走着順は6着以下。
前走G3組から1着馬を狙うなら、着外組ってことね。
レース別で見ると、馬券に最も多く絡んだのが中京記念で7頭(2-3-2-33)、次いでエプソムカップ3頭(0-3-0-8)だったわ。
勝ち馬こそ出していないけど、率はエプソムカップが優勢ね(複勝率27.3%)
前走中京記念組は、7頭中6頭が5着以下に敗れていたの。
結果を残した馬よりも、結果を出せなかった馬の巻き返しに気を付けたいってこと。
ウインガニオン(前走8着)とワントゥワン(前走5着)は注意した方がよさそうよ。
最後に、前走OP特別組にも触れておくわ。
前走馬券圏内が(1-0-2-10)複勝率23.1%で、4着以下が(0-1-2-24)複勝率11.1%だったから、特に狙いたいのは前走3着内馬ね。
今年はロードクエスト(前走2着)とショウナンアンセム(前走1着)が該当するわ。
次は、前走着順別成績よ。
2018年 関屋記念 前走着順別成績
前確定着順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
前走1着 | 3- 2- 1- 15/ 21 | 14.3% | 23.8% | 28.6% |
前走2着 | 0- 3- 1- 7/ 11 | 0.0% | 27.3% | 36.4% |
前走3着 | 0- 0- 1- 9/ 10 | 0.0% | 0.0% | 10.0% |
前走4着 | 0- 2- 1- 7/ 10 | 0.0% | 20.0% | 30.0% |
前走5着 | 0- 1- 1- 9/ 11 | 0.0% | 9.1% | 18.2% |
前走6〜9着 | 5- 0- 4- 34/ 43 | 11.6% | 11.6% | 20.9% |
前走10着〜 | 2- 2- 1- 47/ 52 | 3.8% | 7.7% | 9.6% |
勝ち馬に面白い傾向が出ているわ。
関屋記念を勝つのは、前走勝った馬か着外に惨敗した馬のどちらかってこと。
勝った勢いのまま連勝するか、逆転勝利するかの2パターンなのね。
そうなると…今年の1着候補はこんな感じかしら。
ウインガニオン(前走8着)
ショウナンアンセム(前走1着)
スターオブペルシャ(前走9着)
チェッキーノ(前走7着)
エイシンティンクル(前走1着)
ジョーストリクトリ(前走10着)
ベルキャニオン(前走6着)
ヤングマンパワー(前走12着)
ロッカフラベイビー(前走14着)
次は、年齢別成績を見てもらうわ。
2018年 関屋記念 年齢別成績
年齢 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
3歳・7-9月 | 0- 0- 2- 6/ 8 | 0.0% | 0.0% | 25.0% |
4歳・7-9月 | 3- 4- 1- 12/ 20 | 15.0% | 35.0% | 40.0% |
5歳・7-9月 | 5- 5- 4- 48/ 62 | 8.1% | 16.1% | 22.6% |
6歳・7-9月 | 1- 1- 1- 37/ 40 | 2.5% | 5.0% | 7.5% |
7歳以上 | 1- 0- 2- 25/ 28 | 3.6% | 3.6% | 10.7% |
中心は4~5歳で、特に4歳馬の好走率が抜きんでているわ。
ただ、この4歳馬8頭のうち7頭が当日3番人気以内。
ジョーストリクトリには少し厳しいデータかしらね…。
そうなると狙いたいのは5歳馬。
3歳馬は連対馬0頭だけど、複勝率が高いから押さえておきたいわね。
6歳以上になると少し数字が落ちるわ。
この6頭は前走一桁人気で一桁決着だったから、人気薄で惨敗した馬は狙いにくいってことね。
6歳以上で考えたいのはウインガニオン、チャンピオンルパン、ベルキャニオンといったところ。
次は、脚質別成績。
2018年 関屋記念 脚質別成績
脚質上り | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
平地・逃げ | 3- 0- 1- 6/ 10 | 30.0% | 30.0% | 40.0% |
平地・先行 | 3- 4- 3- 26/ 36 | 8.3% | 19.4% | 27.8% |
平地・中団 | 2- 1- 4- 58/ 65 | 3.1% | 4.6% | 10.8% |
平地・後方 | 2- 5- 2- 38/ 47 | 4.3% | 14.9% | 19.1% |
平地・マクリ | 0- 0- 0- 0/ 0 |
先行勢の成績が圧倒的に良くて、特に逃げ馬の好走率が優秀。
前目につけられる馬を中心に狙う感じね。
ウインガニオン以外にも、逃げそうな馬で気になるのが何頭かいるわ…。
最後に、牡牝別成績を見てちょうだい。
2018年 関屋記念 牡牝別成績
牡牝 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
牡 | 9- 9- 7-103/128 | 7.0% | 14.1% | 19.5% |
セン | 0- 0- 1- 7/ 8 | 0.0% | 0.0% | 12.5% |
牡・セン | 9- 9- 8-110/136 | 6.6% | 13.2% | 19.1% |
牝 | 1- 1- 2- 18/ 22 | 4.5% | 9.1% | 18.2% |
牝馬の成績に注目してちょうだい。
勝率と連対率では牡馬・セン馬の方が上だけど、複勝率では大差はなし。
連対は難しいかもしれないけど、3着に来る可能性は十分あるから無視はできないわね。
この牝馬4頭を掘り下げて分かったことは以下の通り。
・全頭5歳以下(3・4歳の複勝率は50%)
・当日5番人気以内
唯一の3歳牝馬であるプリモシーンは要注目ね。
牝馬は穴馬で狙いにくいのもポイントよ。
データから考えると、ロッカフラベイビーは厳しそうね。
それじゃ、ここまでのデータをもとに現時点での注目馬を紹介するわ!
2018年 関屋記念 注目馬①
エイシンティンクル(牝5)
【前走:豊明ステークス(1600万下)4番人気1着】
5歳でキャリアは13戦と、あまり使われていないのが特徴。
フランスのイスパーン賞や香港カップを勝ったエイシンヒカリの全妹でもあるのよ。
2走前1000万下1着→前走1600万下1着と、ただいま連勝中の上がり馬。
中距離から短距離にシフトしたらガラリと変わったわね。
ずっと逃げてきた馬なんだけど、前走で控えるカタチでも競馬ができることがわかったのは大きかったんじゃないかしら。
先行できる馬が強いのは、脚質別成績でも紹介した通り。
新潟での勝ち鞍もあるから、適性も問題なさそうね。
今回は前に行きたい馬が数頭いるから展開次第にはなってしまうけど、データと適性の両面から推せる1頭よ!
2018年 関屋記念 注目馬②
プリモシーン(牝3)
【前走:NHKマイルカップ(G1)5番人気5着】
なかなかG1で結果が残せないプリモシーン。
けど、前走は出遅れたにも関わらず4着とクビ差の5着。
最後の脚は見事だったわね!
「好走率の良い前走G1組」「複勝率の高い3歳牝馬」と、データとも相性が良し。
どうしても出遅れ癖があるから、後方からの競馬になってしまうのが気になるところね。
まあ末脚は抜群だから、地力でカバーはできるはず。
これまでよりもメンバーは落ち着くから、ここで巻き返す可能性は十分あるわ!
先行力のある馬が強い関屋記念
逃げそうな馬の中でも、人気が落ち着きそうでデータとの相性抜群なコノ馬に注目よ!
2018年 関屋記念 注目穴馬
ショウナンアンセム(牡5)
【前走:パラダイスステークス(OP特別)2番人気1着】
前走でロードクエストに2馬身半を付けて逃げ切ったショウナンアンセム。
見事なオープン初勝利だったわね。
この馬もエイシンティンクル同様、現在連勝中で勢いがある馬よ。
「前走OP特別3着以内」「5歳馬」「逃げ馬」と、データとの相性も抜群なのよね。
キャリアは28戦と多いんだけど、二桁決着だったのは3回だけ。
堅実な走りができるのも魅力ね。
新潟は3戦2連対とマズマズの成績で、コース適性も問題なさそうだわ。
現時点では人気も7・8番手で落ち着いているから、配当にも期待できそうよ!