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オルフェーブルって何の意味だかわかりますか?

競馬ファンなら知っていないとまずいこの単語はフランス語で金細工師。
目次

オルフェーヴルの基本情報

馬名 オルフェーヴル
生年月日 2008年5月14日
引退 2013年12月22日有馬記念(G1)
ステイゴールド
オリエンタルアート
戦績 21戦12勝(12.6.1.2)
調教師 池江泰寿
馬主 サンデーレーシング
産地 白老町(社台コーポレーション白老ファーム)

世代最強の実力を示した荒ぶる四冠馬

2011年、3歳でクラシック三冠と有馬記念を勝ち、四冠を達成したオルフェーヴル。

年度代表馬にも選ばれるほどの実力馬でしたが、入厩当初はイレ込みが激しかったため「競走馬にすらなれないのでは」と思われていました。
父譲りの気性の荒さも持ち合わせており、扱いが難しい馬だったのです。

デビューしてからも扱いにくさは相変わらずで、2010年の新馬戦では見事勝利を飾りましたが、ゴール後に鞍上の池添謙一騎手を振り落とす始末。

その気性難が災いし、同年11月、初重賞となる京王杯2歳ステークスでは折り合いを欠いたままレースを進めてしまい10着。

本来発揮できるはずの実力を出し切れず、大敗を喫しました。

しかし、このレースが彼の競走馬人生のターニングポイントとなります。

この惨敗以降、陣営はオルフェーヴルに折り合いを教え込み、我慢することを覚えさせました。

調教で身につけた「折り合い」の実践として使われたのが、年明け初戦のシンザン記念と翌月のきさらぎ賞。
勝利はできなかったものの、他の馬につられることなく我慢できたレース中の動きは、オルフェーヴルの成長を感じさせる内容でした。

その結果が勝利という形で現れたのが、3月のスプリングステークス。
昨年8月の新馬戦以来となる1着を手にし、重賞初制覇を果たしたのです。
これまでの努力が、実を結び始めた証でした。

この勢いのまま、オルフェーヴルは初のG1となる皐月賞へ挑みます。

やや後方で待機する形でレースを運ぶなか、これまでの課題だった折り合いに問題は見られませんでした。
最後の直線で冷静に先行集団に割って入ると、そのまま突き抜けて独走し、2着と3馬身差をつける圧勝。

世代の中で一つ抜けた力を見せつけ、クラシック一冠目を獲得しました。

クラシック二冠達成を懸けた翌月の東京優駿(日本ダービー)では、直線で2頭に挟まれながらも、それを振り切ってラスト200mで豪快な末脚を発揮。
猛追してくるウインバリアシオンをものともせず、見事に勝ち切りました。

これでクラシック二冠目。

菊花賞トライアルの神戸新聞杯も難なく勝利し、重賞4連勝という万全の態勢で本番へ臨みます。

迎えた本番、単勝オッズ1.4倍という圧倒的な支持を得ました。

レース序盤は中団好位をキープし続けて、最後の直線で早めに先頭に立つとそのまま独走状態に。
ウインバリアシオンが日本ダービーの雪辱を果たさんと最後方から追い込んできましたが、オルフェーヴルは今回も難なく2馬身半差をつける圧勝。

この勝利により、クラシック三冠馬に輝きました。

そして、四冠達成の期待を背負って有馬記念へ。

迎えた本番は、出走19頭中9頭がG1馬という豪華な顔ぶれで幕を開けました。

展開は超スローペースで進み、オルフェーヴルの位置取りは最後方の内と、苦戦を強いられます。
しかし、3コーナーから外に出ると一気に先頭に並び、直線で古馬たちを引き離し1着でゴール。

17年ぶりとなる、3歳四冠馬誕生の瞬間でした。
史上最強と名高いあのディープインパクトでさえ果たせなかった偉業を、オルフェーヴルは成し遂げたのです。

「競走馬にすらなれない」と思われていたオルフェーヴルは、最強と呼ぶにふさわしい成長を遂げ、2011年の年度代表馬に選ばれました。

過去の年度代表馬一覧

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