2020年 皐月賞 事前予想
今週は、3歳馬クラシックの第2戦、皐月賞の予想をしていくわよ!
「無敗のG1馬」が2頭も出走を表明していて、ファンの間では早くも「2強対決」の雰囲気が漂っているけど…
皐月賞では、2017年に100万馬券、2018年にも30万馬券が出ていることを忘れていないかしら?
成長著しい3歳馬が集まるだけあって、中穴クラスが思わぬ好走を見せがちなこのレース。
今年もデータを駆使して各馬を調べ上げたところ、「2強」をぶっちぎる可能性さえある有力馬を見つけ出すことができたわ。
ページの最後で紹介しているから、ぜひチェックしてちょうだい。
さっそく、現段階での特別登録馬を確認してもらうわね。
2020年 皐月賞 特別登録馬
馬名 | 性別 | 負担 重量 |
調教師 | 所属 |
---|---|---|---|---|
アメリカンシード | 牡 | 57.0 | 藤岡健一 | 栗東 |
ウインカーネリアン | 牡 | 57.0 | 鹿戸雄一 | 美浦 |
ガロアクリーク | 牡 | 57.0 | 上原博之 | 美浦 |
キメラヴェリテ | 牡 | 57.0 | 中竹和也 | 栗東 |
クリスタルブラック | 牡 | 57.0 | 高橋文雅 | 美浦 |
コルテジア | 牡 | 57.0 | 鈴木孝志 | 栗東 |
コントレイル | 牡 | 57.0 | 矢作芳人 | 栗東 |
サトノフウジン | 牡 | 57.0 | 堀宣行 | 美浦 |
サトノフラッグ | 牡 | 57.0 | 国枝栄 | 美浦 |
サリオス | 牡 | 57.0 | 堀宣行 | 美浦 |
ダーリントンホール | 牡 | 57.0 | 木村哲也 | 美浦 |
テンピン | 牡 | 57.0 | 安田隆行 | 栗東 |
ディープボンド | 牡 | 57.0 | 大久保龍 | 栗東 |
ビターエンダー | 牡 | 57.0 | 相沢郁 | 美浦 |
ブラックホール | 牡 | 57.0 | 相沢郁 | 美浦 |
マイラプソディ | 牡 | 57.0 | 友道康夫 | 栗東 |
ラインベック | 牡 | 57.0 | 友道康夫 | 栗東 |
レクセランス | 牡 | 57.0 | 池添学 | 栗東 |
ヴェルトライゼンデ | 牡 | 57.0 | 池江泰寿 | 栗東 |
それじゃあ今週は、過去10年のうち、東京開催だった2011年を除く全9レースのデータを使って、皐月賞のデータを組み立てていくわ。
前走レース別成績から見てちょうだい!
2020年 皐月賞 前走レース別成績
前走レース名 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
共同通信杯 G2 |
4 | 0 | 1 | 6 | 36.4% | 36.4% | 45.5% |
スプリングS G2 |
2 | 1 | 2 | 33 | 5.3% | 7.9% | 13.2% |
弥生賞 G2 |
1 | 4 | 2 | 31 | 2.6% | 13.2% | 18.4% |
ホープフルS G1 |
1 | 0 | 0 | 1 | 50.0% | 50.0% | 50.0% |
若葉S OP特別 |
0 | 3 | 1 | 17 | 0% | 14.3% | 19.0% |
京成杯 G3 |
0 | 0 | 2 | 1 | 0% | 0% | 66.7% |
すみれS OP特別 |
0 | 0 | 0 | 10 | 0% | 0% | 0% |
条件戦 | 0 | 0 | 0 | 7 | 0% | 0% | 0% |
※今回出走する馬の前走レースだけを取り上げているから、各列の合計は10にならないわよ。
またホープフルステークスについては、G2時代のレースもまとめて集計しているわ。
まず目につくのが、圧倒的な実績をほこる共同通信杯組。
この条件からは当時8番人気だったディーマジェスティが勝った例もあるし、よほど実力の足りない馬でなければ買えるわよ。
今年該当するのは、ダーリントンホール、ビターエンダー、マイラプソディの3頭ね。
その他の傾向としては…
勝ち馬はすべて前走G3以上の馬であることと、前走に条件戦を使ってきた馬はまったく馬券になっていないことを覚えておいてちょうだい。
次は、前走着順別成績を見てもらうわね。
2020年 皐月賞 前走着順別成績
前走着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1着 | 7 | 5 | 5 | 44 | 11.5% | 19.7% | 27.9% |
2着 | 2 | 2 | 2 | 24 | 6.7% | 13.3% | 20.0% |
3着 | 0 | 0 | 2 | 18 | 0% | 0% | 10.0% |
4着 | 0 | 2 | 0 | 10 | 0% | 16.7% | 16.7% |
5着 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0% | 0% | 0% |
6~9着 | 0 | 0 | 0 | 21 | 0% | 0% | 0% |
10着以下 | 0 | 0 | 0 | 7 | 0% | 0% | 0% |
前走勝つか、少なくとも連対していないとこのレースでは勝てない、というわかりやすい傾向が見られるわね。
また前走2着で勝った2頭について詳しく調べてみると、いずれもその前走で2番人気以内だった、というデータも見つかったわ。
今年このデータに当てはまるのはヴェルトライゼンデくらいだし、基本的には彼か、あるいは前走勝ち馬を軸に据えて馬券を組み立てた方がよさそうね。
ちなみに、前走3~4着で馬券になった馬が4頭いるけど、彼らはいずれもその前走に弥生賞を使っていたわ。
言い換えると、弥生賞以外のレースで3着以降になった馬は、今回集計したレースで一度も馬券になっていないってこと。
アメリカンシード、マイラプソディ、ラインベックの3頭はまとめて切ってしまいましょう。
次は、レース当日人気別成績を見てもらおうかしら。
2020年 皐月賞 レース当日人気別成績
人気 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 3 | 1 | 1 | 4 | 33.3% | 44.4% | 55.6% |
2番人気 | 1 | 3 | 0 | 5 | 11.1% | 44.4% | 44.4% |
3番人気 | 1 | 1 | 3 | 4 | 11.1% | 22.2% | 55.6% |
4番人気 | 1 | 2 | 1 | 5 | 11.1% | 33.3% | 44.4% |
5番人気 | 0 | 0 | 0 | 9 | 0% | 0% | 0% |
6番人気 | 0 | 1 | 0 | 8 | 0% | 11.1% | 11.1% |
7番人気 | 1 | 0 | 0 | 8 | 11.1% | 11.1% | 11.1% |
8番人気 | 1 | 0 | 2 | 6 | 11.1% | 11.1% | 33.3% |
9番人気 | 1 | 1 | 0 | 7 | 11.1% | 22.2% | 22.2% |
10番人気以下 | 0 | 0 | 2 | 74 | 0% | 0% | 2.6% |
好走率は4番人気くらいまでほぼ横ばいで、さらに中穴あたりの馬もかなり馬券に飛び込んできているのが分かるわね。
今年のメンバーの中では、2歳馬G1を勝ってきたコントレイルやサリオスがかなり人気するだろうけど、過信するのは考え物。
逆に、彼らに人気を吸われた実力馬が見つかれば、かなり美味しいことになりそうだわ。
また2桁人気の馬について詳しく調べたところ、単勝オッズ50倍台までしか馬券になっていないことがわかったの。
今年はおおむね、人気順1ケタの馬だけ考えておけばよさそうだわ。
次は、所属別成績を見てちょうだい。
2020年 皐月賞 所属別成績
所属 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
関東 | 4 | 0 | 3 | 47 | 7.4% | 7.4% | 13.0% |
関西 | 5 | 9 | 6 | 83 | 4.9% | 13.6% | 19.4% |
勝率は関東馬のほうが高く、連対率・複勝率は関西馬の方が高い、というおもしろいデータよ。
また更に詳しく調べてみたところ、関東馬のほうが勝ち馬の平均配当についても100円以上高いことがわかったの。
他のデータとの兼ね合い次第ではあるけれど、軸は関東馬、紐は関西馬、という組み立て方が基本になるわね。
こんなところで、現段階における注目馬を紹介するわよ。
2020年 皐月賞 注目馬①
サトノフラッグ(牡3)
【前走:弥生賞ディープインパクト記念(G2)2番人気1着】
本走における人気サイドの中では、今のところデータ上一番信頼できるのがこのサトノフラッグ。
弥生賞を使ってきた馬はそれなりに実績があるし、彼が関東馬であることまで考えれば十分勝利に期待できるわ。
彼は未勝利戦から前走まで、ずっと余裕のある走りで3連勝を遂げているし、まだまだ底の見えていない存在。
だけど今年はG1馬の陰に隠れているからか、今のところはそれなりの人気に落ち着きそうでありがたいわね。
すでに実績十分な彼をいいオッズで買えるのは、今回が最後かもしれないわよ!
2020年 皐月賞 注目馬②
コントレイル(牡3)
【前走:ホープフルステークス(G1)1番人気1着】
「2強」の中でもより人気を集めているのがこのコントレイル。
ここまですでに重賞を2勝しているキャリアはいかにも華やかだし、昨年のサートゥルナーリアと同じローテーションで来ていることもあって、期待されるのも無理はないって感じよね。
でも彼は、データ上は意外と過信できない存在。
このレースは1番人気の信頼度が低めだし、関西馬は相対的に勝率がやや劣る、というのはここまで話した通りよ。
彼の実力が本走トップクラスであることは間違いないし、ここを難なく勝ってしまう可能性は十分だけど、費用対効果の面ではやや疑問が残るわ。
金曜日までかけて、じっくり買い目を検討していきましょう!
中穴の急成長が高配当をもたらす皐月賞
アノ伏兵馬の人気が出すぎないように、情報は隠しておくわね!
2020年 皐月賞 注目穴馬
ダーリントンホール(牡3)
【前走:共同通信杯(G3)3番人気1着】
データ上きわめて好調な共同通信杯組の中で、最先着しているのがこのダーリントンホール。
今のところ、ここまで紹介した2頭よりもはるかに勝ちに近い存在だと言えるわよ。
今年の共同通信杯はそこまでハイレベルだったとは思われていないからか、彼自身も今のところそこまで人気していないようだけど…
彼は前走で、当時すでに重賞を勝っていたマイラプソディに大差をつけているし、ハナ差の勝負を競り勝つ勝負強さも見せてくれているわ。
G2以上のレースを勝った馬たちと比べればどうしても見劣りするけど、彼も実力は相当なもの。
人気上位勢を蹴散らして勝つ可能性は十分にあるし、そしたら配当はかなりのものになるわ!