2020年 皐月賞 最終予想
皐月賞の最終予想をするわよ!
G1の割には上位人気の信頼度が低く、10万、100万馬券も大いにあり得るこのレース。
世間の評判がアテにならないこんなレースでこそ、客観的な方法で予想を行うのが何より大切よ。
今年もデータを駆使して各馬を調べ上げたところ、人気のG1馬が抱える思わぬ欠点や、彼らを馬券から追い出してしまいそうな有力馬たちを見つけることができたの。
印はページの最後で紹介しているから、ぜひチェックしてちょうだい!
さっそく、確定した枠順を見てもらうわね。
2020年 皐月賞 枠順
枠番 | 馬番 | 馬名 | 性別 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 所属 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | コントレイル | 牡3 | 57.0 | 福永祐一 | 矢作芳人 | 栗東 |
2 | レクセランス | 牡3 | 57.0 | 北村友一 | 池添学 | 栗東 | |
2 | 3 | コルテジア | 牡3 | 57.0 | 松山弘平 | 鈴木孝志 | 栗東 |
4 | テンピン | 牡3 | 57.0 | 中井裕二 | 安田隆行 | 栗東 | |
3 | 5 | サトノフラッグ | 牡3 | 57.0 | ルメール | 国枝栄 | 美浦 |
6 | ディープボンド | 牡3 | 57.0 | 横山典弘 | 大久保龍 | 栗東 | |
4 | 7 | サリオス | 牡3 | 57.0 | レーン | 堀宣行 | 美浦 |
8 | ウインカーネリアン | 牡3 | 57.0 | 田辺裕信 | 鹿戸雄一 | 美浦 | |
5 | 9 | ブラックホール | 牡3 | 57.0 | 石川裕紀 | 相沢郁 | 美浦 |
10 | アメリカンシード | 牡3 | 57.0 | 丸山元気 | 藤岡健一 | 栗東 | |
6 | 11 | クリスタルブラック | 牡3 | 57.0 | 吉田豊 | 高橋文雅 | 美浦 |
12 | マイラプソディ | 牡3 | 57.0 | 武豊 | 友道康夫 | 栗東 | |
7 | 13 | ダーリントンホール | 牡3 | 57.0 | M.デム | 木村哲也 | 美浦 |
14 | キメラヴェリテ | 牡3 | 57.0 | 藤岡康太 | 中竹和也 | 栗東 | |
15 | ラインベック | 牡3 | 57.0 | 岩田康誠 | 友道康夫 | 栗東 | |
8 | 16 | ガロアクリーク | 牡3 | 57.0 | ヒューイ | 上原博之 | 美浦 |
17 | ヴェルトライゼンデ | 牡3 | 57.0 | 池添謙一 | 池江泰寿 | 栗東 | |
18 | ビターエンダー | 牡3 | 57.0 | 津村明秀 | 相沢郁 | 美浦 |
詳しい予想に入る前に、月曜日のおさらいをしておくわよ。
■前走レース別成績
共同通信杯組が強い
前走条件戦組は馬券になっていない
■前走着順別成績
軸は原則前走勝ち馬
今年は前走連対した馬だけで考える
■レース当日人気別成績
今年は人気順1桁で考える
1番人気の信頼度はやや不安
■所属別成績
軸は関東馬、紐は関西馬がいい
それじゃあ月曜から引き続き、過去10年のうち中山開催だった9レース分のデータを使って、皐月賞の予想を詰めていくわ。
枠順別成績から見てちょうだい!
2020年 皐月賞 枠順別成績
枠 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 0 | 0 | 16 | 5.9% | 5.9% | 5.9% |
2 | 1 | 1 | 1 | 15 | 5.6% | 11.1% | 16.7% |
3 | 0 | 1 | 1 | 16 | 0.0% | 5.6% | 11.1% |
4 | 2 | 2 | 1 | 13 | 11.1% | 22.2% | 27.8% |
5 | 0 | 1 | 2 | 15 | 0.0% | 5.6 | 16.7% |
6 | 2 | 0 | 3 | 13 | 11.1% | 11.1% | 27.8% |
7 | 2 | 2 | 0 | 21 | 8.0% | 16.0% | 16.0% |
8 | 1 | 2 | 1 | 21 | 4.0% | 12.0% | 16.0% |
基本的に、どこの枠からも十分好走できそうに見えるけど…
1枠の成績が低いのは気になるわね。
ここは2018年に当時1番人気だったワグネリアンが7着に沈んだ枠でもあるし、今年ここに入ったコントレイルもちょっと心配。
ただコントレイルには当時のワグネリアンと同じ福永Jが騎乗するんだけど、もしそれが原因で過剰に嫌われるようなら馬券妙味が出てくるかもしれないわ。
2014年には、当時2番人気だったイスラボニータがこの枠から勝ち切っている、という例もあるし、慎重に判断していきましょう。
次は、馬体重別成績を見てもらうわね。
2020年 皐月賞 馬体重別成績
馬体重 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
~439kg | 0 | 0 | 0 | 2 | 0% | 0% | 0% |
440~459kg | 0 | 2 | 1 | 18 | 0% | 9.5% | 14.3% |
460~479kg | 2 | 1 | 2 | 45 | 4.0% | 6.0% | 10.0% |
480~499kg | 5 | 4 | 3 | 39 | 9.8% | 17.6% | 23.5% |
500~519kg | 2 | 2 | 3 | 18 | 8.0% | 16.0% | 28.0% |
520kg~ | 0 | 0 | 0 | 8 | 0% | 0% | 0% |
520kgを超えない範囲で、重ければ重いほど好走する、というわかりやすい傾向が見られるわ。
単純な勝率が1番高いのは体重480~499kgの馬だけど、単勝回収率が高いのは体重500~519kgの馬。
どちらも好調といえるし、基本的にはこの条件に当てはまる馬を軸にするとよさそうね。
また、サリオスやキメラヴェリテのような大柄な馬については、このレースではちょっと注意が必要な感じ。
過去9レース、この条件で今年のサリオスほど人気した馬は例がないから評価の難しいところだけど…
少なくともキメラヴェリテについては、かなり買いにくくなるわね。
さあ、ここでいよいよ今週の予想印を発表するわ。
2020年 皐月賞 注目馬①
サトノフラッグ(牡3)
【前走:弥生賞ディープインパクト記念(G2)2番人気1着】
ここまで調べた中で、もっともデータ上の不安が少ないサトノフラッグ。
彼の入った3枠は、これまでやや成績が低めで一見気になるけど…
実は過去9レース、3枠に入った3番人気以内の馬は50%もの確率で馬券になっている、というデータがあるの。
彼はその他のデータを見る限り勝ち馬に推せる材料がよく揃っているし、総合的に見ればこのレースで最先着する可能性は高いと考えられるわ。
G1組と見比べればさすがに実績で見劣りするけど、前走では素質馬ワーケアに2馬身差近い差をつけて勝っていて実力は十分。
最終追い切りでもよい反応を見せていたし、狙い目よ!
2020年 皐月賞 注目馬②
クリスタルブラック(牡3)
【前走:京成杯(G3)7番人気1着】
人気では一段劣るものの、データ面ではサトノフラッグに勝るとも劣らないクリスタルブラック。
前走に京成杯を使ってきた馬は前例に乏しいけど、そんな中で好走実績はあるし、クリスタルブラックはその前走をしっかり勝ち切っているのも好印象ね。
他のデータも文句のないものが揃っていて、競合ぞろいの本走でも意外と「買える」存在よ。
追い切りはあまり数をこなしていないようだけど、前走のダメージもあるし大事に使われているのはむしろ評価すべきポイント。
ここまで無敗でまだ底を見せていない彼が、どこまでやってくれるか注目ね!
2020年 皐月賞 注目馬③
ダーリントンホール(牡3)
【前走:共同通信杯(G3)3番人気1着】
月曜日には注目穴馬として紹介していたダーリントンホール。
彼はなかなか大柄な馬だから馬体重がちょっと不安だったけど、調教後の体重はちょうど520kgね。
本番までにいくらか落ちてくれれば本人としてもベストだろうし、データ上もかなり買いやすい範囲に収まるわ。
彼は前走でシビアな追い比べを制しているだけあって、皐月賞のような舞台でも本来の実力を発揮してくれそうな存在。
その前走あたりまでは、陣営からすればやや仕上がりに不安があったようだし、今回更なる走りを見せてくれてもおかしくないわ。
月曜と比べると各所での人気もやや高まってきているようだけど、それでも勝てば10万馬券さえあり得るレベルよ!
2020年 皐月賞 注目馬④
ヴェルトライゼンデ(牡3)
【前走:スプリングステークス(G2)1番人気2着】
まだ重賞勝ちの実績こそないけれど、G1を含む重賞を2戦して2度連対しているヴェルトライゼンデ。
世間的にはその前走を勝ったガロアクリークよりも信頼されていて、実際こちらの方がデータ面でも優秀よ。
連の下で買うには関西馬の方が信頼できる、というのは月曜日に話した通りだし、彼は前走2着で好走してきた馬との共通点(前走2番人気以内)をきっちり備えているわ。
彼の最終追い切りは、栗東のCWコースで一杯に追われて6ハロン84.4-12.0という時計。
先週の時点でもビッシリ追われていたけど、ますます反応が良くなっていて好印象だったわ。
ここまで紹介した他の馬を差し置いて勝つのは難しそうだけど、それでも好走には十分期待できるわよ!
人気馬が信頼できず、予想の難しい皐月賞だけど…
どう馬券を組み立てるにしても、彼は忘れず押さえておいてちょうだい!
2020年 皐月賞 注目穴馬
サリオス(牡3)
【前走:朝日杯フューチュリティステークス(G1)1番人気1着】
G1馬2頭にとって厳しそうなデータが揃った本走でも、サリオスは総合的に見て十分戦える存在。
朝日杯FSから直行してくるローテーションなど、前例に乏しくて評価しにくい部分はいくつかあるけど…
枠順はかなり勝率の高いところに入ってくれたし、勝率高めの関東馬だし、期待してよさそうよ。
なにより、前走でG2馬タイセイビジョンに2馬身以上の差をつけて勝っている実力については、いくら評価してもし足りないところよね。
彼は調教も順調そうで、最終追い切りは美浦のWコースを軽めに流して5ハロン69.0-13.2という時計。
木曜追いの予定だったところを水曜に前倒しているけど、馬にトラブルがあったわけではないようだから安心してちょうだい。
オッズについても、上位陣で人気を分け合えばそれなりになりそうだし、狙い目よ!