2020年 天皇賞(春) 事前予想
いよいよ今週、天皇賞(春)が開催されるわ!
ステイヤー(長距離馬)という存在にあまり注目が集まらなくなってきた感がある昨今の競馬界だけど、「春天」の盛り上がりは格別。
今年も、連覇を狙うフィエールマンをはじめ、充実したメンバーが揃ったわ。
でも、この天皇賞(春)は上位人気が崩れるパターンも大いにあるレース。
2012年に大逃げを決めたビートブラックの例を挙げるまでもなく、走る方も予想する方も油断大敵よ。
今回データを使って各馬を調べ上げたところ、今のところまったく注目されていない大穴に、思わぬ好走気配が見つかったの。
単勝万馬券さえありえる注目馬の情報は、ページの最後で紹介しているわよ!
さっそく、今週の特別登録馬を確認してもらうわね。
2020年 天皇賞(春) 特別登録馬
馬名 | 性別 | 負担 重量 |
調教師 | 所属 |
---|---|---|---|---|
エタリオウ | 牡 | 58.0 | 友道康夫 | 栗東 |
オセアグレイト | 牡 | 58.0 | 菊川正達 | 美浦 |
キセキ | 牡 | 58.0 | 角居勝彦 | 栗東 |
シルヴァンシャー | 牡 | 58.0 | 池江泰寿 | 栗東 |
スティッフェリオ | 牡 | 58.0 | 音無秀孝 | 栗東 |
タイセイトレイル | 牡 | 58.0 | 矢作芳人 | 栗東 |
トーセンカンビーナ | 牡 | 58.0 | 角居勝彦 | 栗東 |
ハッピーグリン | 牡 | 58.0 | 森秀行 | 栗東 |
フィエールマン | 牡 | 58.0 | 手塚貴久 | 美浦 |
ミッキースワロー | 牡 | 58.0 | 菊沢隆徳 | 美浦 |
ミライヘノツバサ | 牡 | 58.0 | 伊藤大士 | 美浦 |
メイショウテンゲン | 牡 | 58.0 | 池添兼雄 | 栗東 |
モズベッロ | 牡 | 58.0 | 森田直行 | 栗東 |
ユーキャンスマイル | 牡 | 58.0 | 友道康夫 | 栗東 |
メロディーレーン | 牝 | 56.0 | 森田直行 | 栗東 |
ダンビュライト | セン | 58.0 | 音無秀孝 | 栗東 |
それじゃあ今週は、過去10年のデータを使って、天皇賞(春)の予想を組み立てていくわ。
前走レース別成績から見てちょうだい!
2020年 天皇賞(春)前走レース別成績
前走レース名 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
阪神大賞典 G2 |
3 | 2 | 5 | 47 | 5.3% | 8.8% | 17.5% |
日経賞 G2 |
2 | 2 | 2 | 48 | 3.7% | 7.4% | 11.1% |
ダイヤモンドS G3 |
0 | 1 | 0 | 14 | 0% | 6.7% | 6.7% |
今年はあまり前例のないローテーションで来る馬が多いんだけど…
データが残っている中では、阪神大賞典組に注目したいわね。
成績がかなり安定しているし、詳しく調べてみると単勝回収率が298%もあったわ。
今や伝説となった2012年の勝ち馬ビートブラックや、2桁人気で馬券に入った経験が2度あるカレンミロティックなど、天皇賞(春)で穴をあけてきた馬の大半はこのレースから出ているの。
今年阪神大賞典を使ってきているのは…
キセキ
タイセイトレイル
トーセンカンビーナ
メイショウテンゲン
メロディーレーン
ユーキャンスマイル
の6頭。
今のところほとんど人気していない馬も含まれるけど、どれも注目しておいてちょうだい。
次は、前走着順別成績を見てもらうわね。
2020年 天皇賞(春)前走着順別成績
前走着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1着 | 5 | 5 | 3 | 27 | 12.5% | 25.0% | 32.5% |
2着 | 3 | 1 | 3 | 24 | 9.7% | 12.9% | 22.6% |
3着 | 0 | 2 | 1 | 16 | 0% | 10.5% | 15.8% |
4着 | 0 | 0 | 2 | 12 | 0% | 0% | 14.3% |
5着 | 1 | 0 | 0 | 13 | 7.1% | 7.1% | 7.1% |
6~9着 | 0 | 1 | 0 | 36 | 0% | 2.7% | 2.7% |
10着以下 | 1 | 1 | 1 | 14 | 5.9% | 11.8% | 17.6% |
やはりG1レースだけあって、前走連対した馬が馬券の中心ね。
実際、前走2着までの馬が勝ち馬の8割を占めているんだけど…
前走3着以降の馬もそれなりに馬券になっているし、無視するわけにはいかないわ。
前走3着以降で馬券になった、述べ10頭について調べてみたところ、そのうち9頭が栗東所属の関西馬だったことがわかったの。
このレースでは基本的に、関東馬も関西馬も分け隔てなく好走できているんだけど、この条件に限っては関西馬が圧倒的に有利ってこと。
逆に、前走で3着以降になった関東馬はかなり買いにくくなるわ。
本走ではフィエールマンが該当するから、気を付けてちょうだい。
次は、レース当日人気別成績を見てもらおうかしら。
2020年 天皇賞(春)レース当日人気別成績
人気 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 2 | 1 | 0 | 7 | 20.0% | 30.0% | 30.0% |
2番人気 | 5 | 0 | 2 | 3 | 50.0% | 50.0% | 70.0% |
3番人気 | 0 | 4 | 1 | 5 | 0% | 40.0% | 50.0% |
4番人気 | 1 | 2 | 1 | 6 | 10.0% | 30.0% | 40.0% |
5番人気 | 0 | 0 | 1 | 9 | 0% | 0% | 10.0% |
6番人気 | 0 | 1 | 1 | 8 | 0% | 10.0% | 20.0% |
7番人気 | 1 | 1 | 0 | 8 | 10.0% | 20.0% | 20.0% |
8番人気 | 0 | 0 | 1 | 9 | 0% | 0% | 10.0% |
9番人気 | 0 | 0 | 0 | 10 | 0% | 0% | 0% |
10番人気以下 | 1 | 1 | 3 | 77 | 1.2% | 2.4% | 6.1% |
1番人気がかなり振るわないわね…。
今年の1番人気は恐らく、昨年の覇者でもあるフィエールマン。
人気順だけを理由に彼の評価を下げることはないけれど、過信しないように気を付けたいわ。
さて、1番人気の信頼度が低い分、だいたい4番人気くらいまで等しく好走に期待できるのがこのレース。
2番人気の勝率がかなり高いけど、あまり重視し過ぎずに上位人気を公平に評価していきましょう。
また下位人気については、さきほど紹介した阪神大賞典組を中心に考えたいところ。
中穴はほかのデータを総合的に検討して選べば大丈夫だけど、とくに前走着順に注意してちょうだい。
5~9番人気で馬券になった5頭のうち4頭が前走連対していて、残る1頭も4着に収まっているわよ。
次は、年齢別成績を見てもらうわね。
2020年 天皇賞(春)年齢別成績
年齢 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
4歳 | 4 | 2 | 5 | 37 | 8.3% | 12.5% | 22.9% |
5歳 | 4 | 3 | 0 | 36 | 9.3% | 16.3% | 16.3% |
6歳 | 2 | 3 | 2 | 28 | 5.7% | 14.3% | 20.0% |
7歳~ | 0 | 2 | 3 | 31 | 0% | 5.6% | 13.9% |
勝ち馬になるのは6歳まで、というわかりやすい傾向が見られるわね。
6歳以下なら成績にあまり大きな差はないように見えるけど、今回注目しておきたいのが5歳馬。
単勝回収率が416%とずば抜けて高いし、この条件から穴馬が出てくる可能性が高いと言えそうよ。
ちなみに、表の中には7歳以上で馬券になった馬が5頭いるけど…
この中でも、前走で日本のレースを使っていた4頭については、いずれもその前走で単勝オッズ20倍以下、人気順でいうと6番以上だったことがわかったわ。
本走唯一の7歳馬であるミライヘノツバサはこの条件に当てはまらないし、今回は厳しそうね。
そんなところで、現段階における注目馬を紹介するわよ。
2020年 天皇賞(春)注目馬①
ユーキャンスマイル(牡5)
【前走:阪神大賞典(G2)2番人気1着】
安定感のある阪神大賞典組の中から、最先着したユーキャンスマイルにまず注目したいわ。
前走ではレーストップの上がりを見せ、2着のトーセンカンビーナに2馬身近い差をつけて快勝した彼。
登録場の中では比較的実績も上位で、本走ではかなりの人気を得そうよね。
実際彼は、配当妙味のある5歳馬であることを始めとしたいいデータが揃っていて、上位人気勢の中ではかなり頼りになる存在。
昨年のこのレースでも、厳しい展開からどうにか5着に食い込めているし、適性面でも問題なさそうよね。
馬体も充実してきた今年は、昨年の雪辱を果たしてくれそうだわ!
2020年 天皇賞(春)注目馬②
フィエールマン(牡5)
【前走:有馬記念(G1)6番人気4着】
昨年の春天覇者にして、本走における数少ないG1馬でもあるフィエールマン。
長距離適性に不安がないこともあって、本走では他から頭一つ抜けた人気になりそうよね。
ただここまで見てもらったとおり、彼はやや注意が必要な1頭。
前走着順の低い関西馬はデータ的にもイマイチ好走できていないし、有馬記念など前年のG1から直行してくるローテーションは、過去10年前例がないわ。
もとより1番人気を信頼しにくいこのレースで、これだけの不安材料があるとさすがに厳しく評価せざるを得ないわね。
もちろん、彼の実力を過小評価するわけにはいかないけど…
切ることまで視野に入れつつ、金曜日までじっくり扱いを検討しましょう!
大荒れを予感させる今年の天皇賞(春)
ビートブラックの再来になりそうなこの馬、要チェックよ!
2020年 天皇賞(春)注目穴馬
タイセイトレイル(牡5)
【前走:阪神大賞典(G2)7番人気6着】
阪神大賞典組の中では、正直実績に乏しいタイセイトレイル。
重賞2着の経験はあるけど、勝ち鞍となるとオープン戦のものすらないし、ちょっと不安よね。
ただ彼は、ここまで調べた穴馬の条件によく当てはまっているの。
阪神大賞典組はこれまで何度も3着内の穴馬を輩出しているし、5歳という年齢もちょうどいいわね。
前走着順が芳しくないのは一見マイナスに見えるけど、関西馬なら気にしなくていい、というのはすでに伝えた通りよ。
彼がもし勝ったりすれば10万馬券も現実的になるし、今のところ、その可能性は十分にありそうよ!