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今週は歴史と伝統の古馬長距離戦、天皇賞(春)の予想をするわよ!
直近5年こそカタめに決着しているものの…。
2012年には145万馬券が飛び出すなど、両極端な傾向を持つ難解なこのレース。
今年はディープボンドとタイトルホルダーの2強が有力視されているけど、伏兵の台頭にも備えて予想することが重要になるわね。
今回も各種データを用いて、信頼度の高い人気どころに加え、荒れるとしたら馬券に含めておきたい穴馬候補を炙り出しておいたわ。
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2022年天皇賞(春) 特別登録馬
馬名 | 性別 | 負担 重量 |
調教師 | 所属 |
---|---|---|---|---|
アイアンバローズ | 牡 | 58.0 | 上村洋行 | 栗東 |
クレッシェンドラヴ | 牡 | 58.0 | 林徹 | 美浦 |
シルヴァーソニック | 牡 | 58.0 | 池江泰寿 | 栗東 |
タイトルホルダー | 牡 | 58.0 | 栗田徹 | 美浦 |
タガノディアマンテ | 牡 | 58.0 | 鮫島一歩 | 栗東 |
テーオーロイヤル | 牡 | 58.0 | 岡田稲男 | 栗東 |
ディープボンド | 牡 | 58.0 | 大久保龍 | 栗東 |
ディバインフォース | 牡 | 58.0 | 寺島良 | 栗東 |
トーセンカンビーナ | 牡 | 58.0 | 加藤征弘 | 美浦 |
ハーツイストワール | 牡 | 58.0 | 国枝栄 | 美浦 |
ハヤヤッコ | 牡 | 58.0 | 国枝栄 | 美浦 |
ヒートオンビート | 牡 | 58.0 | 友道康夫 | 栗東 |
マイネルファンロン | 牡 | 58.0 | 手塚貴久 | 美浦 |
マカオンドール | 牡 | 58.0 | 今野貞一 | 栗東 |
ユーキャンスマイル | 牡 | 58.0 | 友道康夫 | 栗東 |
ロバートソンキー | 牡 | 58.0 | 林徹 | 美浦 |
ヴァルコス | 牡 | 58.0 | 友道康夫 | 栗東 |
メロディーレーン | 牝 | 56.0 | 森田直行 | 栗東 |
それじゃあ今回も過去10年分のデータを基に、2022年天皇賞(春)の予想を組み立てていくわね。
今年も昨年から引き続き阪神での開催だけど、レースの傾向を掴む上で、通常開催時の舞台である京都のデータも参考にしているわよ。
まずは、レース当日の人気別成績から見てちょうだい。
2022年天皇賞(春) レース当日人気別成績
当日人気 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 3 | 2 | 0 | 5 | 30.0% | 50.0% | 50.0% |
2番人気 | 4 | 0 | 2 | 4 | 40.0% | 40.0% | 60.0% |
3番人気 | 1 | 3 | 1 | 5 | 10.0% | 40.0% | 50.0% |
4番人気 | 1 | 1 | 3 | 5 | 10.0% | 20.0% | 50.0% |
5番人気 | 0 | 0 | 0 | 10 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
6~9人気 | 0 | 2 | 2 | 36 | 0.0% | 5.0% | 10.0% |
10番人気以下 | 1 | 2 | 2 | 72 | 1.3% | 3.9% | 6.5% |
勝ち馬は10頭中7頭が、当日1・2番人気から出ているわ。
他3頭はいずれも、菊花賞もしくは日本ダービーで馬券になった実績馬よ。
今回3番人気以降が濃厚な馬の中でこの条件に該当するのは、ユーキャンスマイル1頭。
彼は直近6レース馬券から見放されているけど、145万馬券決着となった2012年に最先着したビートブラックも前5走は馬券圏外だったし、当日1・2番人気になった馬と共に勝ち馬候補として覚えておきたいわね。
また馬券圏内で見てみると、4番人気以内だった馬は複勝率50%オーバーとまずまずの信頼度。
ただ4番人気以降からも8頭が2着・3着になっているから、馬券候補は4番人気以内に比重をおきつつ、好データに該当する人気薄を拾っていくのがベターよ。
次は、前走レース別成績を見てもらおうかしら。
2022年天皇賞(春) 前走レース別成績
前走レース | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
日経賞(G2) | 3 | 2 | 4 | 42 | 5.9% | 9.8% | 17.6% |
阪神大賞典(G2) | 3 | 3 | 4 | 48 | 5.2% | 10.3% | 17.2% |
AJCC(G2) | 1 | 0 | 0 | 0 | 100.0% | 100.0% | 100.0% |
京都記念(G2) | 0 | 1 | 1 | 4 | 0.0% | 16.7% | 33.3% |
ダイヤモンドS(G3) | 0 | 1 | 0 | 14 | 0.0% | 6.7% | 6.7% |
3勝クラス | 0 | 0 | 0 | 4 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
天皇賞(春)のトライアルレース組が好調ね。
日経賞・阪神大賞典組は、今年も見逃せないわよ。
また、好走率100%のAJCC組にも注目したいところ。
過去前走にAJCCを使った馬は2019年の勝ち馬フィエールマンだけなんだけど、彼はそのAJCCで2着だったのよね。
今回AJCCを使ってくるマイネルファンロンも、同じく2着。
この一致には警戒したいわ。
逆に前走3勝クラス組は、好走率0%。
該当するハーツイストワール、ロバートソンキーは注意が必要よ。
次は、前走着順別成績を見てもらうわ。
2022年天皇賞(春) 前走着順別成績
前走着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
前走1着 | 4 | 5 | 3 | 25 | 10.8% | 24.3% | 32.4% |
前走2着 | 2 | 1 | 4 | 21 | 7.1% | 10.7% | 25.0% |
前走3着 | 1 | 2 | 1 | 17 | 4.8% | 14.3% | 19.0% |
前走4着 | 1 | 0 | 2 | 11 | 7.1% | 7.1% | 21.4% |
前走5着 | 1 | 0 | 0 | 14 | 6.7% | 6.7% | 6.7% |
前走6~9着 | 0 | 1 | 0 | 35 | 0.0% | 2.8% | 2.8% |
前走10着~ | 1 | 1 | 0 | 13 | 6.7% | 13.3% | 13.3% |
基本的には、前走成績のよかった馬ほど好走率が高いようね。
前走4着以内であれば馬券になる可能性が高そうだけど、とくに前走の勝ち馬は抜けて成績がいいし、しっかりと押さえておきたいわ。
今回この条件に該当するのは、
タイトルホルダー
テーオーロイヤル
ディープボンド
ハーツイストワール
の4頭。
ただ前項で挙げたように3勝クラス組は走れていないから、前走で勝利しているとはいえハーツイストワールは手放しでは評価できないわよ。
ちなみに前走6着以降から馬券になった3頭は、いずれもG1での馬券実績があったわ。
今回登録されている馬には条件に適う子はいないから、馬券は前走5着以内だった馬を中心に選びたいわね。
次は、年齢別成績を見てもらうわよ。
2022年天皇賞(春) 年齢別成績
年齢 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
4歳 | 3 | 2 | 4 | 33 | 7.1% | 11.9% | 21.4% |
5歳 | 6 | 3 | 1 | 40 | 12.0% | 18.0% | 20.0% |
6歳 | 1 | 4 | 2 | 28 | 2.9% | 14.3% | 20.0% |
7歳 | 0 | 0 | 3 | 17 | 0.0% | 0.0% | 15.0% |
8歳 | 0 | 1 | 0 | 12 | 0.0% | 7.7% | 7.7% |
若い馬が有利なのに違いはないんだけど…。
5歳馬の勝率が抜けて高いわ。
昨年のワールドプレミア、一昨年のフィエールマン、さらに2012年のビートブラックも5歳で勝利していたわね。
単勝回収率も373%と高水準だし、ぜひ該当馬は高く評価したいところ。
今年この条件に当てはまるのは、
アイアンバローズ
ディープボンド
ヒートオンビート
ロバートソンキー
ヴァルコス
の5頭よ。
ちなみに7歳以上で馬券になったのべ4頭は、外国産馬か、もしくは父方にサンデーサイレンスの血統がある、という傾向が見られたの。
今回はクレッシェンドラヴとマイネルファンロンが、この条件に該当しているわよ。
次は、枠順別成績を見てもらおうかしら。
2022年天皇賞(春) 枠順別成績
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 4 | 1 | 1 | 12 | 22.2% | 27.8% | 33.3% |
2枠 | 1 | 1 | 1 | 15 | 5.6% | 11.1% | 16.7% |
3枠 | 1 | 1 | 1 | 16 | 5.3% | 10.5% | 15.8% |
4枠 | 1 | 1 | 3 | 15 | 5.0% | 10.0% | 25.0% |
5枠 | 0 | 1 | 0 | 19 | 0.0% | 5.0% | 5.0% |
6枠 | 1 | 3 | 2 | 14 | 5.0% | 20.0% | 30.0% |
7枠 | 1 | 1 | 1 | 21 | 4.2% | 8.3% | 12.5% |
8枠 | 1 | 1 | 1 | 25 | 3.6% | 7.1% | 10.7% |
長距離戦だけに、枠順はそこまで成績に影響しないんじゃないか、と思ってしまうけど…。
1枠の成績を見ると、そうも言ってられないのがわかるわ!
過去10年で4頭の勝ち馬を輩出するなど、あきらかにここに入った馬は勝率がいいのよね。
しかも2012年には、当時160倍のオッズがついていたビートブラックがこの1枠から勝利していて、単勝回収率は実に966%にもなっているの。
さらに阪神開催だった去年も、ワールドプレミアはこの枠から勝利したわね。
今年、そんな1枠に収まるのはアイアンバローズとハーツイストワール。
有力な勝ち馬候補として覚えておいてちょうだい!
他は、勝率こそ低いものの、複勝率30%をほこる6枠も警戒したいところ。
今回6枠に決まったマイネルファンロンとハヤヤッコも、優位にレースが運べそうね。
次は、馬体重別成績を見てもらうわよ。
2022年天皇賞(春) 馬体重別成績
馬体重 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
~459kg | 1 | 4 | 2 | 15 | 4.5% | 22.7% | 31.8% |
460~479kg | 0 | 4 | 3 | 31 | 0.0% | 10.5% | 18.4% |
480~499kg | 5 | 0 | 3 | 51 | 8.5% | 8.5% | 13.6% |
500~519kg | 2 | 1 | 2 | 29 | 5.9% | 8.8% | 14.7% |
520kg以上 | 2 | 1 | 0 | 11 | 14.3% | 21.4% | 21.4% |
勝率が高いのは大柄な馬、複勝率が高いのは小柄な馬、というデータね。
とくに勝率が高いのは、520kgを超える馬。
調教後の馬体重を参考にすると、現時点でこの範囲内なのはユーキャンスマイルとヴァルコスの2頭。
どちらも人気薄だけど、データ上は決して侮れないわよ。
また複勝率の高い小柄な馬だけど…。
なかでも440~459kgだった馬が、よく馬券に絡めている印象。
今回はシルヴァーソニックが、この条件に当てはまりそうね。
ただ当レースでひときわ小ささが目立つメロディーレーンは、ちょっと分が悪そうな感じ。
過去10年で2頭彼女ほどの小柄な馬が走ったけど、いずれも馬券圏外だったのよね。
紅一点、というところでも話題性のあるメロディーレーンだけど、買うのであればそれなりの理由が必要よ。
そんなところで最終的な注目馬と穴馬候補、推奨馬券を発表するわよ!
2022年天皇賞(春) 注目馬①
ディープボンド(牡5)
【前走:阪神大賞典(G2)1番人気1着】
休み明けの前走阪神大賞典を難なく勝利した、ディープボンド。
昨年の春天以降、フォア賞と阪神大賞典で勝利、有馬記念で2着入線と、ステイヤーとしては国内トップクラスの強さを見せているわね。
阪神開催だった、昨年の春天では2着。
阪神コースでは4戦して複勝率100%、さらに昨年先着されたワールドプレミアが引退したとあって、今年は勝ち馬の最有力候補なのは間違いないわ。
データ面でも5歳で参戦となる今年は、昨年以上に優勢。
オッズは相当渋くなりそうだけど、買わなきゃはじまらない1頭って感じね。
2022年天皇賞(春) 注目馬②
アイアンバローズ(牡5)
【前走:阪神大賞典(G2)5番人気2着】
2強以外の上位陣でとくに注目したいのが、アイアンバローズ。
前走の阪神大賞典では、ディープボンド相手に0秒1差の2着と大健闘を見せたわね。
彼もディープボンド同様、阪神での複勝率は80%のコース巧者。
当レース以上の距離で争われた前々走のステイヤーズSでも2着に入っているし、この春天で好走する素質は揃っているわ。
またアイアンバローズはデータ面でも好調で、人気・臨戦過程・年齢と、どれも買えるデータに該当していたのよね。
さらに今回勝ち馬の条件と言っても過言ではない1枠を引いたとあって、ますます勝利に期待できるわ。
そうそう、1枠1番といえば、2012年に145万馬券の立役者となったビートブラックも同じ1枠1番から勝利したのよね。
しかも鞍上は、今回アイアンバローズとコンビを組む石橋脩J。
この一致は見逃せないわよ!
さらに京都に比べ時計のかかる阪神開催の今回、スタミナで勝負する彼には展開も向くとみているわ。
オッズも10倍程度は見込めそうだし、買う価値はアリアリよ!
2022年天皇賞(春) 注目馬③
ヒートオンビート(牡5)
【前走:日経賞(G2)2番人気3着】
前走の日経賞ではタイトルホルダー相手に0秒1差の3着入線を果たした、ヒートオンビート。
直線ではタイトルホルダーを凌ぐ上がり最速を記録するなど、見せ馬も作れていたし、展開ひとつで勝利もあった負けて強しの競馬を見せてくれたわ。
今回は距離延長で初の3200m戦だけど…。
伝えたように前走日経賞組は引き続き好走する傾向にあるし、彼と同じキングカメハメハ産駒は阪神長距離戦での好走実績が豊富。
年齢や馬格適性も十分なデータが揃っていたし、勝ち負けの展開になってもおかしくない1頭と見ているわ。
これほど走る材料があるにも関わらず、いまのところ人気は中堅クラス。
馬券に含めておけば配当面でも活躍してくれそうだし、現にその可能性は高いわよ!
2022年天皇賞(春) 注目馬④
テーオーロイヤル(牡4)
【前走:ダイヤモンドステークス(G3)2番人気1着】
前走のダイヤモンドSを制し、目下4連勝中と勢い十分のテーオーロイヤル。
ダイヤモンドS組は好走した前例が乏しいけど、あの骨っぽいメンバー相手に最先着した実績は評価できるし、データ面でもプラス材料が豊富となかなか良好と言えるわ。
彼は実績上、まだ重賞初勝利を挙げたばかりの4歳馬だけど、デビューから9戦して掲示板を外したのは1戦だけという安定感が魅力。
それこそ阪神は通算5戦3勝と好相性だし、2強に割って入るようなことがあっても不思議はないわ。
オッズも10倍程度は確保できそうだし、コスパ面を考えると馬券からは外せない1頭になりそうね。
データ上もディープボンドはたしかに大本命。
ただ彼以上に好データと思わぬ一致のあった大穴クラスが見つかったわ!
3連単で10万馬券を狙うに外せない1頭、ぜひ推奨馬券と一緒にチェックしてちょうだい!
2022年天皇賞(春) 注目穴馬
マイネルファンロン(牡7)
【前走:アメリカジョッキークラブカップ(G2)11番人気2着】
今年荒れるとしたら、その立役者はマイネルファンロン以外にいないわ!
前走のAJCCで、約半年振りの馬券圏内となる2着入線を果たした彼。
前走の成績が結果に直結しやすい傾向の当レースには、それだけで追い風となるデータなんだけど…。
伝えたようにサンプルこそ少ないものの、AJCC組は好走率100%。
しかも該当馬である2019年のフィエールマンも、マイネルファンロンと同じくAJCC2着からの参戦だったのよね。
さらにマイネルファンロンは7歳以上の高齢馬が好走する、「父方にサンデーサイレンスの血統がある」にも該当。
枠順も複勝率の高い6枠に決まったし、過去の好走馬、穴馬たちと一致するデータがかなり多いの。
それでいて、人気は今のところ大穴クラス。
穴党として狙わない手はないわよね!
データ的に最先着こそ難しそうだけど、それでも馬券に含めておけば配当面で大活躍してくれるであろう1頭よ~!
推奨馬券は、以下の3連単40点よ!
【1着】
1. アイアンバローズ
18. ディープボンド
【2・3着】
1. アイアンバローズ
4. ユーキャンスマイル
7. テーオーロイヤル
9. ヒートオンビート
16. タイトルホルダー
18. ディープボンド