2020年 ヴィクトリアマイル 事前予想
今週は春のマイル女王決定戦、ヴィクトリアマイルを予想するわよ。
過去にはウォッカやブエナビスタといった名馬たちが勝ち馬となっている、今レース。
今年は牝馬トップクラスのアーモンドアイが参戦してくるとあって、世間からは大きな注目が集まっているわね。
ただ、彼女以外にも多数の実績ある伏兵馬が揃っているから、評判を鵜呑みにするのは禁物。
ウチのようにデータ検証から勝ち馬を導き出す予想こそ、こんなレースで勝利するためには不可欠よ。
今回も10年分のデータを検証した結果、アーモンドアイを差し置いて好走する条件の揃った、ある穴馬がいることが分かったわ。
注目穴馬としてページの後半で紹介するから、ぜひチェックしてちょうだい!
さっそく、今年の特別登録馬を見ていくわよ!
2020年 ヴィクトリアマイル 特別登録馬
馬名 | 性別 | 負担 重量 |
調教師 | 所属 |
---|---|---|---|---|
アーモンドアイ | 牝 | 55.0 | 国枝栄 | 美浦 |
アルーシャ | 牝 | 55.0 | 藤沢和雄 | 美浦 |
コントラチェック | 牝 | 55.0 | 藤沢和雄 | 美浦 |
サウンドキアラ | 牝 | 55.0 | 安達昭夫 | 栗東 |
サトノガーネット | 牝 | 55.0 | 矢作芳人 | 栗東 |
シゲルピンクダイヤ | 牝 | 55.0 | 渡辺薫彦 | 栗東 |
シャドウディーヴァ | 牝 | 55.0 | 斎藤誠 | 美浦 |
スカーレットカラー | 牝 | 55.0 | 高橋亮 | 栗東 |
セラピア | 牝 | 55.0 | 藤岡健一 | 栗東 |
ダノンファンタジー | 牝 | 55.0 | 中内田充 | 栗東 |
テーオービクトリー | 牝 | 55.0 | 岡田稲男 | 栗東 |
ディメンシオン | 牝 | 55.0 | 藤原英昭 | 栗東 |
トーセンブレス | 牝 | 55.0 | 加藤征弘 | 美浦 |
トロワゼトワル | 牝 | 55.0 | 安田隆行 | 栗東 |
ノームコア | 牝 | 55.0 | 萩原清 | 美浦 |
ビーチサンバ | 牝 | 55.0 | 友道康夫 | 栗東 |
プリモシーン | 牝 | 55.0 | 木村哲也 | 美浦 |
メジェールスー | 牝 | 55.0 | 藤原英昭 | 栗東 |
ラヴズオンリーユー | 牝 | 55.0 | 矢作芳人 | 栗東 |
それじゃあ、過去10年分のデータを使って、ヴィクトリアマイルの予想を組み立てていくわ。
まずは、前走競馬場別成績表から見てもらおうかしら。
2020年 ヴィクトリアマイル 前走競馬場別成績
前走場所 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
阪神 | 6 | 5 | 6 | 68 | 7.1% | 12.9% | 20.0% |
中山 | 2 | 2 | 1 | 17 | 9.1% | 18.2% | 22.7% |
中京 | 1 | 0 | 1 | 16 | 5.6% | 5.6% | 11.1% |
京都 | 0 | 1 | 0 | 10 | 0% | 9.1% | 9.1% |
※今回登録されている馬の前走開催場だけを取り上げているから、各列の合計が10にならないわよ。
勝ち馬の数こそ阪神が多いけど、勝率で見ると中山が高いわね。
前走中山は連対率と複勝率も他の登録馬と比較して高いし、見逃せないところ。
本走では
コントラチェック
プリモシーン
が前走で中山競馬場を使っているわよ。
さらに、昨年の有馬記念以来の出走となるアーモンドアイもここに該当しているわね。
他には、京都で過去2着に入った馬が1頭出ているのが気になるわ。
これは2015年のケーアイエレガントなんだけど、調べてみたら彼女は前走で京都牝馬ステークスを使っていたの。
また、連対したレース当日は12番人気と、期待されていなかったにも関わらずの好走だったわ。
今回京都から参戦する2頭のうち、アルーシャはこれに該当しそうだから覚えておいてちょうだい。
次は、前走着順別成績表を確認するわよ。
2020年 ヴィクトリアマイル 前走着順別成績
前走着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1着 | 0 | 1 | 2 | 34 | 0% | 2.7% | 8.1% |
2着 | 2 | 2 | 3 | 20 | 7.4% | 14.8% | 25.9% |
3着 | 0 | 1 | 3 | 7 | 0% | 9.1% | 36.4% |
4着 | 1 | 1 | 0 | 9 | 9.1% | 18.2% | 18.2% |
5着 | 2 | 0 | 2 | 4 | 25.0% | 25.0% | 50.0% |
6~9着 | 3 | 2 | 0 | 43 | 6.3% | 10.4% | 10.4% |
10着以下 | 2 | 3 | 0 | 31 | 5.6% | 13.9% | 13.9% |
まず、前走で1着だった馬が勝ち馬になっていないのは注意したいところ。
連対率・複勝率を見ても、他と比べて極端に成績が悪いわね。
前走1着の、
サウンドキアラ
セラピア
トーセンプレス
は他に買えるデータが揃わない限り厳しい3頭と言わざるを得ないわよ。
そんな前走の勝ち馬が振るわないなか、もっとも好成績なのが前走5着。
過去8頭のみの出走とはいえ、複勝率50%は見逃せないポイントよ。
ここに該当するのが、ダノンファンタジーとプリモシーンの2頭。
前走で馬券を逃している馬が勝っている、といった奇妙なデータではあるけど、一応覚えておいてちょうだい。
また、昨年の有馬記念でまさかの敗戦を喫したアーモンドアイは、前走9着での出走。
前走9着の馬は【1-0-0-10】で1頭勝ち馬は出ているものの、ほとんどが馬券に絡むことなく凡走していたの。
この1勝を挙げた馬は2016年のストレイトガールで、前走に阪神牝馬ステークスを使っていたことから、これに該当するもう1頭の前走9着馬サトノガーネットの方が好走に期待が持てそう。
前走1着馬とアーモンドアイの好走が、疑わしく思えるデータね。
最後は、年齢別成績表を見てもらうわ。
2020年 ヴィクトリアマイル 年齢別成績
年齢 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
4歳 | 6 | 7 | 3 | 68 | 7.1% | 15.5% | 19.0% |
5歳 | 2 | 2 | 5 | 48 | 3.5% | 7.0% | 15.8% |
6歳 | 1 | 1 | 2 | 26 | 3.3% | 6.7% | 13.3% |
※今回出走する馬の年齢だけを取り上げているから、合計して10にならない列があるわよ。
年齢別成績のよさでは、4歳馬が安定した数字を残しているわね。
勝率もさることながら、連対率は15.5%と他より大きく数字を伸ばしているわ。
ラブズオンリーユー
コントラチェック
ダノンファンタジー
ビーチサンバ
シゲルピンクダイヤ
セラピア
シャドウディーヴァ
の7頭は、本走でも連対に期待できるわね。
そうそう、過去10年において5番人気以内で出走した馬の成績を調べてみたところ、4歳馬が【5-3-2-20】だったのに対して5歳馬は【0-1-2-11】。
今年のアーモンドアイのように人気した5歳馬は、1着に入れていなかったのよ。
これまでアーモンドアイほど実績のある5歳馬は出走してこなかったとはいえ、彼女を1着に固定するのは他のデータと照らしてからがよさそうね。
また6歳馬で1着に入った馬についても調べてみたら、その一頭は前走で大敗を喫し、当日人気を大きく下げたにも関わらず優勝した馬だったの。
今回登録している6歳馬の中でも、とくにテーオービクトリーは前走の阪神牝馬ステークスで10着に敗れていて、さらに今のところかなり人気薄だから頭に入れておきたいわ。
そんなところで、現段階における注目馬を発表するわよ!
2020年 ヴィクトリアマイル 注目馬①
アーモンドアイ(牝5)
【前走:有馬記念(G1)1番人気9着】
前走の有馬記念では、競馬ファンの期待を裏切る形で9着に沈んだアーモンドアイ。
その復帰1戦目であるはずだったドバイターフが中止になり、今年初のレースとなる本走に照準を合わせてきたわね。
彼女は前走で中山競馬場を使っているのが評価のポイントだけど、前走の着順と年齢においてはいいデータが出ていなかったわ。
さらに彼女のように前走から中21週で臨んだ馬はこれまで1頭も勝てていないし、極端に高い人気を背負うようなら危険な存在になりかねないんだけど…。
とはいえ彼女は、これまで有馬記念以外ではすべて馬券に絡んできている名牝だし、今回の会場は生涯で5戦4勝と相性抜群の東京コース。
彼女は良くも悪くも本走では注目の的だから、1週間じっくりデータを追っていくわよ。
2020年 ヴィクトリアマイル 注目馬②
プリモシーン(牝5)
【前走:ダービー卿チャレンジトロフィー(G3)1番人気5着】
前走のダービー卿チャレンジトロフィーでは、1番人気ながら掲示板確保がやっとだったプリモシーン。
ただ本走では前走5着の馬が好成績、というのはすでに話した通りだし、彼はほかにも好走条件を満たすデータが揃っていて、十分上位が狙える1頭と言えるわ。
そうそう、彼女は昨年もこのレースに出走していて、しっかり2着につけている、というのも評価したいポイントね。
このレースでは例年リピーターが強くて、2年連続で出走した馬はここ10年で6頭馬券になっているわよ。
しかも2014年に勝ち馬になったヴェルシーナを始め、ほとんどが10番人気程度と人気薄で好走しているの。
プリモシーンは、今のところそこそこの人気になりそうだけど、もし人気を落とすようなことがあっても上位に飛び込んでくる可能性が高いってことを覚えておいてちょうだい。
2020年 ヴィクトリアマイル 注目馬③
ダノンファンタジー(牝4)
【前走:阪神牝馬ステークス(G2)1番人気5着】
好走が期待できる4歳馬からは、ダノンファンタジーにも注目よ。
紹介したように前走5着馬は勝率25%・複勝率50%だし、彼女は本走の台風の目になり得る存在。
また今回は触れなかったけど、彼女と同じディープインパクト産駒は過去10年の複勝率が29.4%と高く、馬券に入ってくることが期待できるわ。
そんなダノンファンタジーは、ここまでのデータが揃っているにも関わらず、本走では他の実績馬が人気を吸ってくれるだろうから、今のところ配当面でもかなりおいしい1頭。
2年前にG1阪神ジュベナイルフィリーズを制した実力は間違いないし、積極的に狙っていきたいわね。
アーモンドアイに思わぬ不利があった、今年のヴィクトリアマイル。
もっとも好走のデータが揃ったあの伏兵馬が、彼女の独走に待ったをかけるわよ!
2020年 ヴィクトリアマイル 注目穴馬
コントラチェック(牝4)
【前走:阪神牝馬ステークス(G2)2番人気16着】
アーモンドアイを脅かすデータが揃ったコントラチェックを、現段階の注目穴馬に挙げたいわ。
連対率・複勝率ともに高い前走中山競馬場、さらにもっとも勝ち馬を出している4歳馬と好データによく該当しているのは伝えた通り。
さらに彼女は、ここ10年で3勝を挙げているディープインパクト産駒ということもあり、本走での適性の高さがうかがえるわね。
彼女はこれだけのデータが揃っても、本走ではそこまで人気する気配がないのは嬉しい限りだわ。
ただ、前走で2番人気に推されながらも16着だった結果は、やはり気になるところ。
2走前には勝っていた馬が急に最下位になった以上、体調面を警戒するに越したことはないし、最終的な判断については調教の様子を加味した上で下していくわよ。