2020年 スプリンターズステークス 事前予想
いよいよ今週末、樫の女王を決める戦いことオークスが開催されるわ!
牝馬クラシック三冠をなす1レースだけあって、例年カタく決着しがちなイメージのあるこの競争。
でも昨年は3連単で18万近い馬券が出たし、過去10年で6桁配当は3度出ているし、意外と大荒れにも期待できるわ。
今年はどんな穴馬が馬券に飛び込んでくるのか、また人気馬はどれほど信頼できるのか…
いつものデータ検証で、そのあたりをばっちり確認しておいたわ。
高配当に直結する注目馬の情報は、ページの最後で紹介しているわよ!
さっそく、今週の特別登録馬を確認してもらうわね。
2020年 スプリンターズステークス 特別登録馬
馬名 | 性別 | 負担 重量 |
調教師 | 所属 |
---|---|---|---|---|
アブレイズ | 牝 | 55.0 | 池江泰寿 | 栗東 |
インターミッション | 牝 | 55.0 | 手塚貴久 | 美浦 |
ウーマンズハート | 牝 | 55.0 | 西浦勝一 | 栗東 |
ウインマイティー | 牝 | 55.0 | 五十嵐忠 | 栗東 |
ウインマリリン | 牝 | 55.0 | 手塚貴久 | 美浦 |
エヴァーガーデン | 牝 | 55.0 | 高橋祥泰 | 美浦 |
クラヴァシュドール | 牝 | 55.0 | 中内田充 | 栗東 |
クリスティ | 牝 | 55.0 | 杉山晴紀 | 栗東 |
サンクテュエール | 牝 | 55.0 | 藤沢和雄 | 美浦 |
ショウナンナデシコ | 牝 | 55.0 | 須貝尚介 | 栗東 |
ショウナンハレルヤ | 牝 | 55.0 | 矢野英一 | 美浦 |
スマイルカナ | 牝 | 55.0 | 高橋祥泰 | 美浦 |
ソフトフルート | 牝 | 55.0 | 松田国英 | 栗東 |
チェーンオブラブ | 牝 | 55.0 | 小笠倫弘 | 美浦 |
デアリングタクト | 牝 | 55.0 | 杉山晴紀 | 栗東 |
デゼル | 牝 | 55.0 | 友道康夫 | 栗東 |
フィオリキアリ | 牝 | 55.0 | 清水久詞 | 栗東 |
ホウオウピースフル | 牝 | 55.0 | 大竹正博 | 美浦 |
マジックキャッスル | 牝 | 55.0 | 国枝栄 | 美浦 |
マルターズディオサ | 牝 | 55.0 | 手塚貴久 | 美浦 |
ミスニューヨーク | 牝 | 55.0 | 杉山晴紀 | 栗東 |
ミヤマザクラ | 牝 | 55.0 | 藤原英昭 | 栗東 |
リアアメリア | 牝 | 55.0 | 中内田充 | 栗東 |
リリーピュアハート | 牝 | 55.0 | 藤原英昭 | 栗東 |
ルトロヴァイユ | 牝 | 55.0 | 竹内正洋 | 美浦 |
それじゃあ今週は、過去10年のデータをもとにオークスの予想を組み立てていくわよ。
前走レース別成績から見てちょうだい!
2020年 スプリンターズステークス 前走レース別成績
前走レース名 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
桜花賞 G1 |
7 | 4 | 5 | 63 | 8.9% | 13.9% | 20.3% |
忘れな草賞 OP特別L |
3 | 0 | 0 | 7 | 30.0% | 30.0% | 30.0% |
フローラS G2 |
1 | 4 | 4 | 37 | 2.2% | 10.9% | 19.6% |
スイートピーS OP特別L |
0 | 1 | 0 | 17 | 0% | 5.6% | 5.6% |
※登録馬の前走レースのうち、過去10年以内に3着以内の馬を輩出したレースだけを取り上げているから、各列の合計が10にならないわよ
過去10年、勝ち馬を輩出しているのは、桜花賞、忘れな草賞、フローラSの三つのみ。
今年は前走にスイートピーステークスを使ってきたデゼルがなかなか人気しそうだけど、勝ちには期待しにくいわ。
さて、ここで紹介している前走レースの中でも、とくに忘れな草賞を使ってきた馬はかなり勝率が高いわね。
この条件からは当時7番人気の馬が勝った例もあって、単勝回収率はなんと480%にもなるの。
今回忘れな草賞から出てくるウインマイティーとリリーピュアハートは、いずれもこれまでの出走馬と比べると実力が足りないように見えるけど…
買うかどうかは、ほかのデータを見つつ判断していきましょう。
ところで、ここで紹介していないレースを使ってきた馬については、正直かなり厳しいと言わざるを得ないわ。
重賞を使ってきた馬なら一見それなりに好走してくれそうだけど、例えばアブレイズの前走レースであるフラワーカップから来た馬は、過去6頭中1頭も馬券になっていないわ。
そういえば、昨年3番人気で9着に敗れたコントラチェックも前走にフラワーカップを使っていたし…
基本的には、表に上げたレースを使ってきた馬を中心に考えるべきね。
次は、前走着順別成績を見てもらおうかしら。
2020年 スプリンターズステークス 前走着順別成績
前走着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1着 | 7 | 4 | 1 | 42 | 13.0% | 20.4% | 22.2% |
2着 | 1 | 2 | 5 | 19 | 3.7% | 11.1% | 29.6% |
3着 | 2 | 2 | 1 | 13 | 11.1% | 22.2% | 27.8% |
4着 | 0 | 0 | 0 | 9 | 0% | 0% | 0% |
5着 | 0 | 0 | 1 | 11 | 0% | 0% | 8.3% |
6~9着 | 0 | 1 | 0 | 28 | 0% | 3.4% | 3.4% |
10着以下 | 1 | 0 | 2 | 26 | 3.4% | 3.4% | 10.3% |
前走で3着以内だったかそうでないかで、好走率にかなりの開きがあるわね。
前走G2以上なら、大敗しても馬券になった実績はあるんだけど…
馬券になった馬の前走成績を詳しく見てみると、前走でトップとの着差が1.0秒を上回った馬は、1頭も馬券になっていないことがわかったわ。
今回の出走馬の中で、前走での着差が1.0秒超だったのは
インターミッション
ウーマンズハート
チェーンオブラブ
マジックキャッスル
マルターズディオサ
の5頭。
彼らに本走での逆転劇を期待するのは、分の悪い賭けだと言えそうね。
次は、レース当日人気別成績を見てもらおうかしら。
2020年 スプリンターズステークス レース当日人気別成績
人気 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 5 | 2 | 1 | 2 | 50.0% | 70.0% | 80.0% |
2番人気 | 1 | 2 | 4 | 3 | 10.0% | 30.0% | 70.0% |
3番人気 | 2 | 0 | 1 | 7 | 20.0% | 20.0% | 30.0% |
4番人気 | 0 | 1 | 0 | 9 | 0% | 10.0% | 10.0% |
5番人気 | 1 | 1 | 1 | 7 | 10.0% | 20.0% | 30.0% |
6番人気 | 0 | 1 | 1 | 8 | 0% | 10.0% | 20.0% |
7番人気 | 1 | 0 | 0 | 9 | 10.0% | 10.0% | 10.0% |
8番人気 | 0 | 1 | 1 | 8 | 0% | 10.0% | 20.0% |
9番人気 | 1 | 0 | 1 | 8 | 10.0% | 10.0% | 20.0% |
10番人気以下 | 0 | 1 | 0 | 87 | 0% | 1.1% | 1.1% |
1番人気の信頼度はさすがね!
今年の1番人気はほぼ間違いなく、ここまで3戦無敗で桜花賞を制したデアリングタクト。
実はこのレース、単勝1倍台の馬は連対率100%というデータがあるんだけど、彼女はその条件にも当てはまりそうなほどの人気よね。
勝率はあくまでも50%とあって、このデータだけを頼りに彼女を1頭軸とするのは早計、って感じだけど、それでも切ることは考えられないわ。
さて、下位人気の馬に注目してみると、9番人気の馬が1頭勝っているわね。
これは2013年のメイショウマンボで、当時の単勝オッズは28.5倍だったわ。
今年デアリングタクトが崩れるパターンを想定するにしても、その時の勝ち馬は大体単勝30倍くらいまでの範囲内にいそうだ、と考えていいわね。
単勝30倍、というのはこのレースにおける一つの基準になっていて、過去馬券になった30頭のうち29頭がこの条件に収まっているわ。
それ以上の穴馬を買うなら、他のデータを入念に確認した方がよさそうね。
次は、騎手別成績を見てちょうだい。
2020年 スプリンターズステークス 騎手別成績
前走騎手 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
前走と同騎手 | 10 | 7 | 9 | 87 | 8.8% | 15.0% | 23.0% |
乗り替わり | 1 | 2 | 1 | 81 | 1.2% | 3.5% | 4.7% |
乗り替わりのあった馬は、成績がガクッと落ちているわね。
牝馬クラシックのような舞台だと、すでに出来上がったコンビでないと馬券に絡むのは難しいってことかしら。
今年の主力どころはたいてい鞍上が続投しているけど、それだけに、人気上位で乗り替わりのある馬はかなり不安。
福永Jから武Jへの乗り替わりが決まっているミヤマザクラ、それなりに人気しそうだけど、警戒しておいてちょうだい。
そうそう、ウインマリリンも主戦の横山武史Jが騎乗停止を食らってしまって、乗り替わりが予定されているわね。
乗り替わり先が横山典弘Jだから一見まぎらわしいけど、気を付けておきたいわ。
そんなところで、現段階における注目馬を紹介するわよ。
2020年 スプリンターズステークス 注目馬①
デアリングタクト(牝3)
【前走:桜花賞(G1)2番人気1着】
何はなくとも、今年はこのデアリングタクトについて言及しないわけにはいかないわよね。
血統面ではそこまで目立った存在ではなかったものの、デビュー戦から前走まで無傷の三連勝。
とくに前走の桜花賞では、他馬が軒並み馬場の悪さに苦戦するなか、一人だけ格の違う末脚を見せてくれたわ。
そんな彼女だけど、少なくとも今のところは、データ面でもかなり期待できる存在。
桜花賞からのローテーションはこれまでかなりの実績があるし、そもそもこのレースはわかりやすい人気馬が順当に勝利しがちなレースだしね。
彼女に唯一不安があるとすれば、これまでマイルしか経験したことがなくて長距離適性が未知数だ、ということくらい。
これは彼女に限らず、オークスに出走してくる馬のほとんどに当てはまることだけど…
今年のデアリングタクトはかなりオッズが渋いことになりそうだし、警戒しておくに越したことはないわ。
彼女については、金曜日までかけて油断なく検討していきましょう!
2020年 スプリンターズステークス 注目馬②
デゼル(牝3)
【前走:スイートピーステークス(OP特別L)1番人気1着】
データ上1着には推しにくいけど、それでもぜひ馬券には含めておきたいのがこのデゼル。
彼女はデビュー時から、父ディープインパクト、母アヴニールセルタンという血統で注目を集めていたけど…
アヴニールセルタンといえば、フランスのオークスを勝った馬でもあるのよね。
デゼルはケガなどもあってデビューが遅れていたけど、今年の春未勝利戦に出てからは2戦2勝。
もしここを勝てば、デビューから最短でオークスを制覇することになるとあって、かなり注目を集めているわ。
でもここまで見てもらった通り、彼は好走にこそ期待できるものの、勝ち馬に推すためのデータはちょっと不足気味。
↓で紹介する穴馬に先着を許してしまう可能性もあるけど、それでも馬券内に入る見込みは極めて高いわよ!
大荒れも十分にあり得る優駿牝馬(オークス)
この馬が本命に勝ったりすれば、配当はものすごいことになるわ!
2020年 スプリンターズステークス 注目穴馬
スマイルカナ(牝3)
【前走:桜花賞(G1)9番人気3着】
実績十分な桜花賞組からもう1頭、スマイルカナにも注目しておきたいわ。
彼女は今年頭にフェアリーステークスを勝った実績があるものの、その次走で惨敗を見せたからか、桜花賞の時点では穴馬クラスの支持だったわよね。
結果どうにか有力どころに食らいついて馬券内を確保したわけだけど、その割には今のところ、世間では前走時と同じくらいの人気に落ち着きそうな気配だわ。
ただ彼女は前走から鞍上の乗り替わりもないし、ここまで調べたデータにかなりよく当てはまっている存在。
人気のほうもおそらく当日は30倍前後になるだろうから、今後さらにいいデータが見つかれば、勝ち馬にも推せるかもしれないわ。
彼女ほどの馬が「中穴」扱いになる今年のオークス、波乱の予感がするわね!