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いよいよ今週末、上半期のグランプリホースを決する宝塚記念が開催されるわ!
今年は例年以上にメンバーが揃って、いかにもドリームレースって感じ。
とくにエフフォーリア・タイトルホルダー・デアリングタクト・ディープボンドが人気を集めていて、世間では4強による争い、なんて言われ方もしているみたいだけど…。
この宝塚記念、荒れる時には大きく荒れるから注意が必要。
しかも今年のG1は1番人気が未だ勝利なしと波乱が続いているし、大阪杯のような抜けた人気馬が飛ぶようなこともあるから、下馬評だけで予想を組み立てちゃダメよ!
そんな難解なレースこそ、客観的に各馬を評価できるデータ予想の出番よね!
今回も各種データを用いて上位陣の信頼度や、それらを脅かし得る伏兵を炙り出しておいたわ。
ページの後半で紹介しているから、ぜひチェックしてちょうだい!
さっそく、特別登録馬から確認していくわよ!
2022年宝塚記念 特別登録馬
馬名 | 性別 | 負担重量 | 調教師 | 所属 |
---|---|---|---|---|
アイアンバローズ | 牡 | 58.0 | 上村洋行 | 栗東 |
アリーヴォ | 牡 | 58.0 | 杉山晴紀 | 栗東 |
エフフォーリア | 牡 | 58.0 | 鹿戸雄一 | 美浦 |
オーソリティ | 牡 | 58.0 | 木村哲也 | 美浦 |
キングオブコージ | 牡 | 58.0 | 安田翔伍 | 栗東 |
ギベオン | 牡 | 58.0 | 藤原英昭 | 栗東 |
グロリアムンディ | 牡 | 58.0 | 大久保龍 | 栗東 |
サンレイポケット | 牡 | 58.0 | 高橋義忠 | 栗東 |
ステイフーリッシュ | 牡 | 58.0 | 矢作芳人 | 栗東 |
タイトルホルダー | 牡 | 58.0 | 栗田徹 | 美浦 |
ディープボンド | 牡 | 58.0 | 大久保龍 | 栗東 |
パンサラッサ | 牡 | 58.0 | 矢作芳人 | 栗東 |
ヒートオンビート | 牡 | 58.0 | 友道康夫 | 栗東 |
ヒシイグアス | 牡 | 58.0 | 堀宣行 | 美浦 |
ポタジェ | 牡 | 58.0 | 友道康夫 | 栗東 |
マイネルファンロン | 牡 | 58.0 | 手塚貴久 | 美浦 |
ウインマリリン | 牝 | 56.0 | 手塚貴久 | 美浦 |
デアリングタクト | 牝 | 56.0 | 杉山晴紀 | 栗東 |
メロディーレーン | 牝 | 56.0 | 森田直行 | 栗東 |
アフリカンゴールド | セン | 58.0 | 西園正都 | 栗東 |
それじゃあ今回も過去10年分のデータを基に、2022年宝塚記念の予想を組み立てていくわよ。
まずは、レース当日の人気別成績から見てちょうだい。
2022年宝塚記念 レース当日人気別成績
当日人気 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 3 | 2 | 1 | 4 | 30.0% | 50.0% | 60.0% |
2番人気 | 2 | 1 | 2 | 5 | 20.0% | 30.0% | 50.0% |
3番人気 | 2 | 0 | 0 | 8 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
4番人気 | 0 | 0 | 1 | 9 | 0.0% | 0.0% | 10.0% |
5番人気 | 0 | 2 | 0 | 8 | 0.0% | 20.0% | 20.0% |
6~9人気 | 3 | 3 | 3 | 31 | 7.5% | 15.0% | 22.5% |
10番人気以下 | 0 | 2 | 3 | 47 | 0.0% | 3.8% | 9.6% |
まず1番人気についてだけど、勝率こそ高くないものの、連対率・複勝率はまずまずって感じね。
今年は、
エフフォーリア
タイトルホルダー
デアリングタクト
ディープボンド
が1番人気を争う恰好。
この4頭と過去に1番人気から馬券になった馬の主な共通点を照らしていくと…。
牝馬の複勝率は100%:デアリングタクト
4歳馬の複勝率は75%:エフフォーリア・タイトルホルダー
前走天皇賞(春)組は勝率50%:タイトルホルダー・ディープボンド
前走1着馬は好走率0%:タイトルホルダー
こんな感じ。
これらのデータと当日の人気順に注目して、1番人気は取捨したいわね。
他には勝ち馬は8番人気以内から、複勝圏内は12番人気以内から、といったデータが出ているわ。
13番人気以降の馬は狙わず、穴馬は12番人気以内の中堅クラスから選ぶのがよさそうね。
次は、前走レース別成績を見てもらうわよ。
2022年宝塚記念 前走レース別成績
前走レース | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
天皇賞(春) | 4 | 3 | 2 | 30 | 10.3% | 17.9% | 23.1% |
大阪杯 | 2 | 1 | 1 | 10 | 14.3% | 21.4% | 28.6% |
鳴尾記念 | 1 | 3 | 1 | 15 | 5.0% | 20.0% | 25.0% |
ドバイシーマC | 1 | 2 | 2 | 6 | 10.0% | 20.0% | 40.0% |
ヴィクトリアM | 0 | 0 | 3 | 5 | 0.0% | 0.0% | 37.5% |
ドバイターフ | 0 | 0 | 0 | 1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
※今回登録されている馬の前走レースだけを取り上げているから、各列合計が10にならないわよ。
勝率がもっとも高いのは、前走大阪杯組ね。
詳しく調べてみたら、大阪杯組で馬券になった4頭中3頭は前走2着以内だった、という傾向が見られたわ。
大阪杯で波乱を演じたポタジェは、引き続き怖い存在になるわね。
他には前走ドバイシーマC組も注目したいところ。
勝率こそ低いものの、複勝率は40%と全体トップの数字。
該当するオーソリティも警戒したわね。
次は、前走着順別成績を見てもらうわよ。
2022年宝塚記念 前走着順別成績
前走着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
前走1着 | 1 | 2 | 3 | 22 | 3.6% | 10.7% | 21.4% |
前走2着 | 3 | 2 | 3 | 10 | 16.7% | 27.8% | 44.4% |
前走3着 | 1 | 1 | 1 | 11 | 7.1% | 14.3% | 21.4% |
前走4着 | 1 | 1 | 0 | 10 | 8.3% | 16.7% | 16.7% |
前走5着 | 1 | 0 | 0 | 12 | 7.7% | 7.7% | 7.7% |
前走6~9着 | 2 | 3 | 3 | 32 | 5.0% | 12.5% | 20.0% |
前走10着~ | 1 | 1 | 0 | 15 | 5.9% | 11.8% | 11.8% |
どの条件からでも馬券になり得る、と言えそうなデータね。
ということで、ここでもそれぞれの着順において馬券になった馬と、その傾向に該当する該当する登録馬を炙り出しておいたわ。
【前走1着馬】
馬券になった7頭中5頭が5歳馬:ポタジェ
【前走2着馬】
4歳馬の複勝率が80%:グロリアムンディ
【前走3着馬】
5歳馬の複勝率が75%:オーソリティ
【前走4・5着】
馬券になった3頭すべて前走と同騎手:アイアンバローズ・ギベオン・ヒートオンビート
【前走6~9着】
馬券になった7頭中6頭が前走G1組:アフリカンゴールド・エフフォーリア・デアリングタクト・マイネルファンロン・メロディーレーン
【前走10着以降】
馬券になった2頭はいずれも前走天皇賞(春)組:該当馬なし
ここに名前が出ていない馬は、注意が必要よ。
次は、年齢別成績を見てもらおうかしら。
2022年宝塚記念 年齢別成績
年齢 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
4歳 | 3 | 1 | 6 | 29 | 7.7% | 10.3% | 25.6% |
5歳 | 7 | 5 | 4 | 36 | 13.5% | 23.1% | 30.8% |
6歳 | 0 | 3 | 0 | 24 | 0.0% | 11.1% | 11.1% |
7歳 | 0 | 1 | 0 | 13 | 0.0% | 7.1% | 7.1% |
5歳馬が好調ね!
好走率は抜けていいし、回収率も単勝・複勝ともに約120%オーバーと下位人気もよく馬券に絡めているの。
デアリングタクトを含む該当馬8頭は、とくに注視したいわね。
また6歳以上で馬券になった、のべ4頭についても調べてみたんだけど…。
・阪神巧者
・G1での勝ち鞍がある
・海外産馬
4頭には、上記いずれかの傾向が見られたの。
ただ今回登録されているメンバーで、条件に当てはまる馬はいないのよね。
今年に限っては、4・5歳馬で馬券を組むのがベターかしらね。
次は、脚質別成績を見てもらうわよ。
2022年宝塚記念 脚質別成績
脚質 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
逃げ | 0 | 2 | 2 | 6 | 0.0% | 20.0% | 40.0% |
先行 | 7 | 3 | 3 | 27 | 17.5% | 25.0% | 32.5% |
中団 | 2 | 1 | 3 | 39 | 2.2% | 8.9% | 13.3% |
後方 | 1 | 4 | 2 | 39 | 2.2% | 10.9% | 15.2% |
先行してレースを進められた馬が、よく勝てているのがわかるわね。
勝ち馬に関しては、先行力のある馬に重きを置いて考えましょう。
そしてこのレース、逃げ馬もなかなかよく走れているのよね。
昨年ユニコーンライオンが逃げ粘って2着に入線したのも、記憶にあたらしいところ。
勝ち鞍こそないけど、複勝率は40%と逃げ残りが見込める数値になっているから、タイトルホルダーとパンサラッサの逃げ馬2頭は注視したいわね。
そんなところで、現段階における注目馬と穴馬候補を紹介するわよ!
2022年宝塚記念 注目馬①
デアリングタクト(牝5)
【前走:ヴィクトリアマイル(G1)5番人気6着】
前走ヴィクトリアMで右前肢繋靱帯炎による休養から、約1年振りに復帰したデアリングタクト。
ゴール前でいまひとつキレを欠いて6着ではあったものの、1枠の不利やケガ明けだったことを考えれば、勝ち馬から0秒5差はよく走れたと見ていいんじゃないかしら。
今回は叩き2戦目で、かつ最適性の中長距離戦。
リスグラシュー、クロノジェネシスと牝馬が結果を出している流れもあるし、ここはノーマークじゃいられないわよね。
そんなデアリングタクトだけど、データ的にも好走傾向にあって、上位4頭の中でもより信頼度が高いと言える1頭。
もちろん最終的な判断は枠順が出てからだけど、それでも現時点では頭ひとつ抜けた本命候補よ!
2022年宝塚記念 注目馬②
オーソリティ(牡5)
【前走:ドバイシーマクラシック(海外G1)2番人気3着】
昨年はアルゼンチン共和国杯連覇、ジャパンC2着入線と一気に中長距離戦線の主役級にまで上り詰めたオーソリティ。
初の海外遠征となった今年2月のネオムターフCを勝利、さらに前走のドバイシーマCでは3着に入る激走を見せるなど、いよいよ充実期を思わせる強さを見せているわね。
伝えたように、ドバイシーマCから参戦した馬たちは結果を残せているし、臨戦過程での心配はなし。
さらに年齢的にももっとも走れるデータの出ている5歳馬とあって、好走する材料が揃った存在よ。
これほどの実績や好データがあって、現在の推定単勝オッズは10倍程度。
勝利まで見えるオイシイ1頭として、覚えておいてちょうだい!
上位陣で決まりそうな今年の宝塚記念だけど…。
データを通せばむしろ荒れ傾向!
配当面での主役になり得る大注目の穴馬候補、ぜひ↓からチェックしてちょうだい!
2022年宝塚記念 注目穴馬
ポタジェ(牡5)
【前走:大阪杯(G1)8番人気1着】
本走並みにメンバーが揃っていた前走の大阪杯で、番狂わせを演じて見せたポタジェ。
重賞では善戦するけど勝ち切れない、って印象があったけど、大阪杯の勝利でいつ勝ってもおかしくない力が備わっていたことを証明した形になったわね。
そんな勢いを得て迎える本走は、大阪杯を含め4戦3勝と大得意の阪神コース。
中長距離であれば馬場を問わず走るし、コースや雨の多い時期的にも狙い目な1頭よね。
彼は検証面でも絶好調で、検証したすべてで好データに該当していたわ。
前走から引き続き吉田隼人Jが鞍上を務めてくれるし、検証する限りマイナス材料はない、言えるほど走る条件が揃っている存在よ。
あとは状態面だけ、ってところかしら。
1週間そのあたりも含めて追っていくけど、現時点でも彼がここを勝ち切る可能性は高いと見ているわ!