シーザリオの基本情報
馬名 | シーザリオ |
生年月日 | 2020年3月31日 |
父 | スペシャルウィーク |
母 | キロフプリミエール |
戦績 | 6戦5勝 |
主な勝ち鞍 | ’05オークス(G1) ’05アメリカンオークス(G1) |
調教師 | 角居勝彦 |
騎手 | 福永祐一 |
馬主 | (有)キャロットファーム |
生産者 | ノーザンファーム |
98年ダービー馬のスペシャルウィークが2頭の怪物牝馬の1頭。 日本馬として始めて日米オークスを制した“ジャパニーズスーパースター”
それこそ…
母はサドラーズウェルズの血を引くキロフプリミエール。
この2頭を親に持ち2002年にこの世に生を受けたの。
2番人気だったけど、無事デビュー勝ちを収めたの。
次には中山で行われる500万下の寒竹賞。
4番人気と評価は高いものではなかったけど、ここも快勝。
負かした相手には、後にクラシックで活躍する馬たちも出走していて、レベルの高い1戦を制し名を轟かせたわ。
そのレースは、桜花賞への最終便である時事通信杯フラワーカップよ。
前走の寒竹賞での走りが評価されたシーザリオは、初重賞挑戦にも関わらず1.4倍の圧倒的人気を集めたのよ。
4コーナーではいつでも追い出せる位置にいたわ。
そして、鞍上の福永祐一が軽く仕掛けると2馬身半の差を付けて勝利。
これで桜花賞に向かうことが決まったわ。
主戦だった福永祐一はライバルのラインクラフトの手綱を取ることになり、代わりに名古屋競馬所属の吉田稔が手綱を取って1番人気での出走となったわ。
結果、直線を向いた頃は10番手までポジションが下がっていて、それを尻目にライバルのラインクラフトが抜けていったわ。
馬群を割るようにシーザリオは伸びてきたけど、アタマ差まで詰めるのが精一杯だったの。
五分にスタートを切ったシーザリオだけど、すぐ横に武豊がいたのが痛かったわね。
エアメサイア騎乗の武豊はすぐうちに進路を取っていき、シーザリオの行き場を塞いだの。
前に行くことが出来ずに、下げざるを得なくなったシーザリオと福永祐一。
でも馬は行きたがってしまい、若干の引っ掛かりが見受けられたわ。
だけど、後方での競馬で腹を括った福永祐一はそのポジションでシーザリオをなだめたのよ。
と言うか落ち着かざるを得ない状況だったのね。
一頭分のスペースを見つけるや否や、一気に追い出しにかかりシーザリオを鼓舞したわ。
先にエアメサイアは楽々前を捕らえ始めていたの。
その外から一気にシーザリオが前の馬たちに襲いかかったわ。
シーザリオが前を捕らえたのは本当にゴール前だったわ。
着差はクビ。
上がり3ハロンが33.3と異次元の末脚を発揮したのよ。
アメリカのハリウッドパーク競馬場で行われるアメリカンオークスへの参戦よ。
ここで日本の牝馬が快挙をやってのけたの。
そして、3コーナーで早々と先頭に立ったシーザリオ。
楽な手応えで直線に向くと着差は離れるばかり。
シーザリオに付いてこれる馬はいなかったわ。
帰国後にどんなパフォーマンスを日本で見せてくれるのかと期待をしていたら、繋靭帯炎を発症し休養に入り、復帰を目指していたけれどその後に再び発症。
これが決め手となり引退することとなったわ。
だけど、産駒たちはなぜか体質が弱くまともに走れた馬はいなかったわ。
祖父と孫によるジャパンカップ制覇だったわ。
戦績からは判断はしにくいけれど、近年において確実にトップクラスの能力を持った馬だったわね。