競馬では、上位人気馬が必ずしも好走するわけではなく、中穴の4番人気が浮上することもあるわね。
特に、4番人気の馬は適度なオッズがついて妙味があり、長期的に安定した回収を狙う際には注目したい存在。
でも、4番人気を買い続けるにはどのくらいの成績を期待できるのか、実際の結果が気になるところよね。
そこでこのページでは、4番人気の馬の成績や、実際に1カ月間4番人気を買い続けた結果、さらに4番人気が馬券に絡みやすいレースの特徴についても詳しく解説するわよ。
4番人気の馬の成績はどのくらい?
検証に入る前に、4番人気の成績を確認しておくわよ。
4番人気の勝率・連対率・複勝率
JRAでの過去10年における、1番人気から5番人気までの成績は以下の通りよ。
人気 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|
1番人気 | 37.5% | 57.8% | 70.2% |
2番人気 | 22.3% | 41.0% | 58.9% |
3番人気 | 15.6% | 30.5% | 47.3% |
4番人気 | 10.2% | 20.1% | 35.0% |
5番人気 | 7.8% | 15.0% | 28.7% |
4番人気の勝率は10.2%。
1会場の全レースに参加すれば、1回は的中する計算になるわね。
また複勝率も35.0%と、3レースに1回は的中望める数値。
上位人気とのオッズ妙味を考えれば、印象は悪くないわね。
4番人気の平均配当
続いて、JRAでの過去10年における、1番人気から5番人気までの平均配当を見ていくわよ。
人気 | 単勝平均配当 | 複勝平均配当 |
---|---|---|
1番人気 | 245円 | 137円 |
2番人気 | 420円 | 170円 |
3番人気 | 614円 | 205円 |
4番人気 | 821円 | 246円 |
5番人気 | 1,132円 | 302円 |
単勝は821円と悪くないんだけど…。
複勝は「稼ぐ」には程遠い数字ね。
先ほどお伝えした勝率・複勝率と照らすと、どちらも買い続けたら収支がマイナスになることは目に見えているわ。
データ上では、4番人気を買い続けても稼げないことがわかるわね…。
実際に4番人気を1カ月間買い続けた結果

それじゃあ、実際に4番人気を買い続けたらどうだったか、検証結果を紹介していくわよ。
検証の条件は以下の通り。
- 2025年2月の中央競馬・地方競馬(それぞれ1会場をランダムで選択)
- 複勝・単勝をそれぞれ1点ずつ購入
- 1点100円で購入
まずは、中央競馬の検証結果から見ていくわよ。
中央競馬での結果
検証日 | 収支 | 会場 | 4番人気が1着のレース数(単勝) | 払戻合計 | 4番人気が馬券になったレース数(複勝) | 払戻合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
2025年2月1日 | -1,860円 | 京都 | 0 | 0円 | 3 | 540円 |
2025年2月2日 | -2,400円 | 東京 | 0 | 0円 | 0 | 0円 |
2025年2月8日 | -1,860円 | 東京 | 0 | 0円 | 2 | 540円 |
2025年2月9日 | -1,500円 | 小倉 | 1 | 900円 | 0 | 0円 |
2025年2月15日 | -2,190円 | 小倉 | 0 | 0円 | 1 | 210円 |
2025年2月16日 | -2,160円 | 京都 | 0 | 0円 | 1 | 240円 |
2025年2月22日 | +510円 | 東京 | 3 | 2,480円 | 2 | 430円 |
2025年2月23日 | -810円 | 京都 | 1 | 1,190円 | 2 | 370円 |
券種 | 的中率 | 回収率 | 払い戻し | 収支合計 |
---|---|---|---|---|
単勝 | 5.2% | 47.6% | 4,570円 | -5,030円 |
複勝 | 11.4% | 24.2% | 2,230円 | -7,370円 |
中央競馬で4番人気を買い続けた結果、複勝は的中率こそ10%前後あるものの、収支合計は-7,370円、回収率は24%と大きく負け越す形に。
単勝も回収率は47%と高めだけど、収支で見ると-5,030円。
単純に一ヶ月間4番人気を買い続けても、稼ぐことはできないことがわかったわ。
次は、地方競馬の検証結果を見てみましょう。
地方競馬での結果
検証日 | 収支 | 会場 | 4番人気が1着のレース数(単勝) | 払戻合計 | 4番人気が馬券になったレース数(複勝) | 払戻合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
2025年2月4日 | -1,430円 | 川崎 | 0 | 0円 | 5 | 970円 |
2025年2月5日 | -1,310円 | 姫路 | 0 | 0円 | 6 | 1,090円 |
2025年2月11日 | +70円 | 名古屋 | 2 | 1,950円 | 3 | 520円 |
2025年2月12日 | -1,850円 | 船橋 | 0 | 0円 | 3 | 550円 |
2025年2月18日 | +490円 | 大井 | 2 | 2,300円 | 3 | 590円 |
2025年2月19日 | +300円 | 笠松 | 2 | 1,850円 | 4 | 850円 |
2025年2月25日 | +110円 | 浦和 | 2 | 2,290円 | 1 | 220円 |
2025年2月26日 | +210円 | 姫路 | 2 | 1,940円 | 4 | 670円 |
券種 | 的中率 | 回収率 | 払い戻し | 収支 |
---|---|---|---|---|
単勝 | 10.4% | 107.6% | 10,330円 | +730円 |
複勝 | 30.2% | 56.8% | 5,460円 | -4,140円 |
中央競馬で4番人気を買い続けた結果、なんと単勝では730円のプラス収支に!
的中率10%と低いんだけど、回収率が100%を越えたのよね。
これって地方競馬ならではの少頭数レースになりがち、といったところに起因するのかもしれないわ。
複勝率は回収率、収支ともに全然だったところを見ると、地方の少頭数レースでなら4番人気の単勝を買い続ければプラス収支になる可能性があることがわかったわ。
このようにある条件下では、4番人気を買い続ければ稼げる可能性あるの。
その条件は、次の項目で詳しく紹介するわね。
4番人気が馬券に絡みやすいレース5選
競馬では「人気=実力」ではなく、展開や条件によって思わぬ馬が好走することがあるわ。
その中でも、4番人気の馬はオッズ的にも妙味があり、特定の条件下で馬券に絡みやすい傾向があるの。
ここでは、そんな4番人気の馬が狙い目となるレースの特徴を詳しく紹介していくわ。
少頭数のレース(地方競馬)
少頭数(8~12頭)のレースでは、強い馬がそのまま能力を発揮しやすいから、4番人気の馬が馬券に絡む確率も上がるわね。
多頭数のレースに比べて展開が読みやすく、不利を受けるリスクが少ないことから、実力通りの結果になりやすいの。
特に、先行馬が少ない場合は、4番人気の馬がスムーズに好位を取れることがあって、展開次第では上位人気を逆転できるチャンスもあるわね。
例えば、9頭立ての芝1,600m戦では、先行馬が少ないと好位勢が有利になりやすく、4番人気の馬が展開の恩恵を受ける可能性が高まるわ。
また、10頭立てのダート1,700m戦では、少頭数のためスタートの出遅れが致命傷になりにくく、レース中に立て直しやすいことから、実力のある馬が最後に浮上しやすいの。
さらに、オッズの面でも狙い目があるわね。1番人気~3番人気が単勝3~6倍程度で拮抗していて、4番人気が8~10倍くらいのときは、上位と実力的にそこまで差がないケースが多いわ。
こうした状況では、少頭数ならではの展開の安定性を活かして、4番人気の馬が上位争いに加わる可能性を考慮するべきね。
それが起きやすいのが、地方競馬ね!
1~3番人気のオッズが接近しているレース
1番人気~3番人気のオッズが接近しているレースでは、4番人気の馬も実力的にそれほど差がないケースが多いわね。
例えば、1番人気が3.0~4.5倍、2番人気が4.0~6.0倍、3番人気が5.0~7.0倍といったように、人気が分散している場合が狙い目なの。
こうしたレースでは「どの馬が勝ってもおかしくない」と考える人が多く、実力的にも4番人気が十分に通用する可能性が高くなるわね。
特に、この傾向が表れやすいのは、実力伯仲のメンバーが揃った重賞戦や、上位人気馬がすべて条件戦を勝ち上がったばかりで力量比較が難しいオープン特別などのレースなの。
また、ハンデ戦では斤量の差が影響しやすく、どの馬にもチャンスがある状況になりやすいから、4番人気の馬が好走する可能性も高まるわね。
混戦模様のレース
抜けた存在がいない混戦模様のレースでは、展開や適性次第で順位が大きく変動しやすく、4番人気のような中穴の馬が台頭することが多いわね。
前走までの成績に極端な差がなく、複数の馬が似たような指数や持ち時計を持っている場合、実力が拮抗しているから、展開ひとつで結果が大きく変わるの。
特に、重賞ではなくオープン特別や3勝クラスのような「条件戦の強豪」が集まるレースでは、この傾向が顕著になるわね。
また、枠順やペース次第で前有利・差し有利が変わりやすいレースも、4番人気の馬が浮上しやすいわ。
例えば、ハンデ戦では斤量差が大きく影響し、能力だけでなく「軽ハンデの馬の一発」が決まりやすいわよ。
さらに、ダート戦の中距離レースは消耗戦になりやすく、位置取りや展開が結果に直結しやすいから、実力伯仲のメンバーが揃った場合は4番人気の馬にもチャンスが巡ってきやすいのよね。
上位人気馬に不安要素があるレース
上位人気馬に不安要素があるレースでは、4番人気の馬が浮上しやすいわね。
特に、人気馬が信頼しきれない状況では、相対的に他の馬の好走率が高まるから、馬券の組み立て方次第で妙味が出てくるの。
例えば、1番人気の馬が距離延長や短縮の条件にある場合、適性が合わずにパフォーマンスを落とす可能性があるわね。
前走が芝1,600mで、今回が芝2,000mに延長されるようなケースでは、折り合いやスタミナ面の不安が生じやすいの。
2番人気が休み明け(特に長期休養明け)だと、仕上がりが万全でないことがあって、本来の力を発揮できないことも少なくないわね。
また、3番人気の馬が初めての騎手騎乗だと、騎手との相性やコース適性が未知数で、不安を抱える要素になりやすいの。
こういう状況で狙いたい4番人気の馬は、近走の成績が安定していて、掲示板率が高いような信頼できるタイプの馬ね。
また、芝からダート替わりや距離短縮・延長で条件が明らかに好転する馬も要チェックよ。
さらに、逃げ・先行できるタイプの馬なら、展開が向けばそのまま押し切る可能性もあるから、馬券の組み立ての際に意識しておくといいわ。
指数やデータで実力が示されている馬が4番人気
脚質や展開のバランスを見ても、指数的に上位と遜色ないのに4番人気になっている馬は狙い目よ。
特に、前走の内容が良かったのに人気が落ちている場合は、馬券に絡みやすい傾向があるわね。
要するに、上位人気が信頼できないレースや、実力が拮抗しているレースでは4番人気が好走しやすいの。
そのあたりは、毎週アドレナリン競馬予想で紹介しているから、ぜひ参考にしてちょうだい。
4番人気を買い続けるメリットとデメリット

競馬の4番人気は、単勝オッズが適度について妙味があり、回収率を意識する上で気になる存在。
ただし、どんなレースでも4番人気を買えばいいわけではなく、的中率や資金管理の面で注意が必要なの。
ここでは、4番人気を買い続けることのメリットとデメリットをそれぞれ解説するわ。
4番人気を買い続けるメリット
回収率の妙味がある
4番人気は、単勝オッズが7~12倍程度になることが多く、的中率とオッズのバランスが取りやすいわ。
極端な穴馬よりも安定感があり、1番人気のように過剰に売れすぎることも少ないから、長期的に見ても回収率を維持しやすい傾向があるわよ。
過剰人気の影響を受けにくい
1番人気や2番人気は、多くの人が買うから、実力以上にオッズが下がることが多いわ。
その点、4番人気は比較的能力通りの評価を受けていることが多く、実力に見合ったオッズがつくことが多いから、適正なリターンを得やすいのよね。
4番人気を買い続けるデメリット
的中率が安定しにくい
4番人気は「本命ほどの信頼感はないが、大穴ほど妙味もない」中間の存在だから、波が大きくなることもあるの。
1カ月間の検証からもわかる通り、的中率に関しては決しておすすめできるものではないから、狙うべきレースの条件に合致した時だけ買うようにした方がいいわね。
レース選びを間違えると期待値が低くなる
4番人気でも「実力が拮抗したレース」や「上位人気に不安があるレース」なら妙味があるけれど、明らかに力が足りない馬が4番人気になっている場合は、期待値が低くなりがち。
単純に「4番人気だから買う」というだけでは、回収率の面からも長期的にプラスにはなりにくいから注意してちょうだい。
競馬で4番人気を買い続けた結果まとめ
ここまで、競馬で4番人気を買い続けたらどのくらい稼げるのかについての検証結果をお伝えしてきたわ。
検証の結果、一定の条件下では収支がプラスになる時もあるけど、長期的には安定感がなくて稼ぐのは難しいことがわかったわね。
競馬で稼ぐには、単純に4番人気を買い続けるのはおすすめできないわ。
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