2019年 朝日杯フューチュリティステークス 事前予想
今週は、来年のクラシックに直結する大事な競走、朝日杯フューチュリティステークスの予想をしていくわよ!
昨年は3連単の配当が4万円強と、中荒れな感じで決着したこのレース。
ただ2017年は3番人気までで決着する超ガチガチな展開だったし、かと思えばその前年は20万オーバーの馬券が出ているし…
「荒れる」とも「荒れない」とも断言できない難しさがあるのよね。
本命も穴も、誰が来てもおかしくないこんなレースを当てたいなら、ウチのように客観的なデータを使って、効率良く各馬を調べ上げるのが一番。
今回は、現状やや不安視されている「ある馬」に好走気配が見つかったから、2016年のような「大荒れ」がありえるわよ。
注目馬はページの最後で紹介しているから、期待していてちょうだい。
さっそく、今週の特別登録馬を確認してもらうわね。
2019年 朝日杯フューチュリティステークス 特別登録馬
馬名 | 性別 | 負担 重量 |
調教師 | 所属 |
---|---|---|---|---|
ウイングレイテスト | 牡 | 55.0 | 青木孝文 | 美浦 |
エグレムニ | 牡 | 55.0 | 加用正 | 栗東 |
カリニート | 牡 | 55.0 | 大根田裕 | 栗東 |
グランレイ | 牡 | 55.0 | 池添学 | 栗東 |
サリオス | 牡 | 55.0 | 堀宣行 | 美浦 |
ジュンライトボルト | 牡 | 55.0 | 友道康夫 | 栗東 |
タイセイビジョン | 牡 | 55.0 | 西村真幸 | 栗東 |
タガノビューティー | 牡 | 55.0 | 西園正都 | 栗東 |
トリプルエース | 牡 | 55.0 | 斉藤崇史 | 栗東 |
ビアンフェ | 牡 | 55.0 | 中竹和也 | 栗東 |
プリンスリターン | 牡 | 55.0 | 加用正 | 栗東 |
ペールエール | 牡 | 55.0 | 安田隆行 | 栗東 |
マイネルグリット | 牡 | 55.0 | 吉田直弘 | 栗東 |
メイショウチタン | 牡 | 55.0 | 本田優 | 栗東 |
ラウダシオン | 牡 | 55.0 | 斉藤崇史 | 栗東 |
レッドベルジュール | 牡 | 55.0 | 藤原英昭 | 栗東 |
クリノプレミアム | 牝 | 54.0 | 伊藤伸一 | 美浦 |
それじゃあ今週は、過去10年のデータを使って朝日杯フューチュリティステークスの予想を組み立てていくわ。
前走レース別成績から見てちょうだい!
2019年 朝日杯フューチュリティステークス 前走レース別成績
前走レース名 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ベゴニア賞 1勝クラス |
3 | 0 | 0 | 3 | 50.0% | 50.0% | 50.0% |
京王杯 2歳S G3 |
1 | 3 | 3 | 29 | 2.8% | 11.1% | 19.4% |
デイリー杯 2歳S G3 |
1 | 2 | 1 | 14 | 5.6% | 16.7% | 22.2% |
サウジRC G3 |
1 | 1 | 1 | 3 | 16.7% | 33.3% | 50.0% |
秋明菊賞 1勝クラス |
0 | 0 | 0 | 2 | 0% | 0% | 0% |
万両賞 1勝クラス |
0 | 0 | 0 | 2 | 0% | 0% | 0% |
ききょうS OP特別 |
0 | 0 | 0 | 1 | 0% | 0% | 0% |
未勝利 | 0 | 0 | 0 | 9 | 0% | 0% | 0% |
※今回出走する馬の前走レースだけを取り上げているから、各列の合計が10にならないわよ
まず注目したいのは、ベゴニア賞組の勝率ね。
この条件からは、2012年に当時7番人気だったロゴタイプなどの中穴が勝っていて、回収率も抜群。
今年該当するジュンライトボルトはちょっと実力が足りないようにも見えるけど、他のデータ次第では積極的に買っていきたいわ。
重賞については、サウジアラビアRC組の好走率が高いわね。
母数が少ないから過信は禁物だけど、今回人気しているサリオスがこの条件に当てはまるわよ。
また、未勝利戦を勝ってきた馬は1頭も馬券になっていない、というのも注目すべきところ。
穴を狙うにしても、クリノプレミアムやグランレイ、メイショウチタンあたりはちょっと危ないってことね。
次は、前走着順別成績を見てもらおうかしら。
2019年 朝日杯フューチュリティステークス 前走着順別成績
前走着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1着 | 10 | 5 | 8 | 60 | 12.0% | 18.1% | 27.7% |
2着 | 0 | 2 | 1 | 22 | 0% | 8.0% | 12.0% |
3着 | 0 | 0 | 1 | 7 | 0% | 0% | 12.5% |
4着 | 0 | 1 | 0 | 7 | 0% | 12.5% | 12.5% |
5着 | 0 | 0 | 0 | 8 | 0% | 0% | 0% |
6~9着 | 0 | 2 | 0 | 21 | 0% | 8.7% | 8.7% |
10着以下 | 0 | 0 | 0 | 8 | 0% | 0% | 0% |
前走勝っていないと本走でも勝てない、というハッキリした傾向が見られるわ。
これから紹介するデータもあわせて考えると、今年の勝ち馬候補はだいたい4頭程度に絞られるわよ。
ちなみに、前走勝たずに馬券になった7頭はすべて、その前走に重賞を使っていたわ。
逆に言えば、今年のカリニートやジュンライトボルトのように、条件戦で勝てないような馬がここで好走した例はないってことね。
次は、レース当日人気別成績を見てもらおうかしら。
2019年 朝日杯フューチュリティステークス レース当日人気別成績
人気 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 4 | 2 | 1 | 3 | 40.0% | 60.0% | 70.0% |
2番人気 | 2 | 1 | 2 | 5 | 20.0% | 30.0% | 50.0% |
3番人気 | 0 | 1 | 2 | 7 | 0% | 10.0% | 30.0% |
4番人気 | 1 | 2 | 0 | 7 | 10.0% | 30.0% | 30.0% |
5番人気 | 1 | 0 | 2 | 7 | 10.0% | 10.0% | 30.0% |
6番人気 | 1 | 1 | 0 | 8 | 10.0% | 20.0% | 20.0% |
7番人気 | 1 | 1 | 0 | 8 | 10.0% | 20.0% | 20.0% |
8番人気 | 0 | 0 | 1 | 9 | 0% | 0% | 10.0% |
9番人気 | 0 | 1 | 0 | 9 | 0% | 10.0% | 10.0% |
10番人気以下 | 0 | 1 | 2 | 70 | 0% | 1.4% | 4.1% |
1番人気の信頼度はなかなのもので、全体的に見ても、人気の度合いに応じて好走率が上がると考えていいようだわ。
もっともこのレースが荒れるときは、大穴が1頭飛び込んでくるパターンも、上位人気が総崩れになって馬券を中穴が占めるパターンもありえるから…
原則的には他のデータありきで予想を組み立てて、買い目構築の際に人気順を気にするのが得策よ。
また1番人気が信頼できるとはいえ、過去10年のレースでは、単勝1倍台の馬がまったく勝てていない、というデータもあるのよね。
今年のサリオスはそのクラスの人気になりそうだし、ちょっと気を付けたい感じ。
さて、おおむね人気順が信頼できるこのレースだけど、2桁人気の馬が3頭馬券になっているのは気になるところ。
彼らについて詳しく調べてみたところ、3頭とも前走にG2レースを使っていたことがわかったの。
今年の登録馬で、前走G2を使って2桁人気になりそうな馬というと、恐らくマイネルグリットくらいね。
「前走重賞で負けた不人気馬」をその事実だけで推すわけにもいかないから、金曜日に追加のデータが出るまでは、マイネルグリットについての評価は保留するとして…
今のところは基本的に、1桁人気の馬だけ考えればいいわ。
次は、馬体重別成績を見てもらうわね。
2019年 朝日杯フューチュリティステークス 馬体重別成績
馬体重 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
~459kg | 1 | 0 | 1 | 31 | 3.0% | 3.0% | 6.1% |
460~479kg | 2 | 5 | 2 | 49 | 3.4% | 12.1% | 15.5% |
480~499kg | 3 | 4 | 5 | 35 | 6.4% | 14.9% | 25.5% |
500~519kg | 2 | 1 | 2 | 12 | 11.8% | 17.6% | 29.4% |
520~539kg | 2 | 0 | 0 | 4 | 33.3% | 33.3% | 33.3% |
540kg~ | 0 | 0 | 0 | 2 | 0% | 0% | 0% |
540kgを超えない範囲で、重ければ重いほどよい、というわかりやすい傾向が見られるわ。
とくに、体重500~539kgの馬は単勝回収率が176%あって、この条件の馬をベタ買いするだけでそれなりの稼ぎになっていた計算よ。
今年大柄な馬というと、前走時点で534kgあったビアンフェと、ここまで何度か名前の挙がっているサリオスね。
ちなみに前走からの体重変化に注目すると、前走から体重をキープした馬はほとんど好走できていなくて、増えるか減るかしている方がいい結果になる、というデータもあるわ。
このあたりは、調教後の馬体重なんかを参考にしつつ、金曜日にあらためてチェックしていきたいわね。
そんなところで、現段階における注目馬を紹介するわよ。
2019年 朝日杯フューチュリティステークス 注目馬①
サリオス(牡2)
【前走:サウジアラビアロイヤルカップ(G3)1番人気1着】
デビュー戦も前走も、気持ちのいい勝ちっぷりで存在感を示したサリオス。
やはり本走でもかなり注目されていて、現時点では当日単勝2倍を切りそうなほどの支持を集めているわ。
さきほど確認した通り、このレースでは単勝1倍台の馬が意外と不調ではあるんだけど…
その他のデータについては、ほとんどがサリオスに味方している、というのも事実なのよね。
好走率の高い前走レースをしっかり勝っているし、2歳にしてはかなり大柄な体もこのレースでは好都合。
買い目はどうあれ、切ることは考えにくい感じだわ。
彼については金曜までシビアに検証していくけど、あまり不安視しすぎるのは考え物よ!
2019年 朝日杯フューチュリティステークス 注目馬②
レッドベルジュール(牡2)
【前走:デイリー杯2歳ステークス(G2)3番人気1着】
成績の安定している前走デイリー杯組からは、このレッドベルジュールに注目よ。
その前走では、28kgも増えた馬体や道中の不利をものともせずに勝ちきっていて、その完勝ぶりでいえばサリオスの前走を超えているようにも見えたわね。
彼はここまで調べたデータにもおおむねよく当てはまっているし、唯一心配な馬体重についても、上積み分の割合がかなり多いようだから期待したいところ。
前走からもう一段増やしてくるようなら、相当期待できるわね。
サリオスとワンツーになったりすると、配当面で不安が出てくるけど…
それでも、彼を切ることは考えにくいわ!
朝日杯FSは、大荒れもガチガチもありえる難解なレースだけど…
この馬が来れば、今年は6桁配当にも期待できるわよ!
2019年 朝日杯フューチュリティステークス 注目穴馬
ビアンフェ(牡2)
【前走:京王杯2歳ステークス(G2)3番人気2着】
本走において、サリオスの次に大柄なのがこのビアンフェ。
前走はさすがに太目残りだった感があるけれど、それでも持ち前のパワフルな走りで2着につけたわけだし、実力はかなりのもの。
彼の馬格ならあそこからグッと絞っても十分好走条件に収まるはずだし、データ上かなり期待できる1頭よ。
とはいえ彼は、ここまでの勝ち鞍が2レースとも1200mだったこともあって、距離延長がどう出るか不安視されているわよね。
もちろん私としても絶対に安心とは言い切れないけど、今年の出走メンバーの中なら十分好走気配があるわ。
その理由は脚質。
同型の逃げ馬がほとんどいないお蔭で楽に走れそうだから、うまくペースを作れば距離面での不利はいくらか小さくなるはずよ。
今年の阪神のようなパンパンの高速馬場なら、そんな展開にも十分期待できるわね!