2019年 ホープフルステークス 事前予想
今週は、来年春を見据えた2歳馬G1、ホープフルステークスの予想をしていくわよ!
有馬記念後の「本当に今年最後のG1」として、少しずつ定着してきた感のあるこのレース。
昨年ここを勝ったサートゥルナーリアが、今年の皐月賞で1着、先日の有馬記念でも2着につけたとあって、古い競馬ファンも注目せざるを得なくなってきたんじゃないかしら。
実際今年はかなり将来に期待できる馬が集まってきて、いよいよG1級の風格が出てきたって感じだわ。
レースそのものが楽しみなのはもとより、このホープフルステークスは2歳馬重賞だけあって実力を正しく評価されない馬が多く、高配当も期待できる1戦。
今回データを使って各馬を調べ上げた結果、まさに現状過小評価されているとしか言いようのない実力馬を見つけ出すことができたから、期待しててちょうだい。
注目馬の情報はページの最後で紹介しているわよ!
さっそく、今週の特別登録馬を確認してもらうわね。
2019年 ホープフルステークス 特別登録馬
馬名 | 性別 | 負担 重量 |
調教師 | 所属 |
---|---|---|---|---|
オーソリティ | 牡 | 55.0 | 木村哲也 | 美浦 |
ガロアクリーク | 牡 | 55.0 | 上原博之 | 美浦 |
クリノブレーヴ | 牡 | 55.0 | 長谷川浩 | 栗東 |
コントレイル | 牡 | 55.0 | 矢作芳人 | 栗東 |
ゼノヴァース | 牡 | 55.0 | 藤沢和雄 | 美浦 |
ディアセオリー | 牡 | 55.0 | 高木登 | 美浦 |
ディアマンミノル | 牡 | 55.0 | 本田優 | 栗東 |
ナリノモンターニュ | 牡 | 55.0 | 上原博之 | 美浦 |
ハギノエスペラント | 牡 | 55.0 | 松田国英 | 栗東 |
パンサラッサ | 牡 | 55.0 | 矢作芳人 | 栗東 |
ブラックホール | 牡 | 55.0 | 相沢郁 | 美浦 |
ブルーミングスカイ | 牡 | 55.0 | 角居勝彦 | 栗東 |
ラインベック | 牡 | 55.0 | 友道康夫 | 栗東 |
ラグビーボーイ | 牡 | 55.0 | 勢司和浩 | 美浦 |
ワーケア | 牡 | 55.0 | 手塚貴久 | 美浦 |
ワスカランテソーロ | 牡 | 55.0 | 畠山吉宏 | 美浦 |
ヴェルトライゼンデ | 牡 | 55.0 | 池江泰寿 | 栗東 |
それじゃあ今週は、このレースがOP特別やG2だった時代も含めた過去10年間のデータを使って、ホープフルステークスの予想を組み立てていくわよ。
前走開催場別成績から見てちょうだい。
2019年 ホープフルステークス 前走開催場別成績
前走場所 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
札幌 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0% | 0% | 0% |
新潟 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0% | 50.0% | 50.0% |
東京 | 4 | 5 | 7 | 42 | 6.9% | 15.5% | 27.6% |
中山 | 1 | 1 | 0 | 22 | 4.2% | 8.3% | 8.3% |
中京 | 0 | 0 | 1 | 4 | 0% | 0% | 20.0% |
京都 | 5 | 2 | 2 | 25 | 14.7% | 20.6% | 26.5% |
阪神 | 0 | 0 | 0 | 11 | 0% | 0% | 0% |
※今年出走する馬に関連するものだけを取り上げているから、各列の合計が10にならないわよ。
まず注目したいのは、前走で中山を使った馬が意外にも不調だということ。
中山は特徴的なコースだからどうしても適性を重視したくなるけれど、このレースではそれより大事なことがあるってわけね。
前走に中山を使ってきた馬の中でも、とくに同条件の芙蓉ステークスを快勝してきたオーソリティはかなり人気するだろうから、気を付けた方がいいわ。
また、前走に阪神を使ってきた馬がまったく馬券になっていない、というのも注意したいところ。
今回該当するハギノエスペラントとパンサラッサは他の見どころにも乏しいし、相当買いにくくなるわ。
さて、中山と阪神以外のコースを走ってきた馬については、東京と京都以外はちょっと母数が少なくて判断しにくいところ。
京都組の勝率が高いのを気にしておきつつ、基本的には他のデータを見ながら評価していきましょう。
次は、レース当日人気別成績を見てもらうわね。
2019年 ホープフルステークス レース当日人気別成績
人気 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 4 | 2 | 0 | 4 | 40.0% | 60.0% | 60.0% |
2番人気 | 1 | 2 | 4 | 3 | 10.0% | 30.0% | 70.0% |
3番人気 | 1 | 1 | 2 | 6 | 10.0% | 20.0% | 40.0% |
4番人気 | 1 | 1 | 0 | 8 | 10.0% | 20.0% | 20.0% |
5番人気 | 1 | 0 | 0 | 9 | 10.0% | 10.0% | 10.0% |
6番人気 | 0 | 1 | 0 | 9 | 0% | 10.0% | 10.0% |
7番人気 | 1 | 0 | 0 | 9 | 10.0% | 10.0% | 10.0% |
8番人気 | 1 | 2 | 2 | 5 | 10.0% | 30.0% | 50.0% |
9番人気 | 0 | 0 | 1 | 9 | 0% | 0% | 10.0% |
10番人気以下 | 0 | 1 | 1 | 53 | 0% | 1.8% | 3.6% |
1番人気と2番人気だけで、馬券の4割以上を占めているのね。
データ上は、1番人気の単勝と2番人気の複勝をベタ買いしていれば利益が出ていたくらいの成績だから、信頼しておいた方がよさそうだわ。
今年人気になりそうなのは、東京スポーツ杯2歳ステークスを圧倒的大差で勝ったコントレイルと、デビュー以来余裕の走りで2勝を挙げているワーケアあたり。
今後出てくるデータ次第ではあるけれど、まとめて買うことになるかもしれないわね。
またこのレースでは2桁人気の馬が2頭ほど馬券になっているようだけど、これはいずれもホープフルステークスがOP特別だった時代のもの。
重賞になってからは、すべてのレースが1桁人気、かつ単勝オッズ50倍未満の馬だけで決着しているのよね。
今年は、注目される馬とされない馬の差がかなりハッキリしているし、1桁人気の中でも買えない馬が出てきそうだわ。
次は、馬体重別成績を見てちょうだい。
2019年 ホープフルステークス 馬体重別成績
馬体重 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
~419kg | 0 | 0 | 0 | 1 | 0% | 0% | 0% |
420~439kg | 0 | 1 | 1 | 5 | 0% | 14.3% | 28.6% |
440~459kg | 1 | 2 | 2 | 18 | 4.3% | 13.0% | 21.7% |
460~479kg | 1 | 4 | 2 | 39 | 2.2% | 10.9% | 15.2% |
480~499kg | 3 | 2 | 2 | 37 | 6.8% | 11.4% | 15.9% |
500~519kg | 4 | 1 | 3 | 10 | 22.2% | 27.8% | 44.4% |
520kg~ | 1 | 0 | 0 | 5 | 16.7% | 16.7% | 16.7% |
500kg強の大柄な馬か、あるいは459kg以下の小柄な馬が好走している、というおもしろいデータよ。
今年はとくに小さめな馬が多めに出走するから気になるところ。
さきほど紹介したコントレイルなんかは、まさに459kg以下に収まりそうよね。
大柄な馬として気になるのは、新馬の頃から大きめでこの秋放牧に出ていたオーソリティと、11月のデビュー時にちょうど500kgだったガロアクリークあたり。
もっとも、この時期の2歳馬はどう成長するか個体差が大きいから、金曜まで追い切りなどの情報をしっかりチェックしておきましょう。
そんなところで、現段階における注目馬を紹介するわね。
2019年 ホープフルステークス 注目馬①
コントレイル(牡2)
【前走:東京スポーツ杯2歳ステークス(G3)1番人気1着】
ここまで何度か名前を挙げているコントレイル。
前走では2着と5馬身差、3着とは9馬身差にもなる圧勝を遂げているし、本走でもかなり注目されそうよね。
本走には他にも、まだまだ全く底を見せていないワーケアなんかもいるし、実力を過信するわけにはいかないけど…
彼はここまで調べた好走条件にかなり当てはまっている、というのも事実。
ワーケアやオーソリティがデータ的に必ずしも万全とはいえないなか、今の所はやはり彼に注目せざるを得ないってわけ。
とはいえ、現状下手すると単勝1倍台さえありそうな彼は、馬券妙味の点で若干不安の残る存在。
金曜日までかけて、引き続きシビアに検証していくわ!
2019年 ホープフルステークス 注目馬②
ヴェルトライゼンデ(牡2)
【前走:萩ステークス(OP特別)1番人気1着】
勝率の高い前走京都組からは、このヴェルトライゼンデに注目したいわ。
京都のレースの中でも、とくにこの萩ステークスを使ってきた馬はかなり成績がよくて、数字を出すと(2-0-0-2)でなんと勝率50%。
馬体重については、恐らく先ほど紹介した表でいうところの480~499kgの範囲に収まってくると思うけど、この条件からは過去に勝ち馬が3頭出ているのよね。
該当する馬が多いだけに好走率はそれなりって感じだけど、あまり不安がる必要はないわ。
彼は先日の有馬記念で3着につけたワールドプレミアの半弟で、血統面でも見どころ十分。
このレースはもとより、翌春の活躍も楽しみな1頭よ!
データがなければ実力馬を見落としやすいホープフルステークス
彼を押さえて、早めのお年玉をゲットしてちょうだい!
2019年 ホープフルステークス 注目穴馬
ブラックホール(牡2)
【前走:札幌2歳ステークス(G3)5番人気1着】
小さめの馬に注目したい今回、見逃してはならないのがこのブラックホールね。
新馬戦でオーソリティに後着しているだけに、馬柱を見る限り余り目立った感じのない彼。
ただその新馬戦はあくまでもクビ差だし、上がり3Fのタイムはこちらの方が上位なのよ。
そして前走では一足早く重賞を制したわけで、同等以上の実力があると考えていいわよね。
世間的にオーソリティの方が高く評価されている理由として、向こうは本走と同条件のレースを勝っている、という部分があると思うけど…
ホープフルステークスで、前走中山組があまり好走できていない、というのはすでに話したとおり。
総合的に考えて、彼はオーソリティよりもはるかに期待できる存在だわ。
このレースを勝ってしまっても不思議ではないし、そうしたら配当はかなりのものになりそうね!