2020年 菊花賞 事前予想
今週は3歳牡馬の頂点を決する、菊花賞を予想するわよ!
先週の秋華賞で牝馬三冠を達成したデアリングタクトに続き、クラシック三冠に王手をかけたコントレイルが出走するとあって、例年以上の盛り上がりを見せている今レース。
もちろん世間は無敗での三冠馬誕生の瞬間を期待しているだろうけど、1番人気が飛んだ一昨年を始め、ここ10年で3度も10万馬券が出ている本走は、そんなコントレイルでさえ一筋縄ではいかない舞台よ。
下馬評通りコントレイルが順当に勝利するのか、伏兵に勝機はあるのか、データが導き出した情報はページの後半で紹介しているから、ぜひチェックしてちょうだい!
さっそく、今年の特別登録馬を確認するわよ。
2020年 菊花賞 特別登録馬
馬名 | 性別 | 負担 重量 |
調教師 | 所属 |
---|---|---|---|---|
アイアンバローズ | 牡 | 57.0 | 角居勝彦 | 栗東 |
アリストテレス | 牡 | 57.0 | 音無秀孝 | 栗東 |
アンティシペイト | 牡 | 57.0 | 国枝栄 | 美浦 |
イロゴトシ | 牡 | 57.0 | 牧田和弥 | 栗東 |
エンデュミオン | 牡 | 57.0 | 清水久詞 | 栗東 |
ガロアクリーク | 牡 | 57.0 | 上原博之 | 美浦 |
キメラヴェリテ | 牡 | 57.0 | 中竹和也 | 栗東 |
ココロノトウダイ | 牡 | 57.0 | 手塚貴久 | 美浦 |
コロンドール | 牡 | 57.0 | 和田雄二 | 美浦 |
コントレイル | 牡 | 57.0 | 矢作芳人 | 栗東 |
サトノインプレッサ | 牡 | 57.0 | 矢作芳人 | 栗東 |
サトノゴールド | 牡 | 57.0 | 須貝尚介 | 栗東 |
サトノフラッグ | 牡 | 57.0 | 国枝栄 | 美浦 |
ターキッシュパレス | 牡 | 57.0 | 昆貢 | 栗東 |
タイセイモンストル | 牡 | 57.0 | 矢作芳人 | 栗東 |
ダノングロワール | 牡 | 57.0 | 国枝栄 | 美浦 |
ディープボンド | 牡 | 57.0 | 大久保龍 | 栗東 |
ディアマンミノル | 牡 | 57.0 | 本田優 | 栗東 |
トウカイデュエル | 牡 | 57.0 | 田所秀孝 | 栗東 |
バビット | 牡 | 57.0 | 浜田多実 | 栗東 |
ヒートオンビート | 牡 | 57.0 | 松田国英 | 栗東 |
ビターエンダー | 牡 | 57.0 | 相沢郁 | 美浦 |
ブラックホール | 牡 | 57.0 | 相沢郁 | 美浦 |
マンオブスピリット | 牡 | 57.0 | 斉藤崇史 | 栗東 |
ラインハイト | 牡 | 57.0 | 石坂正 | 栗東 |
レクセランス | 牡 | 57.0 | 池添学 | 栗東 |
ロバートソンキー | 牡 | 57.0 | 林徹 | 美浦 |
ヴァルコス | 牡 | 57.0 | 友道康夫 | 栗東 |
ヴェルトライゼンデ | 牡 | 57.0 | 池江泰寿 | 栗東 |
それじゃあ今週も、過去10年分のデータを使って菊花賞の予想を組み立てていくわね。
まずは、前走クラス別成績から見てもらおうかしら。
2020年 菊花賞 前走クラス別成績
前走クラス | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
G2 | 9 | 10 | 5 | 95 | 7.6% | 16.0% | 20.2% |
G3 | 1 | 0 | 0 | 3 | 25.0% | 25.0% | 25.0% |
2勝クラス | 0 | 0 | 5 | 38 | 0% | 0% | 11.6% |
1勝クラス | 0 | 0 | 0 | 3 | 0% | 0% | 0% |
前走G2組が馬券をほぼ独占しているわね。
ここまで極端なデータはなかなか見られるものではないし、買い目はG2組中心で問題はなさそうなんだけど、詳しく調べてみたところ、前走G2組のなかでも菊花賞のトライアルレースである神戸新聞杯を使った馬は【8-6-4-46】と好成績を残していたの。
さらに勝ち馬になった8頭は、すべて神戸新聞杯で馬券になった馬たちだった、なんてデータもあるから、コントレイルはもちろんのこと、ヴェルトライゼンデとロバートソンキーに関しても優勝候補として捉えておくべきね。
さて、穴党としては、5回3着馬を輩出している、2勝クラスから参戦の馬たちにも目を向けるわよ。
この5頭について調べてみたら、単勝オッズは最大でも44.3倍だった、ということが分かったわ。
今レースに限っては、大穴を狙うよりも、中堅クラスから好走しそうな子を見つけるのが賢明のようね。
前走2勝クラス組は抽選を待っての参戦になるけど、出てきた時にはこの辺りを基準に選びましょう。
次は、前走着順別成績を見てちょうだい。
2020年 菊花賞 前走着順別成績
前走着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1着 | 5 | 1 | 6 | 44 | 8.9% | 10.7% | 21.4% |
2着 | 2 | 6 | 2 | 14 | 8.3% | 33.3% | 41.7% |
3着 | 3 | 2 | 0 | 16 | 14.3% | 23.8% | 23.8% |
4着 | 0 | 0 | 1 | 12 | 0% | 0% | 7.7% |
5着 | 0 | 0 | 1 | 15 | 0% | 0% | 6.3% |
6~9着 | 0 | 1 | 0 | 32 | 0% | 3.0% | 3.0% |
10着以下 | 0 | 0 | 0 | 17 | 0% | 0% | 0% |
馬券になり得るのは前走で1~3着に入った馬、ということがハッキリ分かるデータね。
この範囲内の馬、ってだけで買い目に含めていいほどなんだけど、単純な勝ち馬の数がもっとも多い前走1着馬にはより注目したいポイントがあるの。
前走1着から勝ち馬になった5頭について詳しく調べてみたところ、実に5頭のうち4頭が単勝オッズ2.3倍以下の1番人気だった、という傾向が見られたわ。
おそらく当日1倍台のオッズになるであろうコントレイルには、有利なデータになっているわね。
逆に、前走10着以下のいわゆる大敗した馬はまったく走れていないわ。
イロゴトシ
キメラヴェリテ
サトノインプレッサ
タイセイモンストル
ビターエンダー
は他に買えるデータがなければ、切ってしまうことも検討してちょうだい。
次は、レース当日の人気別成績を見てもらうわよ。
2020年 菊花賞 レース当日人気別成績
人気 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 5 | 1 | 2 | 2 | 50.0% | 60.0% | 80.0% |
2番人気 | 0 | 3 | 0 | 7 | 0% | 30.0% | 30.0% |
3番人気 | 2 | 0 | 2 | 6 | 20.0% | 20.0% | 40.0% |
4番人気 | 0 | 1 | 0 | 9 | 0% | 10.0% | 10.0% |
5番人気 | 1 | 2 | 0 | 7 | 10.0% | 30.0% | 30.0% |
6番人気 | 0 | 0 | 1 | 9 | 0% | 0% | 10.0% |
7番人気 | 2 | 0 | 2 | 6 | 20.0% | 20.0% | 40.0% |
8番人気 | 0 | 1 | 0 | 9 | 0% | 10.0% | 10.0% |
9番人気 | 0 | 1 | 0 | 9 | 0% | 10.0% | 10.0% |
10番人気以下 | 0 | 1 | 3 | 86 | 0% | 1.1% | 4.4% |
1番人気が圧倒的に強いわね。
複勝率は80%もあるし、もし1着を逃しても馬券には絡んでくる可能性が高いのは評価できるポイント。
今回ほぼ間違いなく1番人気のコントレイルは、安心して馬券に含められる存在ね。
逆に、1番人気以外はほとんど横ばいで、どこからでも馬券内は狙える様相。
10番人気以降だった馬もまずまず走れているようだし、人気薄だからといって毛嫌いする必要はないわ。
ちなみに、10番人気以降で3着になった3頭は、いずれも前走で2勝クラスを勝ち切った馬たちだったことから、重賞を使って結果が出ずに人気を落としている馬は買いにくいことになるから注意してちょうだい。
最後は、所属別成績を見てもらうわ。
2020年 菊花賞 所属別成績
所属 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
関東 | 1 | 0 | 1 | 48 | 2.0% | 2.0% | 4.0% |
関西 | 9 | 10 | 9 | 102 | 6.9% | 14.6% | 21.5% |
馬券の9割が関西所属の馬、という興味深いデータよ。
母数は倍以上とはいえ、ここまで圧倒的な成績だし、迷ったら関西所属の馬から買う、なんてのもアリ、と言えるわ。
逆に、穴馬としては面白そうな関東馬だけど、馬券になった2頭の共通点を探ってみても、
これといって特筆すべきポイントはなかったし、
サトノフラッグ
アンティシペイント
ガロアクリーク
あたりは人気しているみたいだけど、安易に飛びつくのは危険と思った方がよさそうね。
そんなところで、現段階における注目馬を紹介するわよ!
2020年 菊花賞 注目馬①
コントレイル(牡3)
【前走:神戸新聞杯(G2)1番人気1着】
父ディープインパクト以来となる無敗でのクラシック三冠が目前に迫る、コントレイル。
話題性だけでも図抜けた存在の彼だけど、今回検証した結果からも分かる通り本走との相性も抜群で、現段階では死角が見当たらない、といった感じね。
本走では、最大のライバルと目されるサリオスの不在もあり、当日は1.5倍を切るであろう人気が予想される彼だけど、伝えたように1番人気の馬はこれまでよく走れているし、実は今レースで単勝オッズ2倍を切った馬はここ10年【3-0-0-0】で勝率100%というデータもあるから、配当妙味はないながらも馬券には含めざるを得ないわ。
初挑戦となる京都芝3000mの適性を含め、週末までじっくりとデータで追っていくけど、それでも日曜には競馬史に名を残す瞬間が見られそうよ!
2020年 菊花賞 注目馬②
ヴェルトライゼンデ(牡3)
【前走:神戸新聞杯(G2)3番人気2着】
前走神戸新聞杯組からは、連対したヴェルトライゼンデも要注目。
コントレイルには2馬身差をつけられたものの、本走で相手になる他の面々には大外の不利をものともせず先着しているし、地力では十分上位に期待できる1頭よ。
彼はデータ面でも好調で、「前走2着」「関西所属」など、高く評価したいポイントが揃っているわ。
前走と2走前の東京優駿での好走でオッズは渋くなりそうだけど、ひと叩きされて良化傾向の彼ならコントレイルに土をつけてもおかしくないし、切るなんてことはしないでちょうだい!
コントレイルに追い風となるデータが揃った今年の菊花賞。
1強に待ったをかけるのは、高配当請け合いのアノ伏兵馬よ!
2020年 菊花賞 注目穴馬
アリストテレス(牡3)
【前走:小牧特別(2勝クラス)2番人気1着】
本走で穴馬になり得る存在として注目したいのが、アリストテレスよ!
今回は重賞組が多いなかでの昇格戦だけど、本走は2勝クラスから参戦した馬がしばしば馬券になっているし、目下2連勝中と勢いがある彼は強豪相手にも勝負できる1頭と判断したわ。
ここまで順調に勝ち上がってきた戦績に加え、昨年の2歳未勝利以来となるルメールJとのコンビが決まったこともあって、当日は中堅クラスの支持を受ける形になりそうだけど、それでもまだまだ配当面でもうまみのある存在。
勝ちは期待できないまでも、伏兵として馬券を賑わすには十分なデータが揃ったアリストテレス、抽選を突破したら覚えておいて損はないわよ!