2021年 菊花賞 事前予想
いよいよクラシック三冠の最終戦、菊花賞の開催ね!
昨年は、先日今年限りでの引退を表明したコントレイルが三冠目を手にするなど、例年にない話題性を見せたこのレース。
今年は皐月賞馬とダービー馬がともに出走を回避したとあって、偉業達成、のような盛り上がりこそないけど…。
42年振りとなる阪神でのイレギュラー開催に加え、各馬の実力が拮抗している分、波乱傾向はいつも以上よ。
今回もデータを基に、そんな番狂わせを期待させる穴馬候補を探し当てておいたわ。
穴馬の情報はページの最後で紹介しているから、ぜひチェックしてちょうだい!
さっそく、今年の特別登録馬から確認していくわよ。
2021年 菊花賞 特別登録馬
馬名 | 性別 | 負担 重量 |
調教師 | 所属 |
---|---|---|---|---|
アサマノイタズラ | 牡 | 57.0 | 手塚貴久 | 美浦 |
アリーヴォ | 牡 | 57.0 | 杉山晴紀 | 栗東 |
エアサージュ | 牡 | 57.0 | 池添学 | 栗東 |
オーソクレース | 牡 | 57.0 | 久保田貴 | 美浦 |
グラティアス | 牡 | 57.0 | 加藤征弘 | 美浦 |
シュヴァリエローズ | 牡 | 57.0 | 清水久詞 | 栗東 |
ステラヴェローチェ | 牡 | 57.0 | 須貝尚介 | 栗東 |
セファーラジエル | 牡 | 57.0 | 高柳大輔 | 栗東 |
タイトルホルダー | 牡 | 57.0 | 栗田徹 | 美浦 |
テーオーロイヤル | 牡 | 57.0 | 岡田稲男 | 栗東 |
ディープモンスター | 牡 | 57.0 | 池江泰寿 | 栗東 |
トーホウバロン | 牡 | 57.0 | 石坂公一 | 栗東 |
ノースザワールド | 牡 | 57.0 | 大久保龍 | 栗東 |
マカオンドール | 牡 | 57.0 | 今野貞一 | 栗東 |
モンテディオ | 牡 | 57.0 | 四位洋文 | 栗東 |
レッドジェネシス | 牡 | 57.0 | 友道康夫 | 栗東 |
ロードトゥフェイム | 牡 | 57.0 | 尾形和幸 | 美浦 |
ワールドリバイバル | 牡 | 57.0 | 牧田和弥 | 栗東 |
ワイドエンペラー | 牡 | 57.0 | 藤岡健一 | 栗東 |
ヴァイスメテオール | 牡 | 57.0 | 岩戸孝樹 | 美浦 |
ヴィクティファルス | 牡 | 57.0 | 池添学 | 栗東 |
ヴェローチェオロ | 牡 | 57.0 | 須貝尚介 | 栗東 |
ディヴァインラヴ | 牝 | 55.0 | 斉藤崇史 | 栗東 |
ハギノピリナ | 牝 | 55.0 | 高野友和 | 栗東 |
それじゃあ今週は、過去10年分のデータを活用して菊花賞の予想を組み立てていくわね。
今年は阪神での開催ではあるけど、レースの傾向を掴む上で、通常開催時の舞台である京都のデータを参考にしているわよ。
まずは、前走クラス別成績から見てちょうだい。
2021年 菊花賞 前走クラス別成績
前走 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
G1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
G2 | 9 | 9 | 6 | 98 | 7.4% | 14.8% | 19.7% |
G3 | 1 | 0 | 0 | 4 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
昇級戦 | 0 | 1 | 4 | 45 | 0.0% | 2.0% | 10.0% |
勝ち馬の大半が、前走にG2を使った馬から出ているわね。
もちろん母数が多いからっていうのもあるんだけど、ここまでデータが極端なら勝ち馬候補はG2組から選ぶべき、と言っていいほどよ。
ちなみにこのG2組の9勝だけど、調べてみたらうち8勝が神戸新聞杯を使った子たちだったの。
G2組の中でも、該当する4頭は要注目だわ。
そうそう、この菊花賞は本走が昇級戦となる上がり馬がたびたび馬券を賑わせているのよね。
とくに2勝クラスを使ってきた子たちが好走する傾向にあるから、除外対象馬が含まれているとはいえ該当する7頭には警戒してちょうだい。
次は、前走着順別成績を見てもらうわよ。
2021年 菊花賞 前走着順別成績
前走着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
前走1着 | 6 | 1 | 5 | 41 | 11.3% | 13.2% | 22.6% |
前走2着 | 2 | 6 | 3 | 15 | 7.7% | 30.8% | 42.3% |
前走3着 | 2 | 2 | 0 | 17 | 9.5% | 19.0% | 19.0% |
前走4着 | 0 | 0 | 1 | 12 | 0.0% | 0.0% | 7.7% |
前走5着 | 0 | 0 | 1 | 15 | 0.0% | 0.0% | 6.3% |
前走6~9着 | 0 | 1 | 0 | 32 | 0.0% | 3.0% | 3.0% |
前走10着~ | 0 | 0 | 0 | 18 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
前走3着以内だった馬が、馬券の大半を占めているわね。
勝ち馬は頭数こそ前走1着馬が多いけど、勝率で見るとそこまで大きな差はないから、他のデータとも照らした上で、前走で馬券になった子たちの中から選びましょう。
ただ穴党としては、前走4着以下から馬券になった3頭にも注目したいところ。
この3頭について詳しく調べてみたら、いずれも前走が重賞で、かつ前走と同じ騎手が鞍上だった、という共通点が見つかったの。
この傾向を尊重するなら、グラティアス・セファーラジエル・ヴァクティファルス、さらに除外対象ながらハギノピリナを合わせたのべ4頭はかなり狙い目、ということになるわね。
次は、レース当日の人気別成績を見てもらおうかしら。
2021年 菊花賞 レース当日人気別成績
当日人気 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 6 | 0 | 2 | 2 | 60.0% | 60.0% | 80.0% |
2番人気 | 0 | 3 | 0 | 7 | 0.0% | 30.0% | 30.0% |
3番人気 | 2 | 0 | 2 | 6 | 20.0% | 20.0% | 40.0% |
4番人気 | 0 | 2 | 0 | 8 | 0.0% | 20.0% | 20.0% |
5番人気 | 1 | 2 | 1 | 6 | 10.0% | 30.0% | 40.0% |
6~9人気 | 1 | 2 | 3 | 34 | 2.5% | 7.5% | 15.0% |
10番人気以下 | 0 | 1 | 2 | 87 | 0.0% | 1.1% | 3.3% |
1番人気が圧倒的に強いわね!
勝率もさることながら複勝率は80%とかなりの高水準だし、勝利を逃しても馬券圏内はカタい、って感じだわ。
現段階で、今年の1番人気はステラヴェローチェが濃厚。
オッズも渋くなりそうで穴党としては不服な部分もあるけど、彼は馬券に含めざるを得ない、ってところね。
ちなみに10番人気以降から馬券になった3頭は、中長距離のレースで勝ち鞍になった実績があったの。
穴クラスを見る時は、そのあたりにも注目してちょうだい。
最後は、所属別成績を見てもらうわよ。
2021年 菊花賞 所属別成績
所属 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
関東 | 2 | 1 | 3 | 42 | 4.2% | 6.3% | 12.5% |
関西 | 8 | 8 | 7 | 101 | 6.5% | 12.9% | 18.5% |
※今年は外国所属馬の登録がないから、合計が10にならない列があるわよ。
例年京都で開催されていたからか、関西馬が有利な印象ね。
この差が輸送によるものだとすれば、阪神開催の今年も関西馬を中心に馬券を組み立てたいところ。
人気どころではステラヴェローチェや、レッドジェネシスあたりが狙い目ね。
そんなところで、現段階における注目馬を発表するわよ!
2021年 菊花賞 注目馬①
ステラヴェローチェ(牡3)
【前走:神戸新聞杯(G2)2番人気1着】
前走の神戸新聞杯ではダービー馬のシャフリヤールを撃破し、菊花賞への挑戦権を勝ち得たステラヴェローチェ。
前走での勝ちっぷり、さらに今回は皐月賞馬、ダービー馬が不在とあって、1番人気の筆頭に推されるのも無理はないわね。
そんな世間からの注目を集める彼だけど、データ上も勝利にかなり近い存在。
神戸新聞杯の勝ち馬であることを含め、他のメンバーにはない好材料が揃っているわ。
正直穴党としては、彼が飛ぶ可能性についてギリギリまで探りたいところだけど…。
それでも今のところは大本命、って感じね。
2021年 菊花賞 注目馬②
エアサージュ(牡3)
【前走:札幌日刊スポーツ杯(2勝クラス)2番人気1着】
穴馬の可能性を秘めた昇級戦組からは、このエアサージュをオススメしたいわ。
デビュー以来4戦3勝、古馬相手の中長距離戦でも勝利を収めているなど、いかにも上位陣に穴をあけそうな戦歴なのよね。
まだまだ2勝クラスを勝利したばかりだけど、上がり馬が好調なこの舞台では十分勝ち負けになるはずだわ。
彼はデータもなかなかのものが揃っているし、菊花賞との相性もよさそう。
今後の調整次第では、本命クラスの評価を与える可能性さえあるほどよ!
例年上位陣が活躍する菊花賞だけど…。
イレギュラー開催の今年は、アノ伏兵に注意してちょうだい!
2021年 菊花賞 注目穴馬
モンテディオ(牡3)
【前走:神戸新聞杯(G2)8番人気3着】
現段階でもっとも注目したい穴馬候補が、モンテディオよ!
前走の神戸新聞杯では、人気薄ながら粘りの競馬で見事3着入線を果たした彼。
とはいえ、1勝クラス上がりでの勝利とあって、世間ではフロックを疑う声もあるわね。
ただ本走に関しては、データを検証する限り上位入賞しても不思議はない感じ。
神戸新聞杯からのローテーション、かつ前走で馬券になった馬が好調なのは伝えた通りだし、中長距離のレースで勝ち鞍のある彼は、走る材料を備えた存在と言えるわ。
今年の舞台である阪神での好走歴もあるし、日曜日には近年例のなかった大番狂わせが見られるかもしれないわよ!