2019年 エリザベス女王杯 事前予想
今週は、秋の女王決定戦、エリザベス女王杯の予想をしていくわよ!
――とはいえ、いま牝馬最強の座を争うべきアーモンドアイなどは軒並み混合G1を見据えて調整されているから、ちょっと肩透かしを食らっている人もいるかもしれないわね。
ただその分、「明らかな1強」がいない今年は、各馬への支持が割れて配当が高まるチャンス。
ウチのように客観的なデータを使って各馬を評価すれば、的中率のほうもより万全になるわよ。
現段階における注目馬はページの最後で紹介しているから、ぜひチェックしてちょうだい。
さっそく、今週の特別登録馬を確認してもらうわね。
2019年 エリザベス女王杯 特別登録馬
馬名 | 性別 | 負担 重量 |
調教師 | 所属 |
---|---|---|---|---|
アルメリアブルーム | 牝 | 56.0 | 高橋康之 | 栗東 |
ウラヌスチャーム | 牝 | 56.0 | 斎藤誠 | 美浦 |
クロコスミア | 牝 | 56.0 | 西浦勝一 | 栗東 |
クロノジェネシス | 牝 | 54.0 | 斉藤崇史 | 栗東 |
ゴージャスランチ | 牝 | 56.0 | 鹿戸雄一 | 美浦 |
サトノガーネット | 牝 | 56.0 | 矢作芳人 | 栗東 |
サラキア | 牝 | 56.0 | 池添学 | 栗東 |
シャドウディーヴァ | 牝 | 54.0 | 斎藤誠 | 美浦 |
スカーレットカラー | 牝 | 56.0 | 高橋亮 | 栗東 |
センテリュオ | 牝 | 56.0 | 高野友和 | 栗東 |
フロンテアクイーン | 牝 | 56.0 | 国枝栄 | 美浦 |
ブライトムーン | 牝 | 56.0 | 大久保龍 | 栗東 |
ポンデザール | 牝 | 56.0 | 堀宣行 | 美浦 |
ミスマンマミーア | 牝 | 56.0 | 寺島良 | 栗東 |
ラッキーライラック | 牝 | 56.0 | 松永幹夫 | 栗東 |
ラヴズオンリーユー | 牝 | 54.0 | 矢作芳人 | 栗東 |
レイホーロマンス | 牝 | 56.0 | 橋田満 | 栗東 |
レッドラフェスタ | 牝 | 56.0 | 尾関知人 | 美浦 |
レッドランディーニ | 牝 | 56.0 | 石坂正 | 栗東 |
それじゃあ今週は、過去10年のデータを使ってエリザベス女王杯の予想を組み立てていくわ。
前走クラス別成績から見てちょうだい!
2019年 エリザベス女王杯 前走クラス別成績
前走クラス | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
G1 | 2 | 3 | 5 | 24 | 5.9% | 14.7% | 29.4% |
G2 | 6 | 6 | 4 | 56 | 8.3% | 16.7% | 22.2% |
G3 | 0 | 0 | 0 | 26 | 0% | 0% | 0% |
OP特別 | 0 | 0 | 0 | 9 | 0% | 0% | 0% |
1600万下 | 0 | 0 | 0 | 19 | 0% | 0% | 0% |
※今回出走する馬の前走クラスだけを取り上げているから、各列の合計が10にならないわよ
馬券になるのは前走G2以上の馬がほとんど、というわかりやすい傾向があるわね。
この表に載っていない2頭は、いずれも前走に1000万下を使っているんだけど、2頭とも京都の2200m以上のレースで1番人気1着、という共通点があったわ。
条件戦上がりで馬券になる為には、それまでの段階で相当に見込まれている必要がある、って感じね。
今回、そのくらい目立つ感じの馬はいないし…
基本的に、前走G2以上の馬だけ考えればいいわ。
具体的には…
ウラヌスチャーム
クロコスミア
クロノジェネシス
サトノガーネット
シャドウディーヴァ
スカーレットカラー
フロンテアクイーン
ラッキーライラック
ラヴズオンリーユー
レッドランディーニ
この10頭ね!
次は、前走着順別成績を見てもらおうかしら。
2019年 エリザベス女王杯 前走着順別成績
前走着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1着 | 2 | 4 | 3 | 33 | 4.8% | 14.3% | 21.4% |
2着 | 2 | 3 | 1 | 18 | 8.3% | 20.8% | 25.0% |
3着 | 2 | 0 | 3 | 10 | 13.3% | 13.3% | 33.3% |
4着 | 2 | 0 | 0 | 12 | 14.3% | 14.3% | 14.3% |
5着 | 1 | 1 | 0 | 9 | 9.1% | 18.2% | 18.2% |
6~9着 | 1 | 1 | 2 | 31 | 2.9% | 5.7% | 11.4% |
10着以下 | 0 | 1 | 1 | 30 | 0% | 3.1% | 6.3% |
成績がいいに越したことはないけど、それでも1桁着順なら十分に健闘しているって感じね。
とくに4~9着の馬は単勝回収率が100%を超えているから、高配当を狙うならぜひチェックしておきたいところ。
今年の登録馬はほとんど前走1桁だし、おおむね前走着順が人気に直結しそうな感じだから…
細かいところは、次のレース当日人気別成績と合わせて確認していきましょう。
2019年 エリザベス女王杯 レース当日人気別成績
人気 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 1 | 3 | 3 | 3 | 10.0% | 40.0% | 70.0% |
2番人気 | 1 | 2 | 1 | 6 | 10.0% | 30.0% | 40.0% |
3番人気 | 3 | 0 | 1 | 6 | 30.0% | 30.0% | 40.0% |
4番人気 | 1 | 0 | 2 | 7 | 10.0% | 10.0% | 30.0% |
5番人気 | 1 | 0 | 2 | 7 | 10.0% | 10.0% | 30.0% |
6番人気 | 1 | 1 | 1 | 7 | 10.0% | 20.0% | 30.0% |
7番人気 | 1 | 0 | 0 | 9 | 10.0% | 10.0% | 10.0% |
8番人気 | 0 | 0 | 0 | 10 | 0% | 0% | 0% |
9番人気 | 0 | 2 | 0 | 8 | 0% | 20.0% | 20.0% |
10番人気以下 | 1 | 2 | 0 | 80 | 1.2% | 3.6% | 3.6% |
まず目立つのは、1番人気馬の複勝率が高くて、勝率が低いこと。
このレースは過去に11番人気の馬が勝ったこともあるし、基本的には1番人気を馬券の中心に据えつつ、手広く買って高配当を狙っていくべきね。
ちなみに、下位人気の馬について詳しく調べてみると、さすがに単勝100倍以上の超大穴は馬券になっていなかったわ。
逆に言えば、単勝2桁台なら3着内に飛びこんでくる可能性は十分にあるし、単勝50~99.9倍の馬は(1-2-0-27)という無視できない成績を残しているわよ。
次は、騎手別成績を見てちょうだい。
2019年 エリザベス女王杯 騎手別成績
前走騎手 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
前走と同騎手 | 7 | 7 | 9 | 72 | 7.4% | 14.7% | 24.2% |
乗り替わり | 3 | 3 | 1 | 71 | 3.8% | 7.7% | 9.0% |
乗り替わり組が振るわないわね…。
替わった先が外国人騎手だろうとなんだろうと、このレースでは鞍上が変わっただけでマイナスになる、と考えるべきだわ。
ちなみに、乗り替わりで馬券になった7頭について詳しく調べてみると、いずれも栗東、または海外の所属だったの。
このレースは基本的に、関東馬も関西馬も好走率に大きな差はないんだけど、乗り替わりのハンデを覆すにはやはり関西馬がいい、って感じかしら。
とはいえ「関西所属の乗り替わり馬」に限定してデータを出しても好走率が低いことには変わりないから、あくまでも「他のデータがよほどいい馬なら買える」という程度に認識しておいた方がいいわね。
そんなところで、ここまでのデータを基にした注目馬を紹介するわよ。
2019年 エリザベス女王杯 注目馬①
クロノジェネシス(牝3)
【前走:秋華賞(G1)4番人気1着】
前走では、後続に2馬身もの差をつけて完勝したクロノジェネシス。
春のオークスを勝ったラヴズオンリーユーと合わせて、本走の人気ツートップって感じよね。
どちらかといえば、前走からブランクが無い分クロノジェネシスのほうがいくらか支持を集めそう、って感じかしら。
実際私としても、この2頭ならクロノジェネシスをより推したいところ。
ここまで調べたデータ上はどちらも問題ないけど、このレース、前走からのブランクが結構問題になるのよ。
過去10年、馬券に入った馬の9割は前走から9週以内の馬で、それ以上のブランクがあった馬は一度も連対していないの。
ここ数年、ステップレースを挟まないローテーションで結果を残す馬がちらほら出てきているけど…
それができるような牝馬というのは、例えばアーモンドアイのように、より強い相手のいるレースに出るような「超一線級」に限られるのかも知れないわね。
そういったわけでクロノジェネシスは今年馬券の中心になるだろうけど、何度か伝えている通りこのレースは1番人気が勝ちきれない傾向にあるの。
これから紹介する馬のことも、しっかり覚えておいてちょうだいね!
2019年 エリザベス女王杯 注目馬②
スカーレットカラー(牝4)
【前走:アイルランドトロフィー府中牝馬ステークス(G2)9番人気2着】
直接のステップレースに当たる前走を快勝してきたスカーレットカラー。
十分期待されている馬ではあるけれど、本走では上位人気の層が厚いからか、それなりの人気に落ち着きそうなのは喜ばしいわ。
さらにありがたいことに、本走ではどちらかというと、前走で彼女に後着したラッキーライラックがより多くの支持を集めそうなのよね。
スミヨンJの騎乗が直接の理由だろうけど…
このレースにおいて乗り替わりはむしろマイナス材料だ、というのはすでに話したとおり。
ラッキーライラックが人気を吸ってくれるなら、それだけスカーレットカラーがオイシイ存在になるわ。
彼女はデータ上も不安なところがないし、狙い目よ!
1強不在で大荒れに期待できる今年のエリザベス女王杯
この馬を押さえて、10万馬券をゲットしてちょうだい!
2019年 エリザベス女王杯 注目穴馬
サトノガーネット(牝4)
【前走:アイルランドトロフィー府中牝馬ステークス(G2)13番人気8着】
今日調べたデータだけでも、半分近い馬を切ることになる今回のレース。
このサトノガーネットのように「前走の格が低くない」「乗り替わりがない」という馬はなかなか貴重なんだけど…
その上配当に期待できるとあれば、注目せざるを得ないわ。
オープン入りしてからいまひとつパッとしないレースが続いている彼女。
でも直近で使った重賞はいずれも、レース2番の上がり時計を出しているのよね。
さらに今夏の2勝はいずれも2000m以上のレースだったのに対し、負けた重賞はいずれも1800m。
より得意条件に近づく今回なら、ここまでの下馬評を覆す可能性も十分あるわ。
彼女はいまのところほぼまったく注目されていなくて、人気順成績のところに当てはまらないように見えるけど、これから現場の声が聞こえてくれば買えるレベルの支持に落ち着くはず。
彼女を押さえておけば、10万馬券も現実的になるわよ!