2020年 天皇賞(春)最終予想
天皇賞(春)の最終予想をするわよ!
昔は「長距離戦はカタく決着する」なんて言われていたけど、それももはや過去の話。
月曜日にも紹介した通り、この「春天」では近年かなりの高配当が続出しているわ。
今年も人気馬が崩れるのか?どんな穴馬が馬券に飛び込んでくるか?
それを知るためには、ウチのように客観的なデータで各馬を検証するのがなにより大切よ。
今回も、そのあたりをしっかり踏まえた予想印をページの最後で紹介しているから、10万馬券をゲットしたければぜひチェックしてちょうだい。
さっそく、確定した枠順を見てもらうわね。
2020年 天皇賞(春)枠順
枠番 | 馬番 | 馬名 | 性別 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 所属 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | モズベッロ | 牡4 | 58.0 | 池添謙一 | 森田直行 | 栗東 |
2 | 2 | エタリオウ | 牡5 | 58.0 | 川田将雅 | 友道康夫 | 栗東 |
3 | 3 | トーセンカンビーナ | 牡4 | 58.0 | 藤岡康太 | 角居勝彦 | 栗東 |
4 | ダンビュライト | セン6 | 58.0 | 松若風馬 | 音無秀孝 | 栗東 | |
4 | 5 | ミッキースワロー | 牡6 | 58.0 | 横山典弘 | 菊沢隆徳 | 美浦 |
6 | スティッフェリオ | 牡6 | 58.0 | 北村友一 | 音無秀孝 | 栗東 | |
5 | 7 | ユーキャンスマイル | 牡5 | 58.0 | 浜中俊 | 友道康夫 | 栗東 |
8 | キセキ | 牡6 | 58.0 | 武豊 | 角居勝彦 | 栗東 | |
6 | 9 | ミライヘノツバサ | 牡7 | 58.0 | 木幡巧也 | 伊藤大士 | 美浦 |
10 | メロディーレーン | 牝4 | 56.0 | 岩田望来 | 森田直行 | 栗東 | |
7 | 11 | メイショウテンゲン | 牡4 | 58.0 | 幸英明 | 池添兼雄 | 栗東 |
12 | シルヴァンシャー | 牡5 | 58.0 | M.デム | 池江泰寿 | 栗東 | |
8 | 13 | ハッピーグリン | 牡5 | 58.0 | 和田竜二 | 森秀行 | 栗東 |
14 | フィエールマン | 牡5 | 58.0 | ルメール | 手塚貴久 | 美浦 |
詳しい予想に入る前に、月曜日のおさらいをしておくわよ。
■前走レース別成績
阪神大賞典組の回収率が高い
秋冬G1からの直行は前例がない
■前走着順別成績
前走連対した馬が中心
前走3着以降でも関西馬なら買える
■レース当日人気別成績
1番人気の信頼度が低く、4番人気くらいまでと同程度
中穴は前走着順のデータ、大穴は前走レースのデータを重視
■年齢別成績
5歳馬の単勝回収率が高い
今年は6歳まで
それじゃあ月曜から引き続き、過去10年のデータを使って天皇賞(春)の予想を詰めていくわ。
枠順別成績から見てちょうだい!
2020年 天皇賞(春)枠順別成績
枠 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 4 | 1 | 1 | 19 | 21.1% | 26.3% | 31.6% |
2 | 1 | 1 | 2 | 15 | 5.9% | 10.5% | 21.1% |
3 | 1 | 1 | 1 | 16 | 5.3% | 10.5% | 15.8% |
4 | 1 | 0 | 2 | 17 | 5.0% | 5.0% | 15.0% |
5 | 0 | 1 | 0 | 19 | 0.0% | 5.0 | 5.0% |
6 | 2 | 2 | 2 | 14 | 10.0% | 20.0% | 30.0% |
7 | 1 | 2 | 1 | 22 | 3.8% | 11.5% | 15.4% |
8 | 0 | 2 | 1 | 26 | 0.0% | 6.9% | 10.3% |
長距離レースだと、枠順の影響はそこまで大きくないと考えられがちだけど…
1枠の馬が明らかに好成績ね。
この枠から出た馬は人気順を問わず馬券になっているし、今年1枠に入ったモズベッロにもかなり期待できるわよ。
さて、その他の枠にそこまで大きな差はないようだけど、ユーキャンスマイルとキセキの入った5枠だけはかなり不調な感じ。
もっともこの枠は、過去10年入った馬の平均人気がずば抜けて低かった、というデータもあるし、実績のあるこの2頭なら前例を覆す可能性もありそうだけど…
費用対効果の面で、ちょっと警戒しておく必要がありそうだわ。
そうそう、今年フィエールマンの入った8枠についてだけど、ここからは過去10年1頭も勝ち馬が出ていない、という点も覚えておいてちょうだいね。
次は、馬体重別成績を見てもらおうかしら。
2020年 天皇賞(春)馬体重別成績
馬体重 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
420~439kg | 0 | 0 | 0 | 1 | 0% | 0% | 0% |
440~459kg | 1 | 3 | 2 | 17 | 4.3% | 17.4% | 26.1% |
460~479kg | 2 | 4 | 2 | 30 | 5.3% | 15.8% | 21.1% |
480~499kg | 3 | 1 | 3 | 54 | 4.9% | 6.6% | 11.5% |
500~519kg | 2 | 1 | 3 | 28 | 5.9% | 8.8% | 17.6% |
520kg~ | 2 | 1 | 0 | 12 | 13.3% | 20.0% | 20.0% |
まず、今年520kgを上回りそうな馬はいないわよね。
その他の条件についてまず勝率を確認してみると、いずれも大きな差はないから…
今年の勝ち馬候補については、体重を気にせず選んでいい、ということがわかるわ。
ただし連対率や複勝率については体重480kg未満の馬が好調だから、相手についてはなるべくこの条件から選びたいところ。
調教後の馬体重を参考にすると…
トーセンカンビーナ
ミッキースワロー
スティッフェリオ
メイショウテンゲン
ハッピーグリン
あたりが該当しそうね。
ちなみに、メロディーレーン(30日時点346kg)ほど軽い馬については、やはり過去10年前例がなかったわ。
さて、そろそろ今週の予想印を発表するわね。
2020年 天皇賞(春)注目馬①
モズベッロ(牡4)
【前走:日経賞(G2)2番人気2着】
上位人気勢に軒並み不安なデータがある中で、一番安心して買えそうなのがこのモズベッロ。
日経賞からのローテーションはこれまで十分に前例があるし、その前走できっちり連対しているのも評価したいところ。
そんな彼が、データ上もっとも好調な1枠に入ってくれたとあって、買わないわけにはいかないって感じね。
彼は調教についても順調にこなしていて、最終追い切りは栗東の坂路で4ハロン53.7-13.0という時計。
危なげなく寮馬に先着していたあたりも好印象だったわ。
この通り好走気配の強い彼だけど、今年は上位陣の支持が厚いからか、今のところ単勝10倍ついてもおかしくないくらいの人気に収まりそうなのもありがたいわね。
現状もっとも「コスパ」の良い彼、狙い目よ!
2020年 天皇賞(春)注目馬②
ユーキャンスマイル(牡5)
【前走:阪神大賞典(G2)2番人気1着】
5枠に入ってしまった2頭の中でも、ユーキャンスマイルはより注目しておくべき存在。
そもそも過去10年、この枠に入った馬の中で、レース当日3番人気以内だった馬はわずか1頭だけだし…
今年のユーキャンスマイルほど目立った馬なら、ほかのデータ次第で十分に買えるってわけ。
その点彼は、データ上最も信頼できる前哨戦こと阪神大賞典をしっかり勝ってきているし、ほかのデータも好走条件に適うものが多いわ。
追い切りについても好調にこなしているようだし、不安はほとんどないと言ってもいいわね。
彼がフィエールマンに勝てば、長距離戦線がますます面白くなるわよ!
2020年 天皇賞(春)注目馬③
トーセンカンビーナ(牡4)
【前走:阪神大賞典(G2)5番人気2着】
紐として信頼できる軽めの馬たちの中でも、このトーセンカンビーナについては勝利まで期待できるわ。
何度か伝えた通り、阪神大賞典組からは過去何度も穴馬が勝っているし、彼はその他のデータもなかなか好調。
またデータ上の差はそこまで大きくないけど、このレースにおける4歳馬は、他のどの年齢の馬よりも複勝率が高いのよ。
これだけ好走条件の揃った彼が、今のところ単勝10倍以上つきそう、というのはありがたい限りよね。
彼はここまで京都のレースを2戦2勝していてコース適性についても期待できるし、最近は気性面も安定してきて本格化の気配。
他の人気どころを蹴散らしてしまっても、驚くべきことではないわ!
2020年 天皇賞(春)注目馬④
ミッキースワロー(牡6)
【前走:日経賞(G2)1番人気1着】
日経賞組の中では、そこを盤石に勝ち切ったミッキースワローについても見逃せないわね。
彼は今回の出走馬の中では比較的高齢な6歳だけど、このレースではデータ上十分好走に期待できる、というのは月曜日に伝えたとおり。
もっとも、より若い馬と比べれば勝率が落ちるのは確かだから、今回は連の下で買うことをオススメするわ。
ちなみに彼の最終追い切りは、美浦のWコースを単走で5ハロン67.0-12.9という時計。
いかにも気分よさげな走りで、好調ぶりが感じられたわね。
ここまで紹介したメンバーの中では勝利こそ難しいかもしれないけど、それでも彼を切ろうなんて考えない方がいいわ!
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2020年 天皇賞(春)注目穴馬
メロディーレーン(牝4)
【前走:阪神大賞典(G2)10番人気5着】
4歳牝馬であることを差し引いてもかなり小柄なメロディーレーン。
さきほど伝えた通り、このレベルの体格の馬が出走してきたのは過去10年例がないんだけど…
とはいえ大まかな傾向として、このレースでは小柄な馬が好走してきた、というのも事実。
他のデータが十分に良ければ、試しに狙ってみるのも悪くない、って感じよね。
その点メロディーレーンは阪神大賞典組の4歳馬とあって、「試しに狙ってみる」どころか穴馬としては絶好の存在。
前走成績が一見不安に見えるけど、関西馬であればあまり気にしなくていい、というのは月曜日に伝えた通りよ。
彼女がもしここを勝ったりすれば、さまざまな意味で日本競馬の歴史に残るわね!