2021年 天皇賞(春) 事前予想
いよいよ今週末、最強ステイヤーの称号をかけた一戦、天皇賞(春)が開催されるわ!
昨年このレースを連覇したフィエールマンが引退し、まさに群雄割拠状態の長距離戦線。
大本命と呼べる馬が不在の今、今年の春天はいつも以上に大荒れが期待できるわよ。
今回もデータを使って各馬を調べ上げたところ、そんな波乱を巻き起こし得る伏兵が見つかったの。
2012年の再来を予感させる注目穴馬としてページの後半で紹介しているから、ぜひチェックしてちょうだい!
さっそく、今年の特別登録馬から確認していきましょう。
2021年 天皇賞(春) 特別登録馬
馬名 | 性別 | 負担 重量 |
調教師 | 所属 |
---|---|---|---|---|
アリストテレス | 牡 | 58.0 | 音無秀孝 | 栗東 |
オーソリティ | 牡 | 58.0 | 木村哲也 | 美浦 |
オセアグレイト | 牡 | 58.0 | 菊川正達 | 美浦 |
シロニイ | 牡 | 58.0 | 池江泰寿 | 栗東 |
ジャコマル | 牡 | 58.0 | 松永幹夫 | 栗東 |
ディープボンド | 牡 | 58.0 | 大久保龍 | 栗東 |
ディアスティマ | 牡 | 58.0 | 高野友和 | 栗東 |
ディバインフォース | 牡 | 58.0 | 寺島良 | 栗東 |
ナムラドノヴァン | 牡 | 58.0 | 杉山晴紀 | 栗東 |
マカヒキ | 牡 | 58.0 | 友道康夫 | 栗東 |
メイショウテンゲン | 牡 | 58.0 | 池添兼雄 | 栗東 |
ユーキャンスマイル | 牡 | 58.0 | 友道康夫 | 栗東 |
ワールドプレミア | 牡 | 58.0 | 友道康夫 | 栗東 |
ウインマリリン | 牝 | 56.0 | 手塚貴久 | 美浦 |
カレンブーケドール | 牝 | 56.0 | 国枝栄 | 美浦 |
メロディーレーン | 牝 | 56.0 | 森田直行 | 栗東 |
ゴースト | セン | 58.0 | 橋口慎介 | 栗東 |
それじゃあ今週も、いつものように過去10年分のデータを使って天皇賞(春)の予想を組み立てていくわね。
今年は阪神での開催だけど、このレースの傾向を探る上で、通常開催時の舞台である京都のデータを用いているわよ。
まずは、前走レース別成績を見てちょうだい!
2021年 天皇賞(春)前走レース別成績
前走レース名 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
阪神大賞典 G2 |
3 | 2 | 4 | 42 | 5.9% | 9.8% | 17.6% |
日経賞 G2 |
2 | 2 | 3 | 39 | 4.3% | 8.7% | 15.2% |
ダイヤモンドS G3 |
0 | 1 | 0 | 13 | 0% | 7.1% | 7.1% |
ジャパンC G1 |
0 | 0 | 0 | 1 | 0% | 0% | 0% |
大阪ハンブルクC OP特別 |
0 | 0 | 0 | 7 | 0% | 0% | 0% |
※今回登録されている馬の前走レースだけを取り上げているから、各列合計が10にならないわよ。
天皇賞(春)のステップレース組が好調ね。
なかでも注目なのが、前走に阪神大賞典を使った馬たち。
ここ10年で10頭が馬券に絡んでいるところを見ると、絶好のローテーションと言えそうなのよね。
しかも、2012年の勝ち馬ビートブラックのような穴馬たちもこのレースを使っていて、単勝回収率は300%を超えているわ。
今年は阪神大賞典組がのべ7頭が登録されているけど、上位だけでなく凡走した馬たちも注視したいわね。
次は、前走着順別成績を見てもらうわよ。
2021年 天皇賞(春)前走着順別成績
前走着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1着 | 4 | 4 | 3 | 23 | 11.8% | 23.5% | 32.4% |
2着 | 2 | 1 | 3 | 19 | 8.0% | 12.0% | 24.0% |
3着 | 0 | 2 | 1 | 15 | 0% | 11.1% | 16.7% |
4着 | 1 | 0 | 2 | 10 | 7.7% | 7.7% | 23.1% |
5着 | 1 | 0 | 0 | 13 | 7.1% | 7.1% | 7.1% |
6~9着 | 0 | 1 | 0 | 31 | 0% | 3.1% | 3.1% |
10着以下 | 1 | 1 | 0 | 12 | 7.1% | 14.3% | 14.3% |
基本的には、前走の成績順に好走率が高くなっているわね。
掲示板になった馬までは馬券になる可能性が高そうだけど、とくに前走1着馬はしっかりと押さえておきたいところ。
成績がかなり安定しているし、勝ち馬も4頭出ているわ。
ディープボンド
ウインマリリン
ディアスティマ
の3頭はこのレースの中心になり得るわね。
ちなみに前走6着以下から馬券になった3頭について調べてみたら、いずれもG1で3着以内の経験がある、という傾向が見られたわ。
巻き返しを図るマカヒキとアリストテレスには、追い風となるデータが出ているわよ。
次は、レース当日の人気別成績を見てもらおうかしら。
2021年 天皇賞(春)レース当日人気別成績
人気 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 3 | 1 | 0 | 5 | 33.3% | 44.4% | 44.4% |
2番人気 | 4 | 0 | 2 | 3 | 44.4% | 44.4% | 66.6% |
3番人気 | 0 | 3 | 1 | 5 | 0% | 33.3% | 44.4% |
4番人気 | 1 | 1 | 2 | 5 | 11.1% | 22.2% | 44.4% |
5番人気 | 0 | 0 | 0 | 9 | 0% | 0% | 0% |
6~9番人気 | 0 | 2 | 2 | 32 | 0% | 5.6% | 11.1% |
10番人気以下 | 1 | 2 | 2 | 64 | 1.4% | 4.3% | 7.2% |
だいたい4番人気くらいまでは馬券になる可能性が高そうね。
なかでも上位1・2番人気だった馬は、より信頼度が高め。
2016年からの直近6年の勝ち馬は1・2番人気が占めているし、荒れる舞台とはいえ重視しなければいけないわね。
今年は抜けた馬がいなくて数頭が1桁台の人気になりそうだけど、迷ったら他のデータとも照らして優勢どころを選んでいきましょう。
さて、上位陣が好調なこのレースにおいて、なかなかの成績を残す10番人気以降だった子たちについても確認していくわよ。
ここからはのべ5頭が馬券になっているんだけど、いずれもG2以上で馬券になった経験がある、という共通点があったの。
言い換えると、ある程度分かりやすい実績のある馬でないと波乱は起こせない、ってことだから…。
メロディーレーン
ディバインフォース
ジャコマル
シロニイ
ゴースト
あたりを買うなら、それなりの理由が必要になるわよ。
最後は、所属別成績表を見てちょうだい。
2021年 天皇賞(春)所属別成績表
所属 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
関東 | 4 | 2 | 2 | 33 | 9.8% | 14.6% | 19.5% |
関西 | 6 | 8 | 7 | 103 | 4.8% | 11.3% | 16.9% |
その他 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0% | 0% | 33.3% |
関東馬の成績がいいわね!
単純な馬券になった馬の数こそ地元関西馬の方が多いけど、好走率を見る限り関東馬に分があるわ。
勝率に関しては倍程度違っているから、勝ち馬候補は関東馬から選ぶのがよさそうよ。
そんなところで、現段階における注目馬を発表していくわ!
2021年 天皇賞(春)注目馬①
ディープボンド(牡4)
【前走:阪神大賞典(G2)3番人気1着】
前走の阪神大賞典では、後続に5馬身の差をつけて圧勝したディープボンド。
ステップレースのなかで阪神大賞典組がもっとも走れている、というデータは伝えた通りだし、その前走の勝ちっぷりからも今年の春天の優勝候補筆頭、と言えるんじゃないかしら。
また彼は、今回の舞台となる阪神においても2戦して勝ち鞍1回、連対1回と相性抜群。
道悪でも結果を残しているし、そのあたりでも他のメンバーに比べ分がありそうだわ。
上位は人気が割れている分コスパも期待できるし、狙い目の1頭ね!
2021年 天皇賞(春)注目馬②
カレンブーケドール(牝5)
【前走:日経賞(G2)1番人気2着】
前走の日経賞では2着入線と、またしても重賞初制覇を逃したカレンブーケドール。
これで重賞では6度目の連対になるなど、なかなか勝ち切れない印象のある彼女だけど…。
大崩れしない安定感は抜群だし、昨年のジャパンCでは超一線級相手に僅差の4着入線を果たすなど実力は本物。
今回の検証でも上々の好データに該当していたし、この春天では十分最先着も期待できるわ。
68年ぶりの牝馬優勝へ、視界良好よ!
大荒れも見込めるメンバー構成となった、今年の天皇賞(春)。
アノ伏兵が、例年以上の高配当を運んできてくれるわよ!
2021年 天皇賞(春)注目穴馬
メイショウテンゲン(牡5)
【前走:阪神大賞典(G2)7番人気6着】
本走において穴馬としての激走に期待できるのが、メイショウテンゲンよ!
昨年秋からの重賞3レースでは、いずれも10着以降とふがいない結果に終わっていた彼だけど…。
前走の阪神大賞典では掲示板こそ逃したものの、6着入線と復活の兆しが見える走りを披露してくれたわね。
そんなメイショウテンゲン、この天皇賞(春)でも前走以上の強い競馬を見せてくれそう。
検証では目立たないながらもしっかりと好データには当てはまっていたし、何より穴馬の条件とも言える「G2以上で馬券経験あり」の1頭なのよね。
長距離戦もデビュー以来すでに10戦とメンバーでも図抜けた戦績を誇るし、その点でも今回は走る材料が揃っている、と言えるわよ。
まだまだ世間的には評価が低く、かなりのオッズがついている彼。
夢の100万馬券、期待できるわよ!