2020年 オールカマー 最終予想
産経賞オールカマーの最終予想をするわよ!
優勝候補のフィエールマンが、発熱のため出走を回避する事態となった今レース。
彼の秋初戦を楽しみにしていた人も多かったと思うし、ちょっと残念な展開になってしまったわね。
さて、そんな本命不在の本走は9頭立ての小頭数に加え、実力拮抗の混戦模様。
どの馬にも勝つチャンスが出てきただけに、軸さえ定まりにくい様相ね。
そんな難解なレースこそ、データから好走馬を導き出すアドレナリンの出番!
今回も月曜からの検証で、最先着が期待できる強豪どころと、それらを蹴散らす好データを持った穴馬候補を見つけ出しておいたわ。
予想印はページの最後だから、必ずチェックしてちょうだい!
さっそく、確定した枠順を確認するわよ!
2020年 オールカマー 枠順
枠番 | 馬番 | 馬名 | 性別 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 所属 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | クレッシェンドラヴ | 牡6 | 56.0 | 内田博幸 | 林徹 | 美浦 |
2 | 2 | サンアップルトン | 牡4 | 56.0 | 柴田善臣 | 中野栄治 | 美浦 |
3 | 3 | ミッキースワロー | 牡6 | 57.0 | 横山典弘 | 菊沢隆徳 | 美浦 |
4 | 4 | センテリュオ | 牝5 | 54.0 | 戸崎圭太 | 高野友和 | 栗東 |
5 | 5 | ジェネラーレウーノ | 牡5 | 56.0 | 三浦皇成 | 矢野英一 | 美浦 |
6 | 6 | アウトライアーズ | 牡6 | 56.0 | 丸田恭介 | 小島茂之 | 美浦 |
7 | 7 | ステイフーリッシュ | 牡5 | 56.0 | 田辺裕信 | 矢作芳人 | 栗東 |
8 | 8 | カレンブーケドール | 牝4 | 54.0 | 津村明秀 | 国枝栄 | 美浦 |
9 | オウケンムーン | 牡5 | 56.0 | 北村宏司 | 国枝栄 | 美浦 |
詳しい予想に入る前に、月曜日のおさらいをしておくわ。
■レース間隔別成績
前走から間隔を空けたG1組が強い
半年以上空いていても馬券の可能性あり
■前走着順別成績
人気した前走1着馬は馬券になる可能性大
前走10着以下でもよく走る
■斤量別成績
複勝率の高い57kgが中心
■レース当日人気別成績
1番人気は信頼できる
10番人気より下は切る
それじゃあ月曜から引き続き、過去10年で中山開催だった9年分のデータを使って、産経賞オールカマーの予想を詰めていくわよ。
まずは、年齢別成績から見てもらうわ。
2020年 オールカマー 年齢別成績
年齢 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
4歳 | 3 | 4 | 3 | 11 | 14.3% | 33.3% | 47.6% |
5歳 | 4 | 2 | 4 | 31 | 9.8% | 14.6% | 24.4% |
6歳 | 1 | 3 | 0 | 18 | 4.5% | 18.2% | 18.2% |
※今回出走する馬の年齢だけを取り上げているから、合計が9にならない列があるわよ。
年齢別成績では、若い馬ほど走る傾向にあるわね。
なかでも、馬券に中心は4歳馬。
勝率はちょっと頼りない感じに見えるものの、複勝率は50%に近い数字を残しているから、有利な展開に期待できるわ。
調べてみたら過去馬券になった10頭はローテーションや前走の着順も様々だったし、4歳馬のカレンブーケドールとサンアップルトンは条件を気にせず注目していい2頭ね。
さて、穴党としては成績がいまいちな本走最高齢6歳馬も確認しておきたいところ。
6歳馬はこれまで4頭が馬券になっているんだけど、調べてみたらいずれも「前走がG1」で「当日3番人気以内」だったことが分かったの。
今回はミッキースワローがこの条件に該当しそうだし、忘れずにおさえておきたいわね。
次は、枠順別成績を見てもらおうかしら。
2020年 オールカマー 枠順別成績
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 0 | 4 | 0 | 8 | 0% | 33.3% | 33.3% |
2 | 1 | 2 | 2 | 8 | 7.7% | 23.1% | 38.5% |
3 | 1 | 2 | 0 | 10 | 7.7% | 23.1% | 23.1% |
4 | 0 | 1 | 2 | 10 | 0% | 7.7% | 23.1% |
5 | 2 | 0 | 4 | 9 | 13.3% | 13.3% | 40.0% |
6 | 2 | 0 | 1 | 12 | 13.3% | 13.3% | 20.0% |
7 | 2 | 0 | 0 | 16 | 11.1% | 11.1% | 11.1% |
8 | 1 | 0 | 0 | 18 | 5.3% | 5.3% | 5.3% |
外側にかけて勝ち馬が多く、内側にかけては連対馬が多い、という興味深いデータになっているわね。
見方によっては、どこから走っても馬券にはなり得る、とも言えそうなんだけど…。
そんななかで、もっとも馬券に期待できるのが5枠。
4枠からは勝ち馬が出ていないにもかかわらず、5枠に馬券になった馬が集中しているのは奇妙だけど、ここを引いたジェネラーレウーノは評価したいところね。
さて、内枠については、もっとも連対率の高い最内1枠に注目。
ここからは2011年に当時6番人気のゲシュタルトが連対した例もあるし、穴馬が突っ込んでくる可能性が高いわ。
1枠を引いたクレッシェンドラヴは、まさにこの傾向に当てはまりそうな1頭って感じね。
そんなところで、追い切りの結果も踏まえた予想印を発表するわよ!
2020年 オールカマー 注目馬①
ミッキースワロー(牡6)
【前走:天皇賞春(G1)4番人気3着】
月曜日にはフィエールマンの対抗馬として紹介した、ミッキースワロー。
一番の相手が回避した今回、昨年2着の悔しさを晴らす最先着に大きく近づいたんじゃないかしら。
ミッキースワローは、月曜日からの検証でもたびたび好データに該当していたし、実績ある6歳馬がよく走る本走において最注目の1頭。
枠もかなりいいところに入ってくれたし、レースへの適性は申し分ないわね。
さて、約5ヶ月ぶりのレースになる彼のコンディションだけど、美浦・南Wでの最終追い切りでは、直線でのムチに応え【65.1-50.7-38.0-12.7】の時計をマーク。
3馬身あった併せ馬に馬也で追いつくなど、休み明けを感じさせない動きで状態のよさをアピールできていたわ。
得意の中山で、4度目の重賞制覇はもう目の前よ!
2020年 オールカマー 注目馬②
カレンブーケドール(牝4)
【前走:京都記念(G2)2番人気2着】
前走の京都記念では、クロノジェネシスに敗れはしたものの2着入線を果たしたカレンブーケドール。
彼女は知っての通り、キャリア10戦すべてで掲示板になっていて、大崩れしない安定感は今メンバーでも随一よ。
本走においても4歳馬である彼女は適性があるし、高く評価していいんじゃないかしら。
そうそう、過去にレンブーケドールと同じく前走で2200mを走った馬は【4-3-3-7】と、よく馬券に絡んでいるの。
しかも勝ち馬になった3頭はすべて人気した馬ばかりだし、同じ条件で走れる彼女は最先着も期待できる存在ね。
ドバイ遠征が中止になったおかげで本走が約7ヶ月ぶりのレースとなるカレンブーケドールだけど、美浦坂路での最終追い切りでは、【51.9-33.7-25.0-12.8】の時計で併せ馬に1馬身半先着。
陣営も「明けにしてはいい」と合格点を出し、気配は上々ね。
今回は重賞初制覇も見えている彼女、買わないなんてことはしないでちょうだい!
2020年 オールカマー 注目馬③
ジェネラーレウーノ(牡5)
【前走:アメリカジョッキークラブカップ(G2)2番人気4着】
前走のAJCCから約1年8ヶ月ぶりのレースとなる、ジェネラーレウーノ。
2018年皐月賞2着の実力馬とはいえ、このブランクを不安視する人も多いと思うんだけど…。
ただ、1ヶ月半前から角馬場やプールで感覚を戻す調教をこなしているし、なにより本走の好走データによく該当しているから、むしろ馬券に期待できる穴馬として評価できるほど順当よ。
1週間前の美浦坂路での追い切りでは4ハロン50秒6で、陣営も「抜群」と太鼓判を押す走りを披露してくれたし、水曜には同コースを馬也【53.1-37.9-24.2-11.7】の時計でブランクのきっかけとなった屈腱炎の影響もなくパワフルな走りは健在。
今舞台は、一昨年のセントライト記念での勝ち鞍を含め【3-0-1-1】と相性抜群の中山だし、開幕3週目でまだまだ逃げが決まるコンディションでもあるから、ノーマークの大逃げも十分あり得るわ。
ここは一発ありそうだから注意してちょうだい!
2020年 オールカマー 注目馬④
クレッシェンドラヴ(牡6)
【前走:七夕賞(G3)3番人気1着】
前走の七夕賞では、トップハンデを背負いながらも見事最先着を果たしたクレッシェンドラヴ。
前走1着馬は人気していれば本走でも勝つ可能性が高い、というのは月曜日に伝えた通りだし、これまで4頭が連対している1枠を引けたことで、2戦連続の馬券内がグッと近づいたわね。
そうそう、クレッシェンドラヴは血統面でも優秀で、彼と同じステイゴールド産駒は【2-1-1-14】と本走でもよく走れているの。
ステゴ産駒は、今回集計対象とした9レースでもっとも馬券に絡んでいる血統でもあるし、今回も好走に期待できるわよ。
今回10度目のコンビを組む内田博幸Jが騎乗した最終追い切りでは、美浦の南Wコースを【68.2-52.5-38.9-12.5】と、3頭併せで最先着するなど、折り合いは申し分なし。
「理想的な調教過程」と太鼓判を押した陣営からも分かるように、本走でも気配十分よ。
多少人気してきた印象のあるクレッシェンドラヴだけど、彼ほどの実績馬をこのオッズで買えるのは嬉しい限りだし、狙い目ね。
本命馬不在で、だれが勝っておかしくない産経賞オールカマー。
人馬共に好調なあのコンビが、上位陣に穴をあけるわよ!
2020年 オールカマー 注目穴馬
オウケンムーン(牡5)
【前走:菊花賞(G1)16番人気18着】
月曜から変わらず、今レースの主役になり得るのがオウケンムーンよ!
2年前となる前走ではいいところなく、最下位に沈んだオウケンムーンだけど、本走は前走で大敗した馬でも馬券になっているし、過度な心配はいらないわ。
他にも検証ではなかなか買えるデータに該当していたし、枠順も昨年の覇者スティッフェリオと同じ8枠9番と、復帰戦となる本走でも十分好走が期待できる展開になったわね。
そうそう、本走を含めデビュー以来すべてのレースでオウケンムーンの鞍上を務める北村宏司Jだけど、彼は今レース【1-1-0-2】と非常に相性がいいの。
しかも不調の2頭を馬券にしたとあって、今回のオウケンムーンも期待せずにはいられないわ。
人馬共に好調なところを見ると、穴馬として上位陣に割って入る素質は十分ね。
そんなオウケンムーンの最終追い切りは、美浦の坂路で【52.4-38.1-25.3-13.1】と、併せ馬のカレンブーケドールには0秒3届かなかったものの、長期休み明けとしてはしっかり仕上がっているように見えたわ。
最近の不振とレース間隔の空きで、世間からは全く評価されていないオウケンムーン。
ただ、好走データには該当しているし、状態についても問題ないから、配当面でもかなりおいしい穴馬候補として覚えておいてちょうだい。