金鯱賞が荒れ模様のレースなら、このフィリーズレビュー(G2)も負けず劣らずの波乱傾向。
桜花賞トライアルとあって、出走権確保を目論む伏兵たちの激走が見られるのよね。
実際に直近4年は人気薄の強襲で1番人気が連を外しているし、2014年には175万馬券が飛び出す大番狂わせも起きているわ。
今年も実力未知数の伏兵勢が揃っているから、大荒れも見込んで予想をしていくわよ。
今回もデータを使って各馬を調べ上げたところ、大穴クラスのとある1頭に思わね好材料が見つかったの。
回収期待値2500%オーバーの注目穴馬として紹介しているから、ぜひチェックしてちょうだい!
さっそく、特別登録馬から確認していくわよ。
特別登録馬
馬名 | 性別 | 負担 重量 |
調教師 | 所属 |
---|---|---|---|---|
アドヴァイス | 牝 | 54.0 | 石坂公一 | 栗東 |
アネゴハダ | 牝 | 54.0 | 佐々木晶 | 栗東 |
ウィリン | 牝 | 54.0 | 林徹 | 美浦 |
キミワクイーン | 牝 | 54.0 | 奥村武 | 美浦 |
コンクパール | 牝 | 54.0 | 中竹和也 | 栗東 |
サウンドクレア | 牝 | 54.0 | 安達昭夫 | 栗東 |
サブライムアンセム | 牝 | 54.0 | 藤原英昭 | 栗東 |
スリーパーダ | 牝 | 54.0 | 斉藤崇史 | 栗東 |
ゼロドラゴン | 牝 | 54.0 | 寺島良 | 栗東 |
テイエムスパーダ | 牝 | 54.0 | 五十嵐忠 | 栗東 |
ナムラクレア | 牝 | 54.0 | 長谷川浩 | 栗東 |
ビジュノワール | 牝 | 54.0 | 中舘英二 | 美浦 |
ブッシュガーデン | 牝 | 54.0 | 武井亮 | 美浦 |
ホワイトターフ | 牝 | 54.0 | 新谷功一 | 栗東 |
マイシンフォニー | 牝 | 54.0 | 松永幹夫 | 栗東 |
モチベーション | 牝 | 54.0 | 清水英克 | 美浦 |
ラブリネスオーバー | 牝 | 54.0 | 高柳瑞樹 | 美浦 |
それじゃあ今回も過去10年分のデータを使って、フィリーズレビューの予想を組み立てていくわね。
2019年に1着馬が2頭出ているから、1着馬11頭・2着馬9頭のデータから傾向を探っていくわよ。
まずは、レース当日の人気別成績から狙い目の券種を炙り出すわ!
レース当日人気別成績
当日人気 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 2 | 2 | 0 | 6 | 20.0% | 40.0% | 40.0% |
2番人気 | 2 | 3 | 2 | 3 | 20.0% | 50.0% | 70.0% |
3番人気 | 2 | 0 | 0 | 8 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
4番人気 | 0 | 1 | 0 | 9 | 0.0% | 10.0% | 10.0% |
5番人気 | 1 | 0 | 1 | 8 | 10.0% | 10.0% | 20.0% |
6~9人気 | 3 | 2 | 4 | 31 | 7.5% | 12.5% | 22.5% |
10番人気以下 | 1 | 1 | 3 | 79 | 1.2% | 2.4% | 6.0% |
荒れ模様なレースだけあって、人気に関係なく馬券になっているわね。
勝ち馬に関しても6番人気以降から4頭が勝利していて、やはり下馬評通りには決まらない傾向が強いことがわかるわ。
このレースは頭を固定するよりボックスで買うべき、と言えそうね。
また高配当を前提とするレースだから、券種は3連系で勝負したいわ。
回収期待値で見てみると、3連複と3連単でほとんど差がないから、より点数を抑えられる3連複が狙い目ね。
ちなみに10番人気以降から馬券になったのべ5頭について調べてみたら、いずれも芝1400mのレース経験があった、という共通点が見つかったの。
現時点での下馬評に限って見てみると、10番人気以降でこの条件に該当するのは、
アドヴァイス
ホワイトターフ
ラブリネスオーバー
の3頭。
彼女たちは穴馬候補として押さえておきたいわね。
次は、前走クラス別成績を見てもらうわよ。
前走クラス別成績
前走 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
G1 | 3 | 4 | 3 | 19 | 10.3% | 24.1% | 34.5% |
G3 | 0 | 1 | 1 | 23 | 0.0% | 4.0% | 8.0% |
OP特別L | 2 | 0 | 0 | 6 | 25.0% | 25.0% | 25.0% |
1勝クラス | 5 | 3 | 5 | 50 | 7.9% | 12.7% | 20.6% |
未勝利 | 1 | 0 | 0 | 12 | 7.7% | 7.7% | 7.7% |
前走G1組、リステッド組、さらに1勝クラス組は成績がいいわね。
勝率はリステッド組が抜けていいけど、複勝率はいずれも同等の成績になっているから、それぞれをレース別にして好ローテの馬を探すわよ。
『前走G1』
■阪神JF【2-4-3-19 / 勝7.1% 連21.4% 複32.1%】:キミワクイーン・ナムラクレア
『前走OP特別L』
■紅梅S【1-0-0-4 / 勝20.0% 連20.0% 複20.0%】:アドヴァイス・ウィリン
『前走1勝クラス』
■あざみ賞【0-0-0-1 / 勝0.0% 連0.0% 複0.0%】:テイエムスパーダ
■かささぎ賞【0-0-0-3 / 勝0.0% 連0.0% 複0.0%】:ホワイトターフ
■500万下【0-0-0-10 / 勝0.0% 連0.0% 複0.0%】:アネゴハダ・コンクパール・ゼロドラゴン・ブッシュガーデン・ラブリネスオーバー
母数こそ少ないけど、もっとも勝率が高いのは紅梅S組。
アドヴァンスとウィリンは、勝利も狙える好ローテでの参戦、ということになるわ。
また阪神JF組も複勝率が高いから、キミワクイーンとナムラクレアも押さえておきたいわね。
次は、前走着順別成績を見ていくわよ。
前走着順別成績
前走着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
前走1着 | 4 | 3 | 5 | 55 | 6.0% | 10.4% | 17.9% |
前走2着 | 3 | 0 | 0 | 11 | 21.4% | 21.4% | 21.4% |
前走3着 | 0 | 0 | 0 | 6 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
前走4着 | 1 | 1 | 3 | 7 | 8.3% | 16.7% | 41.7% |
前走5着 | 1 | 4 | 0 | 9 | 7.1% | 35.7% | 35.7% |
前走6~9着 | 0 | 0 | 2 | 22 | 0.0% | 0.0% | 8.3% |
前走10着~ | 2 | 1 | 0 | 34 | 5.4% | 8.1% | 8.1% |
前走の結果に関係なく、勝ち馬・馬券なっているわね。
ただ馬券の7割は前走で掲示板になった馬たちだから、一応馬券になる可能性が高い目安として、そのあたり覚えておきたいわ。
ちなみに前走6着以降から馬券になったのべ5頭は、すべて前走にG1レースを使っていた子たち。
この条件に該当しない、
サウンドクレア
スリーパーダ
ブッシュガーデン
の3頭は扱いに気を付けたいわね。
次は、キャリア別成績を見てもらうわよ。
キャリア別成績
キャリア | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2戦 | 2 | 1 | 1 | 13 | 11.8% | 17.6% | 17.9% |
3戦 | 3 | 1 | 1 | 28 | 9.1% | 12.1% | 23.5% |
4戦 | 3 | 1 | 3 | 28 | 8.6% | 11.4% | 20.0% |
5戦 | 3 | 2 | 1 | 30 | 8.3% | 13.9% | 16.7% |
6戦 | 0 | 3 | 2 | 21 | 0.0% | 11.5% | 19.2% |
7戦 | 0 | 1 | 2 | 7 | 0.0% | 10.0% | 30.0% |
8戦以上 | 0 | 0 | 0 | 9 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
キャリアが浅い馬ほど走る、というデータね。
とくにキャリア2戦の馬は、勝率・連対率ともにトップの成績。
今回が該当する、
ウィリン
ビジュノワール
モチベーション
ラブリネスオーバー
は要警戒よ。
ちなみに複勝率がもっとも高いキャリア7戦馬だけど、馬券になったのべ3頭はいずれもオープン競走以上でのレース経験があったの。
今回唯一キャリア7戦馬で、ダート経験も豊富と見どころのあるコンクパールだけど、残念ながらこの条件には当てはまらないわ。
そんなところで、現段階における注目馬と穴馬候補を紹介していくわよ!
注目馬①
ナムラクレア(牝3)
【前走:阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)6番人気5着】
前走の阪神JFでは直線でよく伸びて、5着に滑り込んだナムラクレア。
距離の不安を払拭する好走を見せてくれたあたり、やはり地力は世代上位クラスよね。
本走はウォーターナビレラに0秒1差まで迫った、前々走のファンタジーSと同じ舞台。
適性距離で、かつ阪神JFから格段にメンバーが落ちるレースとあって、ここは勝ち負け必至と見ていいんじゃないかしら。
データ検証でも問題になるようなところはなかったし、穴党のワタシでもさすがに現時点では彼女を切ることはできないわ。
注目馬②
アドヴァイス(牝3)
【前走:紅梅ステークス(OP特別L)6番人気4着】
注目穴馬と一緒に、ぜひとも覚えておきたいアドヴァイス。
前走紅梅Sでは最後に差されて4着だったものの、3着馬とはタイム差なしと1400mでも勝負できることを証明してくれたわね。
伝えた通り、紅梅Sはローテーション的にも良好だし、そこで掲示板になれたのはデータ上プラス材料よ。
昨年は彼女と同じモーリス産駒のシゲルピンクルビーが勝利していて、血統的にも面白い1頭。
現時点での下馬評では単勝100倍を超える大穴クラスだけど、彼女を侮っていると痛い目をみるかもしれないわ!
大荒れの可能性十分な今年のフィリーズレビュー。
回収期待値2500%の穴馬候補、見逃し厳禁よ!
注目穴馬
ラブリネスオーバー(牝3)
【前走:3歳1勝クラス 7番人気2着】
ダートとはいえ、今年1月の新馬戦では後続に4馬身差をつけての圧勝劇を演じたラブリネスオーバー。
本走と同じ桜花賞トライアルのアネモネSとの両にらみとのことで、木曜日になってみないと出走か回避かわからないんだけど…。
出てくれば、データ上はこの舞台でも好走する可能性が高い存在よ。
穴馬の条件とも言える、「芝1400mのレース経験あり」に該当しているのは伝えた通りだし、彼女と同じキャリア2戦馬は好走率が高かったわよね。
獲得賞金500万円以下の1勝クラスからのローテーションだった馬が馬券になった前例こそないけど、同クラスからは5頭もの勝ち馬が出ているし、彼女にも十分チャンスはあるはずよ。
この子が馬券になれば、2014年のような3連複での25万馬券も夢じゃないわよ~!