今週は天皇賞(春)の前哨戦、阪神大賞典(G2)を予想するわよ!
一線級のステイヤーも参戦してくるだけあって、例年カタめに決着しがちなこのレース。
今年も昨年この舞台を賑わせたディープボンドや、ユーキャンスマイルといった強豪が名を連ねているし、超高配当を狙って手広く買うよりは、小点数に絞って確実に押さえたいわね。
今回もそのあたりを踏まえ、各種データから注目馬と狙い目の買い方を炙り出しておいたわ。
もちろん馬券妙味のある穴馬候補も押さえてあるから、ぜひチェックしてちょうだい!
さっそく、特別登録馬から確認していくわよ。
特別登録馬
馬名 | 性別 | 負担 重量 |
調教師 | 所属 |
---|---|---|---|---|
アイアンバローズ | 牡 | 56.0 | 上村洋行 | 栗東 |
キングオブドラゴン | 牡 | 56.0 | 矢作芳人 | 栗東 |
サンアップルトン | 牡 | 56.0 | 中野栄治 | 美浦 |
シルヴァーソニック | 牡 | 56.0 | 池江泰寿 | 栗東 |
シロニイ | 牡 | 56.0 | 池江泰寿 | 栗東 |
タイセイモナーク | 牡 | 56.0 | 西村真幸 | 栗東 |
ディープボンド | 牡 | 57.0 | 大久保龍 | 栗東 |
トーセンカンビーナ | 牡 | 56.0 | 加藤征弘 | 美浦 |
マカオンドール | 牡 | 55.0 | 今野貞一 | 栗東 |
ユーキャンスマイル | 牡 | 56.0 | 友道康夫 | 栗東 |
アドマイヤアルバ | セン | 56.0 | 堀内岳志 | 美浦 |
ゴースト | セン | 56.0 | 橋口慎介 | 栗東 |
ダンビュライト | セン | 56.0 | 音無秀孝 | 栗東 |
マンオブスピリット | セン | 56.0 | 斉藤崇史 | 栗東 |
それじゃあ今回も過去10年分のデータを基に、阪神大賞典の予想を組み立てていくわね。
まずは、レース当日の人気別成績から狙い目の買い方を炙り出すわよ!
レース当日人気別成績
当日人気 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 6 | 1 | 1 | 2 | 60.0% | 70.0% | 80.0% |
2番人気 | 1 | 2 | 1 | 6 | 10.0% | 30.0% | 40.0% |
3番人気 | 3 | 1 | 2 | 4 | 30.0% | 40.0% | 60.0% |
4番人気 | 0 | 2 | 1 | 7 | 0.0% | 20.0% | 30.0% |
5番人気 | 0 | 2 | 3 | 5 | 0.0% | 20.0% | 50.0% |
6~9人気 | 0 | 2 | 1 | 37 | 0.0% | 5.0% | 7.5% |
10番人気以下 | 0 | 0 | 1 | 15 | 0.0% | 0.0% | 6.3% |
過去10年において勝ち馬は3番人気以内からしか出ていない、ということがわかるわね。
なかでも1番人気は、勝率60%と信頼度がかなり高いわ。
また複勝率も買えそうな数値が出ているのは、5番人気まで。
これらを踏まえた上で、もっとも高回収率が見込める買い方を考えていくわ。
5番人気以内をボックス買いした場合の回収期待値は以下の通りよ。
■馬連10点:137%(6番人気以降が馬券に絡んだ2年分を除く)
■馬単20点:141%(6番人気以降が馬券に絡んだ2年分を除く)
■3連複10点:206%(6番人気以降が馬券に絡んだ3年分を除く)
■3連単60点:181%(6番人気以降が馬券に絡んだ3年分を除く)
3連複がもっとも高い回収率を見込めるようね。
このレースは、5番人気以内での3連複ボックスがオススメよ。
現段階の下馬評だと、馬券は、
ディープボンド
マカオンドール
アイアンバローズ
ユーキャンスマイル
トーセンカンビーナ
から考えればよさそうね。
もし軸を固定して買うなら、頭は3番人気以内からよ!
次は、前走クラス別成績を見てもらおうかしら。
前走クラス別成績
前走 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
G1 | 5 | 6 | 2 | 8 | 23.8% | 52.4% | 61.9% |
G2 | 3 | 0 | 4 | 21 | 10.7% | 10.7% | 25.0% |
G3 | 2 | 1 | 3 | 25 | 6.5% | 9.7% | 19.4% |
OP特別 | 0 | 1 | 0 | 10 | 0.0% | 9.1% | 9.1% |
3勝クラス | 0 | 2 | 1 | 7 | 0.0% | 20.0% | 30.0% |
前走G1組の成績が抜けていいわね。
複勝率も60%オーバーとなかなかの信頼度だから、積極的に馬券に含めていきたいわ。
今回前走にG1を使ってくるのは、有馬記念組のディープボンドとユーキャンスマイルの2頭よ。
またG1組には及ばないものの、前走G2・G3組もまずまずの複勝率。
なかでもより好走傾向にあるローテーションを炙り出すために、それぞれをレース別にして今回登録されている馬を当てはめてみると…。
『前走G2』
■AJCC【2-0-0-5 / 勝28.6% 連28.6% 複28.6%】:ダンビュライト
■ステイヤーズS【0-0-0-1 / 勝0.0% 連0.0% 複0.0%】:アイアンバローズ
■目黒記念【前例なし】:サンアップルトン
『前走G3』
■ダイヤモンドS【1-1-3-20 / 勝4.0% 連8.0% 複20.0%】:アドマイヤアルバ・ゴースト・トーセンカンビーナ
AJCC組が好調のようだわ。
下馬評での評価が低いとはいえ、該当するダンビュライトは警戒したいわね。
ちなみに現段階でディープボンドに次ぐ支持を集めている、マカオンドールだけど…。
彼と同じく本走が昇級戦だった馬は、過去10年勝利した前例がないのよね。
連対率・複勝率は高めだから馬券圏内は見込めるけど、ちょっと勝利は難しそう、というデータになっているわよ。
次は、前走着順別成績を見てちょうだい。
前走着順別成績
前走着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
前走1着 | 3 | 3 | 2 | 11 | 15.8% | 31.6% | 42.1% |
前走2着 | 2 | 0 | 1 | 4 | 28.6% | 28.6% | 42.9% |
前走3着 | 1 | 1 | 1 | 1 | 25.0% | 50.0% | 75.0% |
前走4着 | 0 | 1 | 1 | 7 | 0.0% | 11.1% | 22.2% |
前走5着 | 1 | 0 | 0 | 12 | 7.7% | 7.7% | 7.7% |
前走6~9着 | 2 | 3 | 2 | 25 | 6.3% | 15.6% | 21.9% |
前走10着~ | 1 | 2 | 3 | 15 | 4.8% | 14.3% | 28.6% |
基本的には、前走で馬券になった馬が好走傾向にあるようね。
なかでも前走3着馬は複勝率75%と、もの凄い数値が出ているわ。
前走1・2着馬を差し置いての好成績、というところではちょっと奇妙なデータではあるけど、該当するシルヴァーソニックとトーセンカンビーナは傾向的に高く評価したい2頭よ。
ちなみに前走6着以降から馬券になったのべ13頭中12頭は、芝2400m以上の重賞で馬券になった実績がある、という傾向があったの。
この条件に該当しない、ゴーストとシロニイは巻き返しに期待しにくいわね。
次は、年齢別成績を見てもらうわよ。
年齢別成績
年齢 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
4歳 | 5 | 4 | 3 | 9 | 23.8% | 42.9% | 57.1% |
5歳 | 3 | 3 | 3 | 19 | 10.7% | 21.4% | 32.1% |
6歳 | 2 | 3 | 2 | 19 | 7.7% | 19.2% | 26.9% |
7歳 | 0 | 0 | 2 | 16 | 0.0% | 0.0% | 11.1% |
8歳 | 0 | 0 | 0 | 7 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
若い馬ほど走る、というデータよ。
なかでも4歳馬は、抜けて成績がいいのよね。
複勝率は57%と高水準だし、マカオンドールは有力な馬券候補として覚えておくべきだわ。
逆に7歳を超えると、好走率がガクッと下がるこのレースだけど…。
7歳で馬券になった2頭は、いずれもG2以上の長距離戦での勝ち鞍があるのよね。
一昨年の阪神大賞典を制しているユーキャンスマイルは、高齢馬の中でも好走傾向にある1頭、と言えそうね。
そんなところで、現段階における注目馬と穴馬候補を紹介していくわよ!
注目馬①
ディープボンド(牡5)
【前走:有馬記念(G1)5番人気2着】
昨年の阪神大賞典では後続を5馬身離して勝利した、ディープボンド。
その後は春天2着、フォア賞1着、有馬記念2着と、芝長距離戦線では国内トップクラスの実力を示したわね。
今回はそんな実績や相手関係から、下馬評では単勝1倍台前半と抜けた1番人気に推されているんだけど…。
検証では好データにしっかりと該当していて、好走に死角はない感じ。
昨年重馬場で勝利したことも考慮すると、よほどの不利を受けない限り彼が負けるのは想像し難いくらいよ。
穴党としてはこれほどの人気馬を買うのは不服ではあるんだけど、それでも彼は切れないわ!
注目馬②
マカオンドール(牡4)
【前走:万葉ステークス(OP特別)1番人気1着】
目下2連勝でこの舞台に乗り込んでくる、マカオンドール。
先日のジャックドールの例もあるし、彼のような上がり馬は軽視できないわよ。
前走の万葉Sでは初の3000m戦でありながら、骨っぽいメンバー相手に上がり最速で最先着しているし、距離の不安はなし。
阪神コースも前々走の勝利で克服済みと、この舞台でも走る材料は備えているわ。
昇級戦組は勝てていない、といったデータがあるものの、今回唯一の4歳馬であるなど相対的に有利なデータも出ているし、前例を覆す可能性も十分。
コスパのいい勝ち馬候補として、1週間勝利への可能性を探っていくわよ。
小点数で確実に押さえたい、阪神大賞典。
だからこそ、高回収率が見込めるアノ伏兵は見逃せないわよ!
注目穴馬
シルヴァーソニック(牡6)
【前走:万葉ステークス(OP特別)2番人気3着】
前走の万葉Sで3着入線を果たした、シルヴァーソニック。
勝ち馬のマカオンドールからは0秒2差と、そこまで実力の差は感じなかったし、長距離重賞の経験や実績では、ステイヤーズSで連対したシルヴァーソニックに分があるのよね。
阪神大賞典では展開ひとつで、十分着順をひっくり返せると見ているわ。
シルヴァーソニックはデータとの相性もよくて、走る材料が揃っていた1頭。
人気こそ現時点では馬券圏内に有利な5番以内ではないけど、ここまで検証から十分買える、と判断できるから安心してちょうだい。
人気薄の分彼が馬券になれば、例年以上の配当が見込めるわよ!