日曜日の弥生賞が皐月賞へのステップレースなら、このチューリップ賞(G2)は桜花賞へ向けての最重要トライアル。
過去にはレシステンシアやラッキーライラック、リスグラシューなど、桜花賞のみならず、のちにG1戦線を賑わせることになる馬たちがこの舞台で結果を出しているわ。
今年も昨年最優秀2歳牝馬に輝いたサークルオブライフを筆頭に、クラシックでの活躍を誓う有力馬たちが勢揃いしているし、この世代の今後を占う意味でも楽しみなレースになるわね。
ただ基本的にはカタく決着する傾向が強くて、超高配当、みたいなのは狙いにくい印象。
小点数で効率よく回収率を高めたいわね。
今回もデータを用いて狙い目の券種と、回収率500%オーバーの穴馬候補を炙り出しておいたから、ぜひチェックしてちょうだい!
さっそく、特別登録馬から確認していくわよ。
特別登録馬
馬名 | 性別 | 負担 重量 |
調教師 | 所属 |
---|---|---|---|---|
アンジェリーナ | 牝 | 54.0 | 昆貢 | 栗東 |
ウォーターナビレラ | 牝 | 54.0 | 武幸四郎 | 栗東 |
オーソレミオ | 牝 | 54.0 | 昆貢 | 栗東 |
サークルオブライフ | 牝 | 54.0 | 国枝栄 | 美浦 |
サウンドビバーチェ | 牝 | 54.0 | 高柳大輔 | 栗東 |
シークルーズ | 牝 | 54.0 | 杉山晴紀 | 栗東 |
ジャマン | 牝 | 54.0 | 高橋康之 | 栗東 |
ステルナティーア | 牝 | 54.0 | 木村哲也 | 美浦 |
スプリットザシー | 牝 | 54.0 | 西村真幸 | 栗東 |
ツッチーフェイス | 牝 | 54.0 | 今野貞一 | 栗東 |
ナミュール | 牝 | 54.0 | 高野友和 | 栗東 |
ピンハイ | 牝 | 54.0 | 田中克典 | 栗東 |
ホウオウバニラ | 牝 | 54.0 | 安田翔伍 | 栗東 |
ラリュエル | 牝 | 54.0 | 矢作芳人 | 栗東 |
ルージュスティリア | 牝 | 54.0 | 藤原英昭 | 栗東 |
ルピナスリード | 牝 | 54.0 | 吉岡辰弥 | 栗東 |
それじゃあ過去10年分のデータを駆使して、チューリップ賞の予想を組み立てていくわ。
昨年1着馬が2頭出ているから、1着馬11頭・2着馬9頭のデータから傾向を探っていくわよ。
まずは、レース当日の人気別成績から狙い目の券種を炙り出していくわ!
レース当日人気別成績
当日人気 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 5 | 1 | 2 | 2 | 50.0% | 60.0% | 80.0% |
2番人気 | 1 | 1 | 3 | 5 | 10.0% | 20.0% | 50.0% |
3番人気 | 2 | 2 | 0 | 6 | 20.0% | 40.0% | 40.0% |
4番人気 | 2 | 2 | 1 | 5 | 20.0% | 40.0% | 50.0% |
5番人気 | 1 | 0 | 1 | 8 | 10.0% | 10.0% | 20.0% |
6番人気 | 0 | 0 | 1 | 9 | 0.0% | 0.0% | 10.0% |
7番人気 | 0 | 3 | 1 | 6 | 0.0% | 30.0% | 40.0% |
8番人気 | 0 | 0 | 0 | 10 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
9番人気 | 0 | 0 | 0 | 10 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
10番人気以下 | 0 | 0 | 1 | 45 | 0.0% | 0.0% | 2.2% |
1番人気の成績が目立っているけど、勝ち馬は5番人気以内、2着馬は7番人気以内から、という傾向が顕著に出ているわ。
となれば、狙うべき券種は馬単か馬連。
回収期待値を比較してみると…。
■馬連の平均配当:2,991円
回収期待値142%(7番人気以内の馬連ボックス(21点)で購入した場合)
■馬単の平均配当:5,705円
回収期待値135%(7番人気以内の馬単ボックス(42点)で購入した場合)
どちらも100%以上の回収期待値が見込めるけど、より高い回収率が期待できるのは馬連であることがわかるわ。
つまり今回のレースは、7番人気以内での馬連ボックスがベスト、ということ。
下馬評での取捨になるけど、現時点では
サークルオブライフ
ナミュール
ウォーターナビレラ
ステルナティーア
ルージュスティリア
アンジェリーナ
ラリュエル
が馬券対象になるわね。
次は、前走クラス別成績を見てもらうわよ。
前走クラス別成績
前走 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
同クラス | 10 | 6 | 8 | 53 | 13.0% | 20.8% | 31.2% |
今走昇級戦 | 1 | 3 | 2 | 50 | 1.8% | 7.1% | 10.7% |
前走 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
G1 | 8 | 2 | 6 | 10 | 30.8% | 38.5% | 61.5% |
G3 | 0 | 3 | 1 | 12 | 0.0% | 18.8% | 25.0% |
OP特別 | 2 | 1 | 1 | 31 | 5.7% | 8.6% | 11.4% |
1勝クラス | 1 | 1 | 2 | 33 | 2.7% | 5.4% | 10.8% |
未勝利 | 0 | 1 | 0 | 13 | 0.0% | 7.1% | 7.1% |
新馬 | 0 | 1 | 0 | 4 | 0.0% | 20.0% | 20.0% |
前走と同クラスだった馬が圧倒的に強いわね。
そして特筆すべきは、馬券になった30頭中16頭は前走G1組、ということ。
その点を踏まえた上で、前項でピックアップした7頭を当てはめてみるわよ。
■G1:サークルオブライフ・ウォーターナビレラ・ステルナティーア・ナミュール
■G3:ラリュエル
■未勝利:アンジェリーナ
■新馬:ルージュスティリア
もっとも評価できるのが、前走G1組だったサークルオブライフ・ウォーターナビレラ・ステルナティーア・ナミュールの4頭。
逆に連対率がガクッと下がっている、前走未勝利組のアンジェリーナは割り引いて考えたいわね。
次は、前走着順別成績を見てもらうわよ。
前走着順別成績
前走着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
前走1着 | 5 | 3 | 2 | 33 | 11.6% | 18.6% | 23.3% |
前走2着 | 3 | 2 | 3 | 9 | 17.6% | 29.4% | 47.1% |
前走3着 | 1 | 1 | 3 | 14 | 5.3% | 10.5% | 26.3% |
前走4着 | 1 | 1 | 0 | 13 | 6.7% | 13.3% | 13.3% |
前走5着 | 0 | 1 | 1 | 7 | 0.0% | 11.1% | 22.2% |
前走6~9着 | 1 | 1 | 1 | 22 | 4.0% | 8.0% | 12.0% |
前走10着~ | 0 | 0 | 0 | 8 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
前走1・2着馬の成績が抜けてよくて、前走3~5着までが横一線、そして前走で掲示板を外した馬は連対率がガクッと下がる、という感じね。
前項までのデータに該当していた馬の中で前走1・2着だったのは、サークルオブライフとルージュスティリアの2頭。
彼女たちは高く評価できるわね。
対して前走7着だったステルナティーアは、ちょっと買いにくいデータになっているから注意してちょうだい。
次は、キャリア別成績を見てもらおうかしら。
キャリア別成績
キャリア | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1戦 | 0 | 1 | 0 | 4 | 0.0% | 20.0% | 20.0% |
2戦 | 2 | 2 | 2 | 13 | 10.5% | 21.1% | 31.6% |
3戦 | 3 | 3 | 3 | 23 | 9.4% | 18.8% | 28.1% |
4戦 | 5 | 2 | 4 | 33 | 11.4% | 15.9% | 25.0% |
5戦 | 1 | 1 | 1 | 15 | 5.6% | 11.1% | 16.7% |
6戦以上 | 0 | 0 | 0 | 16 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
6戦以上のキャリアがある馬は馬券にならない、ということが言えそうね。
今回登録馬で唯一キャリア6戦以上になるアンジェリーナは、ここで切ってしまいましょう。
さて、ここからはキャリア5戦以内の馬に絞って検証していくわよ。
まず勝率がもっとも高いのは、キャリア4戦組。
ここは単勝回収率も140%オーバーと好調だし、該当するサークルオブライフとウォーターナビレラは勝ち馬候補として考えたいところだわ。
次に連対率がもっとも高いのが、キャリア2戦組。
現時点で上位7番人気以内に限定すると、ここにはラリュエルだけが該当するわ。
彼女については、相手候補に残しておきたいわね。
そんなところで、現段階における注目馬と穴馬候補を発表していくわよ!
注目馬➀
サークルオブライフ(牝3)
【前走:阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)3番人気1着】
昨年は最優秀2歳牝馬を受賞するなど、世代トップの実績をほこるサークルオブライフ。
加えて国枝厩舎の牝馬、ということで、いやでも牝馬3冠がチラついてしまうわね。
そんな第一関門となる桜花賞へ向けた大事な本走だけど、データ上はまったく隙のない存在。
長距離輸送も前走時に克服しているし、それこそ阪神JFでは強い勝ち方をしているんだから、まずこの子が中心と見て間違いなさそうだわ。
できれば単勝2倍くらい付いてくれると、馬券の妙味も出てくる、って感じね!
注目馬②
ルージュスティリア(牝3)
【前走:2歳新馬 1番人気1着】
前走で新馬戦を勝利したばかりの、ルージュスティリア。
すでに重賞を制した面々もいる中、実績面ではちょっと劣っているように見えるんだけど…。
伝えたようにこのチューリップ賞は、新馬戦上がりの馬が馬券になった前例のあるレース。
前走の新馬戦では、その後のフェアリーS・クイーンCで連対したスターズオンアースに先着しているし、実績以上にここで勝ち負けする地力はある、と見ているわ。
ただ検証では連対率が高めのデータになっているから、サークルオブライフの紐として買うのがベストね。
ガチガチに決着することも多い、チューリップ賞。
だからこそ、高回収率が見込めるアノ伏兵は見逃し厳禁よ!
注目穴馬
ラリュエル(牝3)
【前走:クイーンカップ(G3)6番人気4着】
前走のクイーンCでは直線でスムーズさを欠きながらも、最後はしっかり伸びて4着に滑り込んだラリュエル。
負けはしたものの、このクラスで十分勝ち負けできることを証明するレースになったわね。
実はここまで伝えてこなかったけど、そんなクイーンC組はローテーション的にも好調で、過去10年の成績は【0-2-0-2】で連対率は50%にもなるの。
前走4着、さらにキャリア3戦という戦績もデータ上は悪くないし、連対なら十分ある、と見ているわ。
そうそう、今回鞍上に予定されている川田将雅Jだけど、彼はこのレースとの相性が抜群によくて、過去10年の成績が【3-1-1-1】の勝率50%・複勝率66.7%といわば馬券の常連。
初コンビとはいえ、人馬ともに好調なデータに該当しているのも、ラリュエルを推せるポイントよ。
今のところオッズはかなりいいし、サークルオブライフとのワンツーになればオイシイ馬券になるわ!