2020年 中京記念 事前予想
今週は、サマーマイルシリーズの第二戦、中京記念の予想をしていくわよ!
例年、人気馬が飛びがちで、2010年には200万超の高配当が出たこともあるこのレース。
今年は阪神での開催となってイレギュラーな要素が増えているから、ますます大荒れに期待できるわよ。
もっとも、こういったレースではウチのようなデータ予想も「本番とはちょっと違うレースの統計」に頼ることになるわけだけど…
今回の検証で見つかった伏兵馬は、そんな差異を補って余りあるほど、過去の穴馬との共通点が多いのよ。
ページの最後で紹介しているから、ぜひチェックしてちょうだい。
さっそく、今週の特別登録馬を確認してもらうわね。
2020年 中京記念 特別登録馬
馬名 | 性別 | 負担 重量 |
調教師 | 所属 |
---|---|---|---|---|
エントシャイデン | 牡 | 56.0 | 矢作芳人 | 栗東 |
ケイアイノーテック | 牡 | 57.0 | 平田修 | 栗東 |
サフランハート | 牡 | 52.0 | 北出成人 | 栗東 |
スイーズドリームス | 牡 | 54.0 | 須貝尚介 | 栗東 |
ストーミーシー | 牡 | 56.5 | 斎藤誠 | 美浦 |
ソーグリッタリング | 牡 | 57.0 | 池江泰寿 | 栗東 |
ハッピーアワー | 牡 | 55.0 | 武幸四郎 | 栗東 |
ブラックムーン | 牡 | 57.0 | 西浦勝一 | 栗東 |
プリンスリターン | 牡 | 52.0 | 加用正 | 栗東 |
プロディガルサン | 牡 | 55.0 | 国枝栄 | 美浦 |
ベステンダンク | 牡 | 57.0 | 安達昭夫 | 栗東 |
ペプチドバンブー | 牡 | 54.0 | 武英智 | 栗東 |
ミッキーブリランテ | 牡 | 54.0 | 矢作芳人 | 栗東 |
メイケイダイハード | 牡 | 53.0 | 中竹和也 | 栗東 |
ラセット | 牡 | 55.0 | 庄野靖志 | 栗東 |
ロードクエスト | 牡 | 57.0 | 小島茂之 | 美浦 |
ギルデッドミラー | 牝 | 51.0 | 松永幹夫 | 栗東 |
ディメンシオン | 牝 | 53.0 | 藤原英昭 | 栗東 |
トロワゼトワル | 牝 | 54.0 | 安田隆行 | 栗東 |
リバティハイツ | 牝 | 53.0 | 高野友和 | 栗東 |
レッドアネモス | 牝 | 53.0 | 友道康夫 | 栗東 |
レッドレグナント | 牝 | 51.0 | 大竹正博 | 美浦 |
それじゃあ今週は、過去10年のうち、「いつも通り」の中京開催だった全9レースのデータを使って、中京記念の予想を組み立てていくわ。
前走クラス別成績から見てちょうだい!
2020年 中京記念 前走クラス別成績
前走クラス | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
G1 | 2 | 1 | 1 | 18 | 9.1% | 13.6% | 18.2% |
G2 | 3 | 1 | 1 | 12 | 17.6% | 23.5% | 29.4% |
G3 | 0 | 1 | 3 | 29 | 0% | 3.0% | 12.1% |
OP特別 | 4 | 6 | 3 | 50 | 6.3% | 15.9% | 20.6% |
条件戦 | 0 | 0 | 1 | 10 | 0% | 0% | 9.1% |
まず、前走G2組が出走数のわりに好調なことがわかるわね。
本走における前走G2組といえば、ブラックムーンただ1頭。
世間的には、ここで勝つにはやや足りないと思われている感じだけど、注目しておきましょう。
また条件戦組については、これまで1頭しか馬券になっていないわね。
詳しく調べてみるとその1頭は2015年のダローネガで、彼は当日の3番人気だったわ。
彼のようにわかりやすく人気を集めるような馬でない限り、条件戦あがりの子たちは厳しい、と考えた方がいいわね。
今年のスイーズドリームスやレッドレグナントのような馬だと、正直ちょっと厳しいわ。
そうそう、前走クラス別のデータでは、前走G3組が今一つ勝ち切れていないことも注意すべきポイント。
この条件の人気馬として今年はソーグリッタリングが出走するけど、取り扱いには注意したいわね。
次は、前走着順別成績を見てもらおうかしら。
2020年 中京記念 前走着順別成績
前走着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1着 | 3 | 1 | 4 | 12 | 15.0% | 20.0% | 40.0% |
2着 | 0 | 1 | 1 | 8 | 0% | 10.0% | 20.0% |
3着 | 0 | 0 | 0 | 8 | 0% | 0% | 0% |
4着 | 1 | 0 | 1 | 12 | 7.1% | 7.1% | 14.3% |
5着 | 1 | 1 | 0 | 12 | 7.1% | 14.3% | 14.3% |
6~9着 | 2 | 4 | 3 | 29 | 5.3% | 15.8% | 23.7% |
10着以下 | 2 | 2 | 0 | 38 | 4.8% | 9.5% | 9.5% |
前走勝った馬の成績がいいのはともかくとして…
6~9着だった馬が妙に好成績ね。
255万馬券が出た2010年の中京記念では、上位3頭すべてが前走で6~9着に沈んでいたし、高配当を狙うならこの条件はとくに重視した方がよさそうだわ。
今年条件に当てはまるのは、ブラックムーンとレッドアネモスの2頭。
いずれもあまり人気しなさそうだし、要チェックよ。
次は、レース当日人気別成績をみてもらうわね。
2020年 中京記念 レース当日人気別成績
人気 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 1 | 0 | 2 | 6 | 11.1% | 11.1% | 33.3% |
2番人気 | 0 | 1 | 0 | 6 | 0% | 14.3% | 14.3% |
3番人気 | 1 | 0 | 2 | 6 | 11.1% | 11.1% | 33.3% |
4番人気 | 1 | 0 | 2 | 6 | 11.1% | 11.1% | 33.3% |
5番人気 | 3 | 1 | 1 | 4 | 33.3% | 44.4% | 55.6% |
6番人気 | 1 | 3 | 0 | 5 | 11.1% | 44.4% | 44.4% |
7番人気 | 2 | 0 | 0 | 7 | 22.2% | 22.2% | 22.2% |
8番人気 | 0 | 0 | 0 | 9 | 0% | 0% | 0% |
9番人気 | 0 | 0 | 0 | 9 | 0% | 0% | 0% |
10番人気以下 | 0 | 4 | 2 | 57 | 0% | 6.3% | 9.5% |
だいたい7番人気くらいまで、好走率はほぼ横ばいと言っていい感じ。
そのぶん上位人気は軒並み不調で、1番人気馬はなんと1レースしか勝っていないわ。
さて、そんな中京記念で勝った馬について詳しく調べてみると、彼らの単勝オッズは最大でも15.2倍だったことがわかったの。
今年も「単勝15倍前後」を基準に、他のデータを重視して中心となる馬を選んでいきましょう。
次は、馬体重別成績を見てちょうだい。
2020年 中京記念 馬体重別成績
馬体重 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
~459kg | 0 | 0 | 0 | 17 | 0% | 0% | 0% |
460~479kg | 1 | 2 | 2 | 35 | 2.5% | 7.5% | 12.5% |
480~499kg | 4 | 5 | 6 | 41 | 7.1% | 16.1% | 26.8% |
500~519kg | 4 | 2 | 1 | 16 | 17.4% | 26.1% | 30.4% |
520kg~ | 0 | 0 | 0 | 10 | 0% | 0% | 0% |
520kgを上回らない範囲なら、重ければ重いほど好成績、というわかりやすい傾向が見られるわね。
ストーミーシーとメイケイダイハードはちょっと重すぎるけど、基本的に迷ったら重い馬を買う、という風に考えておくといいわよ。
ちなみにこのレースでは、おおまかな傾向として「前走から体重が4kg以上減った馬は、そうでない馬よりやや不利」だという特徴があるの。
中京記念では、極端な例を除いて、とにかく重い馬、重くなった馬が有利だってことね。
そんなところで、現段階における注目馬を紹介するわよ。
2020年 中京記念 注目馬①
ギルデッドミラー(牝3)
【前走:NHKマイルカップ(G1)6番人気3着】
今回、ちょっと悪い意味で注目したいのがこのギルデッドミラー。
重賞で安定した結果を残しながら、これまで条件戦以外で勝ちがない彼女。
そこがかえって斤量面での優遇を期待させるからか、今のところトップクラスの人気を集めているわよね。
ただ彼女、データを見る限りはかなり「飛びそう」な存在。
このレースで上位人気が不調なのは伝えた通りだし、「前走3着」の馬が過去9レースでまったく馬券になっていないのも気になるわ。
彼女の人気自体も、2勝馬としてはさすがにちょっと見込まれすぎている感があるし、今のところ、費用対効果の面でかなり厳しい感じ。
「彼女が飛ぶなら誰が来るか?」を考えるのが、このレースで勝つ秘訣よ!
2020年 中京記念 注目馬②
エントシャイデン(牡5)
【前走:安土城ステークス(OP特別L)9番人気1着】
世間的には中穴クラスの評価だけど、データ面ではぜひ本命クラスの支持を送りたいエントシャイデン。
前走しっかり勝っているのは評価すべきポイントだし、彼のしっかりした馬体も好走を期待させるわよね。
人気順のほうも、前例がありつつ妙味のありそうな範囲に収まりそうだし、彼はいまのところかなり「オイシイ」1頭といえるわ。
もっとも、彼はこれまで重賞に9度挑戦して1度も馬券になっていない、という事実があるし、実力面で不安が出るのは仕方のないところ。
追い切りの状態など、念入りにチェックしたほうがよさそうね!
2020年 中京記念 注目穴馬
ブラックムーン(牡8)
【前走:マイラーズカップ(G2)5番人気8着】
ここまでに何度か、条件の良い馬として名前が挙がっていたブラックムーン。
ただ今年で8歳になる彼、ここ10レースで馬券内に入れていないし…
「さすがに厳しいんじゃないか」と思っていた人がほとんどかもしれないわね。
ただこのレースでは、過去にも彼のような大穴が好走した例があるわ。
2010年、当時8歳だったホッコーバドゥシャが3着に入って超高額配当が出ているけど、彼も当時ほとんど人気していなかったのよ。
高齢でも人気がなくても、データが好調なら馬券に飛び込んでくる可能性があり得るこのレース。
今年のブラックムーンは、当時のホッコーバドゥシャよりも良いデータを持ち合わせているし、要チェックよ!