京成杯の最終予想をするわよ!
もとより人気サイドでカタく決着しがちなこのレースだけど、今年はとくに上位4頭が抜けて人気している感じね。
そんな展開のときこそ、うかつに世間の評判に流されれば高配当を獲り逃す憂き目に遭うもの。
下馬評に惑わされず、各馬を客観的に評価することが、こういったレースで勝利するためには不可欠よ。
今回もデータを駆使して、本当に信頼できる本命馬や、それらを脅かし得る穴馬候補を探し出し、印を打っておいたわ。
今年は荒れそうだから、注目の穴馬情報は要チェックよ!
さっそく、確定した枠順から見ていきましょう!
競走成績
枠番 | 馬番 | 馬名 | 性別 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 所属 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | ニシノムネヲウツ | 牡3 | 56.0 | 内田博幸 | 上原博之 | 美浦 |
2 | トゥーサン | 牝3 | 54.0 | 三浦皇成 | 吉岡辰弥 | 栗東 | |
2 | 3 | フジマサフリーダム | 牡3 | 56.0 | 丹内祐次 | 菊川正達 | 美浦 |
4 | ヴェールランス | 牡3 | 56.0 | 藤岡佑介 | 藤岡健一 | 栗東 | |
3 | 5 | アライバル | 牡3 | 56.0 | ルメール | 栗田徹 | 美浦 |
6 | ルークスヘリオス | 牡3 | 56.0 | 永野猛蔵 | 中川公成 | 美浦 | |
4 | 7 | タイセイディバイン | 牡3 | 56.0 | 松若風馬 | 高野友和 | 栗東 |
8 | ヴェローナシチー | 牡3 | 56.0 | 団野大成 | 佐々木晶 | 栗東 | |
5 | 9 | オディロン | 牡3 | 56.0 | 大野拓弥 | 浜田多実 | 栗東 |
10 | オニャンコポン | 牡3 | 56.0 | 菅原明良 | 小島茂之 | 美浦 | |
6 | 11 | テンダンス | 牡3 | 56.0 | 和田竜二 | 中竹和也 | 栗東 |
12 | サンストックトン | 牡3 | 56.0 | 松岡正海 | 鹿戸雄一 | 美浦 | |
7 | 13 | トーセンヴァンノ | 牡3 | 56.0 | 山田敬士 | 小桧山悟 | 美浦 |
14 | ホウオウプレミア | 牡3 | 56.0 | 岩田康誠 | 奥村武 | 美浦 | |
8 | 15 | ロジハービン | 牡3 | 56.0 | 戸崎圭太 | 国枝栄 | 美浦 |
16 | テラフォーミング | 牡3 | 56.0 | 石川裕紀 | 相沢郁 | 美浦 |
詳しい予想に予想に入る前に、月曜日のおさらいをしておこうかしら。
■前走クラス別成績
本走が昇級戦となる馬が好調
前走がダート戦だった馬は厳しい
■前走着順別成績
馬券の大半は前走1・2着馬から出ている
前走で掲示板を外した馬は好走率が低い
■レース当日人気別成績
1番人気の信頼度が高い
6~9番人気だった馬がよく馬券に絡んでいる
■所属別成績
勝ち馬候補は関東馬から選ぶ
それじゃあ月曜日から引き続き、過去10年分のデータを基に京成杯の予想を詰めていくわよ。
枠順別成績から見てちょうだい。
枠順別成績
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 1 | 1 | 2 | 9 | 7.7% | 15.4% | 30.8% |
2枠 | 0 | 1 | 2 | 13 | 0.0% | 6.3% | 18.8% |
3枠 | 2 | 1 | 1 | 12 | 12.5% | 18.8% | 25.0% |
4枠 | 1 | 1 | 1 | 13 | 6.3% | 12.5% | 18.8% |
5枠 | 2 | 1 | 1 | 16 | 10.0% | 15.0% | 20.0% |
6枠 | 2 | 1 | 3 | 14 | 10.0% | 15.0% | 30.0% |
7枠 | 0 | 0 | 0 | 20 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
8枠 | 2 | 4 | 0 | 15 | 9.5% | 28.6% | 28.6% |
馬券になる枠と、そうでない枠がハッキリしているわね。
とくに7枠は過去10年で一度も馬券になった馬が出ていない、いわばこのレースの鬼門。
今年ここに入るトーセンヴァンノとホウオウプレミアには、嫌なデータね。
逆に2枠と7枠よりも内側にかけては、勝ち馬がよく出ている印象があるんだけど…。
注目したいのは、最内の1枠。
勝率こそそこまで高いとは言えないものの、単勝回収率は160%にもなるのよね。
しかも1枠から馬券になったのべ4頭のうち3頭は、直近5年以内に出たものだし、最近の傾向的にはもっとも好走が見込める枠、と言えるの。
該当するニシノムネヲウツとトゥーサンは、オッズ的も面白い存在になりそうね。
次は、馬体重別成績を見てもらうわよ。
馬体重別成績
馬体重 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
~439kg | 0 | 0 | 0 | 6 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
440~459kg | 3 | 2 | 3 | 24 | 11.5% | 19.2% | 30.8% |
460~479kg | 5 | 4 | 2 | 39 | 10.0% | 18.0% | 22.0% |
480~499kg | 2 | 2 | 3 | 27 | 5.9% | 11.8% | 20.6% |
500kg以上 | 0 | 2 | 2 | 22 | 0.0% | 7.7% | 15.4% |
440kgを割らない程度で軽い馬ほど好走傾向にある、って感じね。
とくに440~459kgの範囲だった馬は勝率がもっとも高いだけでなく、回収率も単勝・複勝ともに100%オーバーと優秀。
前走時の馬体重を参考にすると、トゥーサンやヴェールランス、サンストックトンといった伏兵勢が該当しているわよ。
ただ、440kgを割り込んだ子たちは好走率0%、というデータが出ているから、上記3頭でも馬体重に大きな減少が見られれば危険、ということは覚えておいてちょうだい。
そんなところで、最終追い切りの結果も考慮した予想印を発表するわよ!
◎本命
アライバル(牡3)
【前走:新潟2歳ステークス(G3)1番人気2着】
前走の新潟2歳Sではセリフォスに屈し、重賞制覇を逃したアライバル。
ただ実績では今回のメンバーで頭ひとつ抜けた存在とあって、本走でも1番人気の筆頭に挙げられているわね。
彼はそんな評価通り、このレースでもかなりの好走傾向にある存在よ。
ローテーションや馬体重などデータ面は好調だし、そもそも京成杯は1番人気が堅実な走りをする傾向が強い、というのは伝えた通り。
さらに彼と同じハービンジャー産駒、今回鞍上のルメールJはともに過去10年で2勝を挙げている、といったデータもあるし、”買える”材料はメンバートップクラスよ。
アライバルの最終追い切りは美浦の南Wで、5F【66.7-51.9-37.3-11.7】の時計。
折り合い重視の調教だったとはいえ、いい時計が出ていたし、調子のよさが伺えたわ。
彼が先頭で来ると配当は寂しくなるだろうけど、口数を調整して上手く買いたいわね。
○対抗
ヴェールランス(牡3)
【前走:エリカ賞(1勝クラス)4番人気2着】
月曜日にも真っ先に注目馬として紹介していた、ヴェールランス。
ただ今日の検証で彼が入った2枠は不調とわかって、データ上万全、って感じじゃないくなってしまったわね。
それでも他のデータは好調だし、今回が3戦目となる藤岡佑介Jとのコンビも板についてきたところ。
前走のように先行策がハマれば、上位陣をまとめて蹴散らすことだってできると見ているわ。
そんなヴェールランス、栗東のCWで行われた最終追い切りでは5F【65.7-50.1-35.7-11.3】の時計を記録するなど、レコード決着となった前走の反動なんかもなさそうだし、状態も上々、と言っていいわね。
さすがに当日の単勝オッズは1桁台になりそうだけど、それでも十分コスパは良好よ!
▲単穴
トゥーサン(牝3)
【前走:2歳新馬 5番人気1着】
新馬戦を楽に勝って参戦してくる、トゥーサン。
月曜日に伝えたように、この京成杯は彼女のような新馬戦から来る上がり馬が勝ち負けする傾向が強いから侮っちゃダメよ。
彼女は検証でもかなりの好データに該当していて、本走との相性もよさそう。
枠・馬体重なんかは絶好調の範囲にあるし、下馬評とは裏腹に信頼度の高い存在よ。
そんなトゥーサンの最終追い切りは、栗東の坂路を【54.0-39.1-25.4-12.5】の時計。
1週間前の時点でかなり動けていたけど、さらに調子が上がっている感じに見えたし、まさに万全な状態で乗り込んできそうよ。
勝利まで見える穴馬候補、と言っておくわ!
△連下
ホウオウプレミア(牡3)
【前走:百日草特別(1勝クラス)2番人気2着】
月曜日の段階では、問題らしい問題が見当たらなかったホウオウプレミア。
ただ先ほど紹介したヴェールランス同様、彼もまた絶不調の7枠を引いてしまい、データ的に勝ち馬に推すにはちょっと足りない感じになってしまったわ。
とはいえ他のデータは好調で、走る材料は揃っているわけだし、ただ切ってしまうのはもったいない存在。
オッズに関しても今回上位4頭が人気を分け合う形とあって、そこまで高くならなそうだし、コスパ面では活躍してくれそうね。
そんなホウオウプレミアの最終追い切りは、美浦の南Wで6F【84.6-67.8-53.1-37.9-10.8】の時計を記録。
調教は順調そのものだったし、このコンディションなら好走が見込めるんじゃないかしら。
懸念点こそあるけど、それでも馬券には含めておきたい1頭ね!
波乱の展開も大いに見込める、今年の京成杯。
高配当を演出するのは、穴馬の条件を備えたアノ伏兵よ!
注目穴馬
サンストックトン(牡3)
【前走:2歳未勝利 2番人気1着】
月曜日から変わらず、本走における注目の穴馬候補がサンストックトンよ!
1週間前の段階で、すでに走る裏付けは十分、と言えるほどの好データに該当していた彼。
今日の検証でも枠・斤量ともに絶好の範囲内にあるとわかって、ますます激走に期待が持てる、って感じね。
楽勝した前走の未勝利戦を含め、デビュー以来3戦で1勝2連対と地力や勢いは間違いなくあるし、皐月賞2着のワールドエースの子とあって中山とも相性はいいはずよ。
そんなサンストックトンの最終追い切りでも、美浦・南Wで5F【67.6-52.1-37.9-12.2】の好時計を記録。
寮馬に0秒4差をつけて先着するなど、状態についても問題はなさそうで安心したわ。
オッズはそれこそこのレースで狙うべき単勝30倍程度ってところだし、積極的に馬券に含めていきたいわね!