きさらぎ賞の最終予想をするわよ!
もともと少頭数で争われる傾向の強いこのレースだけど、今年も11頭立てと出走馬は控えめ。
選択肢が少なく予想がしやすいと思っちゃうんだけど、例年通り上位陣が厚いだけに軸馬選びさえままならない、って感じよね。
そんなレースこそ、頼るべきはウチのようなデータを使った予想。
今回もさらにデータを追加して、もっとも信頼できる本命どころや、波乱を演じ得る注目の穴馬候補を炙り出しておいたわ。
印はページの最後で紹介しているから、ぜひチェックしてちょうだい!
さっそく、確定した枠順から確認していくわよ。
競走成績
枠番 | 馬番 | 馬名 | 性別 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 所属 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | エアアネモイ | 牡3 | 56.0 | 福永祐一 | 池添学 | 栗東 |
2 | 2 | マテンロウレオ | 牡3 | 56.0 | 横山典弘 | 昆貢 | 栗東 |
3 | 3 | ダンテスヴュー | 牡3 | 56.0 | 川田将雅 | 友道康夫 | 栗東 |
4 | 4 | アスクワイルドモア | 牡3 | 56.0 | 武豊 | 藤原英昭 | 栗東 |
5 | 5 | ショウナンマグマ | 牡3 | 56.0 | 吉田豊 | 尾関知人 | 美浦 |
6 | 6 | ストロングウィル | 牡3 | 56.0 | 松山弘平 | 橋口慎介 | 栗東 |
7 | フォースクエア | 牡3 | 56.0 | 池添謙一 | 池江泰寿 | 栗東 | |
7 | 8 | セルケト | 牝3 | 54.0 | 岩田望来 | 斉藤崇史 | 栗東 |
9 | トーセンヴァンノ | 牡3 | 56.0 | 団野大成 | 小桧山悟 | 美浦 | |
8 | 10 | シェルビーズアイ | 牡3 | 56.0 | 松田大作 | 武英智 | 栗東 |
11 | メイショウゲキリン | 牡3 | 56.0 | 幸英明 | 池添兼雄 | 栗東 |
詳しい予想に入る前に、月曜日のおさらいをしておこうかしら。
■前走クラス別成績
前走と同クラスだった馬が有利
もっとも勝率が高いのは前走オープン特別組
■前走着順別成績
勝ち馬になり得るのは前走で馬券になった馬
ダンテスヴューとアスクワイルドモアは切れない
■レース当日人気別成績
上位陣を中心に馬券を組む
穴馬は7番人気以内で単勝62倍を超えない馬から選ぶ
■所属別成績
馬券は関西馬を中心に考える
それじゃあ月曜日から引き続き、過去10年分のデータを基にきさらぎ賞の予想を詰めていくわよ。
まずは、枠順別成績から見てちょうだい。
枠順別成績
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 4 | 3 | 3 | 39 | 8.2% | 14.3% | 20.4% |
2枠 | 4 | 1 | 3 | 42 | 8.0% | 10.0% | 16.0% |
3枠 | 4 | 4 | 2 | 43 | 7.5% | 15.1% | 18.9% |
4枠 | 1 | 4 | 7 | 44 | 1.8% | 8.9% | 21.4% |
5枠 | 5 | 4 | 5 | 45 | 8.5% | 15.3% | 23.7% |
6枠 | 4 | 4 | 2 | 50 | 6.7% | 13.3% | 16.7% |
7枠 | 5 | 8 | 6 | 56 | 6.7% | 17.3% | 25.3% |
8枠 | 4 | 3 | 4 | 67 | 5.1% | 9.0% | 14.1% |
昨年から引き続き今年も中京開催ということで、中京芝2000mで行われた重賞レースにおける過去10年分の枠順データを集めてみたわ。
傾向的には、枠順で大きな有利不利はないように感じられるんだけど…。
もっとも勝率の高い5枠は、単勝回収率も400%オーバーと狙い目。
今回ここに収まったショウナンマグマは、オッズ的にも面白い存在になりそうね。
ただ隣の4枠は、勝率が目立って低いから気を付けたいところ。
複勝率は悪くないから買えないわけじゃないけど、勝ち鞍には推しにくいわ。
アスクワイルドモアはそれなりに人気しそうだけど、慎重に判断したいわね。
次は、馬体重別成績を見てもらうわよ。
馬体重別成績
馬体重 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
~459kg | 4 | 2 | 3 | 16 | 16.0% | 24.0% | 36.0% |
460~479kg | 1 | 4 | 5 | 15 | 4.0% | 20.0% | 40.0% |
480~499kg | 3 | 1 | 1 | 17 | 13.6% | 18.2% | 22.7% |
500kg以上 | 2 | 3 | 1 | 14 | 10.0% | 25.0% | 30.0% |
勝ち鞍を含め、459kg以下だった馬がよく馬券に絡めているようね。
単勝回収率も230%と好調だし、勝ち馬候補として押さえておきたいわ。
前走時の馬体重を参考にすると、該当するのはダンテスヴューのみ。
当日もこの範囲内にあるようなら、積極的に狙っていきたいわね。
ちなみに今回と同条件だった去年は、500kg以上だった馬が2頭馬券になっていたわ。
エアアネモイや、ショウナンマグマのような大柄な馬も侮れないわよ。
次は、キャリア別成績を見てもらおうかしら。
キャリア別成績
キャリア | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1戦 | 1 | 1 | 0 | 12 | 7.1% | 14.3% | 14.3% |
2戦 | 4 | 3 | 1 | 12 | 20.0% | 35.0% | 40.0% |
3戦 | 3 | 4 | 6 | 10 | 13.0% | 30.4% | 56.5% |
4戦 | 1 | 2 | 2 | 9 | 7.1% | 21.4% | 35.7% |
5戦 | 1 | 0 | 1 | 5 | 14.3% | 14.3% | 28.6% |
6戦以上 | 0 | 0 | 0 | 12 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
キャリア2・3戦の馬がよく勝てているわね。
このキャリア2・3戦で勝利した、のべ7頭について詳しく調べてみたんだけど、
【OP戦以上のレースに出走経験がある場合、馬券になった実績がある】
【3勝クラス以下のレースのみだった場合、前走で勝利している】
という傾向が見られたの。
今回この条件に当てはまるストロングウィルとセルケトの2頭は、有力な勝ち馬候補として押さえておきたわ。
逆に、すでにキャリア6戦以上ある馬は好走率0%。
本走が通算9戦目となるトーセンヴァンノは、傾向上馬券圏内は難しそうね。
そんなところで、最終追い切りの結果も考慮した予想印を発表するわよ!
◎本命
エアアネモイ(牡3)
【前走:2歳新馬 2番人気1着】
前走新馬戦では他を寄せ付けない逃げで、3馬身差の圧勝劇を演じたエアアネモイ。
今回1枠を引いたということも含め、前残りするこの時期の中京では彼のような逃げ馬は押さえておきたいわ。
彼は検証でもなかなかの好データに該当していて、このレースとの相性もよさそう。
馬格にある馬が走る、というデータも見つかったし、傾向上は最先着しても不思議はないわよ。
そんなエアアネモイの最終追い切りは、栗東の坂路で【54.0-38.5-24.2-11.8】という時計。
前走に比べ馬体が引き締まっていたし、このコンディションなら重賞でも好走が見込めるわ。
復帰戦となる福永祐一Jとの初コンビで挑む本走。
ここを勝利して、日本ダービー3連覇への相棒に名乗りを挙げたいわね!
○対抗
アスクワイルドモア(牡3)
【前走:ホープフルステークス(G1)5番人気10着】
人気馬の中で総合的にもっとも好走気配があるのが、アスクワイルドモアよ!
ホープフルSでの大敗は、月曜日にも伝えたように不利やアクシデントに影響したところが大きいし、検証では巻き返すための条件に該当していたわね。
枠こそピリッとしないところに収まってしまったけど、複勝率は悪くないし、馬券圏内というところでは変わらず信頼度は高めよ。
昨年の朝日杯FS以降重賞で好成績を残している武豊Jもこのきさらぎ賞とは相性がよくて、過去10年では通算【1-2-1-2】複勝率66.7%といわば馬券の常連。
人馬ともに好調、というところも心強い材料ね。
そんな武豊Jを背にしての最終追い切りは、栗東のCWで6F【83.0-67.6-52.5-37.3-11.6】の時計。
調教で動くタイプではないとはいえ、寮馬に0秒4先着するなど、状態はかなりよさそう。
当日もこのコンディションのまま走れれば、勝ち負けできるわ!
▲単穴
ストロングウィル(牡3)
【前走:2歳未勝利 1番人気1着】
一発に期待できるストロングウィルも、押さえておきたい1頭よ。
未勝利戦組は勝ち馬こそ出ていないものの馬券には絡めていて、この舞台でも力負けしない、というのは伝えた通り。
馬格やキャリアの面でもデータと相性がいいし、何より好走に陰りが見えるような不安要素がなかった点においては、安心して馬券に含められる存在、と言えるわ。
そうそう、彼は2週前から併せ馬を行うなど、精力的に調教をこなしたかいがあって、状態面も抜群にいいの。
木曜日に行った栗東・CWでの最終追い切りでも、6F【84.4-67.4-51.8-36.9-10.9】という好時計を記録していたし、陣営も納得のキレのある走りは、この舞台で勝ち負けするにふさわしいものだったわ。
初重賞ということもあってか、実績馬に隠れてオッズも高め。
彼が勝てばオイシイ馬券の立役者になり得るし、現にその可能性は十分よ!
上位陣が強力な今年のきさらぎ賞だけど…。
気配十分のアノ伏兵が高配当を運んでくれそうよ!
☆注目穴馬
セルケト(牝3)
【前走:2歳未勝利 1番人気1着】
月曜日から変わらず、注目の穴馬候補はセルケトよ!
前回検証した時点で、すでに”買える”データが揃っていた彼女。
さらに今日枠やキャリアが好走範囲にあることがわかって、データ上は本命に推させる存在よ。
伝えてきたように、前走の未勝利戦では本走の舞台である中京2000mで高い適性を見せているし、斤量もメンバー最軽量の54kg。
人気順もちょうどこのレースで穴馬が出やすい「7番人気以内でかつ単勝62倍以内」にあるし、買わない理由はない、と言えるほど走る材料が備わっているわ。
そんなセルケトの最終追い切りは、栗東のCWで【83.8-68.2-52.6-37.3-11.3】という時計。
初コンビの岩田望来Jともしっかり折り合っているように見えたし、いい雰囲気で当日を迎えられるんじゃないかしら。
今年は彼女を馬券に含めてこそ、万馬券に手が届くわ!