2020年 シンザン記念 事前予想
今週は、クラシック戦線を占う3歳馬重賞、シンザン記念の予想をしていくわよ!
名馬シンザンの名前を冠するだけあって、過去にはアーモンドアイやジェンティルドンナ、オルフェーヴルなどの名馬がローテーションに組み込んできたこのレース。
その分、実力馬を中心に堅実に決着するかと思いきや、意外にも大荒れ傾向なのよね。
過去10年中6レースで10万オーバーの配当が出ていて、遅めのお年玉が狙えるレースとして注目に値するわ。
今回もデータを駆使して各馬を調べ上げたところ、来れば配当の桁が一つ上がりそうな穴馬が見つかったから、期待しててちょうだい。
注目馬の情報はページの最後で紹介しているわよ!
さっそく、今週の特別登録馬を確認してもらうわね。
2020年 シンザン記念 特別登録馬
馬名 | 性別 | 負担 重量 |
調教師 | 所属 |
---|---|---|---|---|
カバジェーロ | 牡 | 56.0 | 橋口慎介 | 栗東 |
コルテジア | 牡 | 56.0 | 鈴木孝志 | 栗東 |
タガノビューティー | 牡 | 56.0 | 西園正都 | 栗東 |
ディモールト | 牡 | 56.0 | 角田晃一 | 栗東 |
ヒシタイザン | 牡 | 56.0 | 角田晃一 | 栗東 |
フルフラット | 牡 | 56.0 | 森秀行 | 栗東 |
プリンスリターン | 牡 | 56.0 | 加用正 | 栗東 |
ヴァルナ | 牡 | 56.0 | 寺島良 | 栗東 |
オーマイダーリン | 牝 | 54.0 | 河内洋 | 栗東 |
カイトレッド | 牝 | 54.0 | 和田雄二 | 美浦 |
サンクテュエール | 牝 | 54.0 | 藤沢和雄 | 美浦 |
ルーツドール | 牝 | 54.0 | 藤岡健一 | 栗東 |
それじゃあ今週は、過去10年のデータを使ってシンザン記念の予想を組み立てていくわ。
前走距離別成績から見てちょうだい!
2020年 シンザン記念 前走距離別成績
前走距離 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
今回延長 | 2 | 5 | 2 | 40 | 4.1% | 14.3% | 18.4% |
同距離 | 4 | 4 | 4 | 58 | 5.7% | 11.4% | 17.1% |
今回短縮 | 4 | 1 | 4 | 51 | 6.7% | 8.3% | 15.0% |
前走でもマイルを使ってきた馬が馬券の中心になるのは当然として…
本走が距離延長にあたる馬、つまり前走でより短い距離を走ってきた馬は、あまり成績が振るわないようね。
短いレースを走ってきて馬券になった馬は、3頭中2頭が当日の3番人気。
もう一頭は2016年のシゲルノコギリザメで、彼は後で紹介する通り例外的な要素の多い馬なのよ。
この条件にこだわってもあまり穴馬は見つからなさそうだし、よほど他のデータが良い馬が見つからない限りは、1600m以上のレースを使ってきた馬を買うべきね。
対照的に、本走が距離短縮、つまり前走でより長い距離を走ってきた馬はなかなか好成績。
該当するヒシタイザン、フルフラット、ヴァルナには注目しておきたいわ。
次は、前走着順別成績を見てもらうわね。
2020年 シンザン記念 前走着順別成績
前走着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1着 | 4 | 5 | 5 | 55 | 5.8% | 13.0% | 20.3% |
2着 | 1 | 0 | 0 | 4 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
3着 | 0 | 1 | 0 | 8 | 0% | 11.1% | 11.1% |
4着 | 2 | 1 | 1 | 7 | 18.2% | 27.3% | 36.4% |
5着 | 0 | 1 | 1 | 7 | 0% | 11.1% | 22.2% |
6~9着 | 2 | 1 | 2 | 15 | 10.0% | 15.0% | 25.0% |
10着以下 | 1 | 1 | 1 | 18 | 4.8% | 9.5% | 14.3% |
どの条件でも十分馬券になっているし、前走の結果はアテにしちゃダメ!というデータね。
この時期の3歳馬戦だけに、基本的には条件戦を勝った馬が多く出走してくるから、その分前走1着の馬は多く馬券になっているけど…
好走率についてはどの順位の馬も大きな差はないし、たとえ前走勝ったからといって過信は禁物。
むしろ前走の走りが今一つだったおかげで人気を落としている馬がいたら、そちらを積極的に狙うべきだわ。
他のデータ次第ではあるけれど、朝日杯FSで5着だったプリンスリターンあたりは面白いわね。
次は、レース当日人気別成績を見てちょうだい。
2020年 シンザン記念 レース当日人気別成績
人気 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 3 | 0 | 1 | 6 | 30.0% | 30.0% | 40.0% |
2番人気 | 2 | 2 | 1 | 5 | 20.0% | 40.0% | 50.0% |
3番人気 | 0 | 1 | 2 | 7 | 0% | 10.0% | 30.0% |
4番人気 | 2 | 1 | 1 | 6 | 20.0% | 30.0% | 40.0% |
5番人気 | 0 | 0 | 1 | 9 | 0% | 0% | 10.0% |
6番人気 | 0 | 0 | 1 | 9 | 0% | 0% | 10.0% |
7番人気 | 1 | 1 | 0 | 8 | 10.0% | 20.0% | 20.0% |
8番人気 | 2 | 0 | 0 | 8 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
9番人気 | 0 | 4 | 0 | 6 | 0% | 40.0% | 40.0% |
10番人気以下 | 0 | 1 | 3 | 50 | 0% | 1.9% | 7.4% |
1番人気の成績が振るわないわね…。
4番人気くらいまでは好走率がおおむね横ばいで軸を絞りにくい、というのが、このレースの難しさだわ。
また穴党としては、2桁人気の馬が過去4頭馬券になっているのが気になるところ。
彼らについて詳しく調べてみると、単勝オッズの平均は37.7倍、最大でも56.8倍だったわ。
今年でいうと、だいたい8~9番人気までで決まりそう、って感じね。
またその4頭についてもうすこしデータを掘り下げてみると、そのうち3頭に「キャリア初勝利が1600m」という共通点があったの。
残る1頭はさきほども軽く触れたシゲルノコギリザメで、彼はデビューからダートを4戦して芝に転向してきた変わり種なのよね。
今回の出走馬に似たタイプは見当たらないし…
今年穴を狙うなら、初勝利がマイルだった馬に絞って買うとよさそうだわ。
次は、牡牝別成績を見てもらうわね。
2020年 シンザン記念 牡牝別成績
牡牝別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
牡・セン | 8 | 8 | 9 | 101 | 6.3% | 12.7% | 19.8% |
牝 | 2 | 2 | 1 | 13 | 11.1% | 22.2% | 27.8% |
牝馬はこれまであまり出走していないけど、好走率はかなり高め。
その分人気も高くなりがちではあるんだけど、複勝回収率は牡牝どちらも同じ程度で、総合的に見て牝馬はかなり「買い」よ。
今年はオーマイダーリンやサンクテュエール、ルーツドールなど、注目に値する牝馬が多いから、ぜひ注目しておいてちょうだい。
もっとも、過去10年で馬券になった牝馬はどれも7番人気以内。
言い換えると2桁人気で馬券になったのは牡馬だけだから、今年でいうカイトレッドのような馬はちょっと買いにくいわ。
そんなところで、現段階における注目馬を紹介するわよ。
2020年 シンザン記念 注目馬①
サンクテュエール(牝3)
【前走:アルテミスステークス(G3)2番人気2着】
誰が勝ってもおかしくない本走の本命サイドの中で、データ上頭一つリードしているのがこのサンクテュエール。
さきほど紹介した通り牝馬だというだけでもポイントが高いし、前走でしっかりマイルを使っているのも見逃せないわ。
またこのレースは彼女に有利なデータがもう一つあるの。
シンザン記念では関西馬の勝率が6.1%なのに対し、サンクテュエールと同じ関東馬の勝率はなんと16.7%。
複勝率も関東馬の方が高いし、このレースは美浦の所属というだけで十分に買えるのよね。
彼女は今のところ1番人気もありえるレベルの支持を得ているけど、ここまでいいデータが揃った以上は注目せざるを得ない状態。
今のところ、文句なしの本命候補よ!
2020年 シンザン記念 注目馬②
オーマイダーリン(牝3)
【前走:2歳未勝利 2番人気1着】
今年の「買える牝馬」の中では、比較的いいオッズのつきそうなオーマイダーリン。
他の上位人気勢のような、重賞での好走実績や圧倒的な勝ちっぷりみたいなものがない分、前走勝っていても支持率には大きく響いていないって感じね。
あとは「本走と同条件の新馬戦で、先頭から3馬身差で負けている」というのも人気順に響いていそうだけど…
その新馬戦は泥のような重馬場だったわけだし、あまり気にしすぎるのも考え物。
彼女はデータ的にも十分買える材料が揃っているし、現状かなり費用対効果の高い馬といえるわ。
今回は距離適性に疑問のある馬も多いなか、きっちりマイルで結果を出しているのもありがたいわね。
このメンバーの中で彼女が勝てば、今年の牝馬クラシック戦線にも影響が出てくるわよ!
ここから頭角を現す馬も多いシンザン記念
アノ穴馬が勝てば、配当も春のレースも面白いことになるわ!
2020年 シンザン記念 注目穴馬
ヒシタイザン(牡3)
【前走:京都2歳ステークス(G3)5番人気6着】
本走における穴馬の条件をかなりよく満たしているのがこのヒシタイザン。
前走で2000mを使っているのはデータ的にプラスだし、人気についても買えるギリギリのレベルに収まりそう。
さらにキャリア初勝利が1600mとあって、現状もっとも注目に値する穴馬だといえるわ。
条件の近い馬としては他に福永Jが騎乗予定のヴァルナがいるけど、あちらは重賞で3着の実績があるからか比較的人気が集まりそうな気配。
彼も十分好走に期待できるとはいえ、現状より高配当に近いのはヒシタイザンの方だといえるわ。
ヒシタイザンは気性面にちょっと問題があって、前走ももたれるクセが出て大敗してしまったけれど…
その点が改善されれば、馬券内に飛び込んでくる可能性は十分よ!