東京新聞杯の最終予想をするわよ!
月曜日にも伝えたように、1番人気は直近10年で連対20頭中1頭だけ、というのがこのレース。
今年は去年の牝馬クラシックを沸かせたファインルージュが1番人気の筆頭に挙げられているけど、傾向的には彼女が飛ぶことも想定しなきゃいけないわね。
今回もさらにデータを追加して、そんなファインルージュの信頼度や高配当を演出し得る注目の穴馬候補を炙り出しておいたわ。
ぜひ、ページの後半の予想印でチェックしてちょうだい!
さっそく確定した枠順から確認するわよ。
競走成績
枠番 | 馬番 | 馬名 | 性別 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 所属 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | アオイクレアトール | 牡5 | 56.0 | 内田博幸 | 古賀慎明 | 美浦 |
2 | 2 | ワールドバローズ | 牡4 | 56.0 | 和田竜二 | 石坂公一 | 栗東 |
3 | ディアンドル | 牝6 | 56.0 | 石川裕紀 | 奥村豊 | 栗東 | |
3 | 4 | マルターズディオサ | 牝5 | 56.0 | 松岡正海 | 手塚貴久 | 美浦 |
5 | トーラスジェミニ | 牡6 | 58.0 | 横山武史 | 小桧山悟 | 美浦 | |
4 | 6 | ファインルージュ | 牝4 | 55.0 | ルメール | 木村哲也 | 美浦 |
7 | ケイデンスコール | 牡6 | 59.0 | 石橋脩 | 安田隆行 | 栗東 | |
5 | 8 | ドナアトラエンテ | 牝6 | 54.0 | M.デム | 国枝栄 | 美浦 |
9 | カラテ | 牡6 | 57.0 | 菅原明良 | 高橋祥泰 | 美浦 | |
6 | 10 | エイシンチラー | 牝4 | 54.0 | 柴田大知 | 田中剛 | 美浦 |
11 | イルーシヴパンサー | 牡4 | 56.0 | 田辺裕信 | 久保田貴 | 美浦 | |
7 | 12 | ヴェロックス | 牡6 | 57.0 | 三浦皇成 | 中内田充 | 栗東 |
13 | ホウオウアマゾン | 牡4 | 57.0 | 坂井瑠星 | 矢作芳人 | 栗東 | |
8 | 14 | カテドラル | 牡6 | 58.0 | 戸崎圭太 | 池添学 | 栗東 |
15 | カレンシュトラウス | 牡5 | 56.0 | 津村明秀 | 平田修 | 栗東 |
詳しい予想に入る前に、月曜日のおさらいをしておくわ。
■前走クラス別成績
3勝クラス組が好調
G1組も勝ち馬候補として考える
■前走着順別成績
前走の結果に関わらず馬券になる
前走6着以降から勝利した3頭は、すべて前走G1組
■レース当日人気別成績
1番人気が絶不調
5~9番人気が馬券に絡む傾向が強い
■年齢別成績
若い馬ほど走る
上位人気に推されるほどわかりやすい材料のある4歳馬が狙い目
それじゃあ月曜日から引き続き、過去10年分のデータを基に東京新聞杯の予想を詰めていくわよ。
まずは、枠順別成績から見てちょうだい。
枠順別成績
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 1 | 1 | 1 | 14 | 5.9% | 11.8% | 17.6% |
2枠 | 2 | 2 | 0 | 13 | 11.8% | 23.5% | 23.5% |
3枠 | 3 | 2 | 0 | 14 | 15.8% | 26.3% | 26.3% |
4枠 | 3 | 1 | 2 | 13 | 15.8% | 21.1% | 31.6% |
5枠 | 1 | 1 | 1 | 16 | 5.3% | 10.5% | 15.8% |
6枠 | 0 | 2 | 3 | 14 | 0.0% | 10.5% | 26.3% |
7枠 | 0 | 1 | 2 | 17 | 0.0% | 5.0% | 15.0% |
8枠 | 0 | 0 | 1 | 18 | 0.0% | 0.0% | 5.3% |
内枠有利、というハッキリとした傾向が見られるわね!
なかでも3・4枠は勝率面で目立っているだけでなく、単勝回収率もともに150%程度と穴馬の激走も見込めるところ。
内枠であれば有利と見ていいけど、とくに3枠のマルターズディオサとトーラスジェミニ、4枠のファインルージュとケイデンスコールは有力な勝ち馬候補と考えたいわ。
逆に大外8枠は、絶不調よ。
過去10年で3着が1頭出たのみだし、その1頭も2018年に当時単勝4.2倍と2番人気に推されるほどの材料を持っていた、ダイワキャグニー。
今年8枠に入ったカテドラルとカレンシュトラウスの2頭はその条件に該当しないし、思いきって切っちゃいましょう。
次は、牡牝別成績を見てもらおうかしら。
牡牝別成績
性 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
牡・セン | 6 | 8 | 9 | 110 | 4.5% | 10.5% | 17.3% |
牝 | 4 | 2 | 1 | 9 | 25.0% | 37.5% | 43.8% |
圧倒的に牝馬有利、というデータよ!
勝率は牡馬の約5倍も高い、など、これだけ数字に開きがあると、牝であるだけでアドバンテージが見込める状態。
ディアンドルやマルターズディオサ、エイシンチラーやドナアトラエンテといった伏兵勢はもちろん、1番人気筆頭のファインルージュは高く評価しなくちゃいけないわね!
次は、斤量別成績を見てもらうわよ。
斤量別成績
斤量 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
54kg | 0 | 2 | 1 | 7 | 0.0% | 10.0% | 15.0% |
55kg | 2 | 0 | 0 | 0 | 50.0% | 50.0% | 50.0% |
56kg | 7 | 6 | 7 | 82 | 3.4% | 6.4% | 9.8% |
57kg | 1 | 2 | 2 | 30 | 1.4% | 4.3% | 7.1% |
58kg以上 | 0 | 0 | 0 | 7 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
基本的に負担重量の少ない馬ほど複勝率が高い、と言えるデータなんだけど…。
斤量55kgだった馬は勝率100%、というもの凄い数字が出ているわ!
ちょっと厳しい条件内にある子が背負う斤量だから、極端に母数が少ないこともあるんだけど、今年はファインルージュが該当するのよね。
データを扱う身として、勝率100%を切ることはできないわ!
逆に斤量58kg以上になると、複勝率0%。
去年は、この舞台で馬券になった実績のあるダイワキャグニーが58kgを背負って15着と大敗したわよね。
今回は去年この舞台で連対したカテドラルが58kg、昨年のマイラーズCの覇者ケイデンスコールが59kgに決まったから、彼らを買うならそれなりの理由が必要よ。
そんなところで、最終追い切りの結果も考慮した予想印を発表していこうかしら!
◎本命
ファインルージュ(牝4)
【前走:秋華賞(G1)2番人気2着】
1番人気が勝てない東京新聞杯だけど、ファインルージュなら前例を覆せるはず!
月曜日のも伝えたように、過去の1番人気は彼女ほど実績のある馬はいなかったし、検証でも「牝馬」「斤量55kg」「4枠」など、抜群の好走率をほこるデータに該当しているわ。
また不調のルメールJが鞍上、ということで不安に感じる人も多いと思うけど、これほどの好材料を備えていれば信頼度は十分だし、むしろ鞍上が嫌われてオッズが下がればコスパ面では好都合よ。
ファインルージュの最終追い切りは、美浦の南Wで6F【85.5-68.9-53.7-38.8-11.6】の時計を記録。
状態もよさそうで安心したわ。
G3戦では2連勝中だし、初の古馬混合でも勝ち負けは必至ね。
○対抗
イルーシヴパンサー(牡4)
【前走:ノベンバーステークス(3勝クラス)1番人気1着】
印は対抗だけど、十分本命に推せるデータを備えたイルーシヴパンサー。
月曜日には注目馬の筆頭に挙げられるほどの好データに該当していたし、今日の検証でも問題になるようなところは見受けられなかったわ。
東京マイル3連勝中、という派手な戦績も魅力だし、傾向的に彼のような昇級馬は勝ち負けの対象よ。
そうそう、彼と同じハーツクライ産駒はこの舞台における過去10年の成績が【1-2-1-1】で、複勝率80%とよく馬券に絡んでるの。
血統的な相性も、”買える”ポイントね。
そんなイルーシヴパンサーの最終追い切りは、栗東の坂路を【83.2-66.8-51.7-37.7-11.7】という時計。
好調さが維持できているようで、気配も十分、って感じだったわ。
コスパもよさそうだし、ここは切れないわよ!
△連下
カラテ(牡6)
【前走:ニューイヤーステークス(OP特別L)1番人気1着】
昨年この舞台を制した、カラテ。
東京新聞杯はとにかくリピーターがよく走る舞台だから、今年の彼にも激走を期待したいところね。
ただ過去を遡っても連覇した馬はいないし、データ的にも馬券圏内が妥当な印象。
切るほどの不安要素があるわけじゃないけど、自信を持って重い印が打てる材料はない、って感じね。
彼の最終追い切りは、美浦の坂路で【52.3-37.4-24.4-12.1】という時計。
前走で走れていただけに、状態の方は問題ないと見てよさそうよ。
今年は◎〇の相手として買いたいわね。
上位陣が好調な、今年の東京新聞杯。
適性抜群のアノ伏兵を馬券に含めてこそ、6桁配当に手が届きそうよ!
☆注目穴馬
ドナアトラエンテ(牝6)
【前走:ターコイズステークス(G3)5番人気14着】
抽選対象から、晴れてこの舞台への参戦が決まったドナアトラエンテ。
月曜日の段階では出走が確定していなかったからあまり取り上げてこなかったけど、今回ようやく大注目の穴馬候補として紹介できるわ!
彼女は目立たないながらも好データにはよく該当していたし、東京マイルではデビュー以来【2-2-1-1】とまさに東京巧者と呼べる成績を収めているの。
前々走のアイルランド府中牝馬でも4着ながら勝ち馬とは0秒3差と善戦できていたし、走る材料が揃ったこの東京新聞杯でも好走に期待できるわ。
そうそう、今回彼女と初コンビを組むMデムーロJだけど、東京新聞杯とは直近10年で2戦2勝と相性がいいの。
しかもこの2勝は今回同様、乗り替わっての勝利とあって、人馬ともにデータ面では絶好調よ。
そんなドナアトラエンテの最終追い切りは、美浦の南Wで5F【67.2-51.5-37.3-12.0】という時計。
前走時よりも馬体が絞れて動きにキレが戻ってきたし、コンディションも上々といったところね。
ターコイズSでの大敗が嫌われてか好オッズが見込めそうだし、6桁配当決着の立役者になってくれそうよ!