中山競馬場の特徴と傾向
中山競馬場は小回りコースでカーブが大きく、内枠・先行馬の有利が際立つ競馬場だと言われているわ。
実際データを見ると、その傾向は顕著なんだけど…。
なかにはそれが崩れているコースもあるのよね。
そんな時にこれから紹介するデータを知っていれば、先行馬に人気が集中しているのを尻目に、差し・追い込み馬で高配当を得ることができるわ。
それじゃあ、芝・ダートコース、距離別に詳細な特徴と傾向を見ていきましょう!
中山競馬場 芝コースの特徴と傾向
芝 | 全周 | 幅員 | 直線距離 | 高低差 | 発走距離 |
---|---|---|---|---|---|
オーバーシード | 内1,667.1m 外1,839.7m | 内20~32m 外24~32m | 310m | 5.3m | 1,200m、1,600m、1,800m 2,000m、2,200m、2500m 3.200m、3.600m |
中山競馬場の外回り芝コースはかなり特殊なコースよ。
タイトで小回りな内回りに比べ、おにぎり型で大回り。
馬によって「合う・合わない」が顕著に出るコースと言えるわ。
さらにゴール前には中山名物2.2mの急坂があって、ここでは毎回ガラッと着順が入れ替わるドラマが生まれるの。
年の瀬のグランプリレース、有馬記念はこの中山外回りコースで行われるわよ。
中山競馬場 芝1200mの特徴と傾向
開催レース:スプリンターズS(G1)・オーシャンS(G3)
外回りコースで、スタートは向こう正面の真ん中。
スタート直後から4コーナーまで約4.4mの下り坂で、コーナーまでおよそ250mの直線よ。
最後は先行馬や差し馬が逃げ馬を捕える展開が目立つわね。
- 騎手:Mデムーロ・Cルメール・武豊
- 枠順:4枠・5枠
- 脚質:先行・差し
- 産駒:アドマイヤムーン・ロードカナロア・ハービンジャー
中山競馬場 芝1600mの特徴と傾向
開催レース:ニュージーランドトロフィー(G2)・フェアリーS(G3)・ダービー卿チャレンジトロフィー(G3)・京成杯オータムハンデ(G3)・ターコイズS(G3)
1600m、マイル戦線は先行馬だけでなく、差し馬もかなりの好成績を残しているわ。
ただ基本的には先行、内枠有利は変わらず。
内枠の先行馬を主に予想するのがオススメよ。
- 騎手:Mデムーロ・Cルメール・田辺裕信
- 枠順:2枠・3枠・4枠
- 脚質:逃げ・先行・マクリ
- 産駒:ディープインパクト・キングカメハメハ・ロードカナロア
中山競馬場 芝1800mの特徴と傾向
開催レース:中山記念(G2)・スプリングC(G2)・フラワーC(G3)・中山牝馬S(G3)
中山芝1800mはスタンド前急坂からのスタート。
さらに1コーナーまでは200mほどしかなく、ペースが上がりにくい傾向にあるわ。
またゴール前の直線も短いから、逃げ・先行馬が逃げ切るようなケースが多いわよ。
- 騎手:Mデムーロ・Cルメール・戸崎圭太
- 枠順:2枠・3枠・4枠
- 脚質:逃げ・先行・マクリ
- 産駒:ディープインパクト・ステイゴールド・ドゥラメンテ
中山競馬場 芝2000mの特徴と傾向
開催レース:皐月賞(G1)・ホープフルS(G1)・弥生賞ディープインパクト記念(G2)・京成杯(G3)・紫苑S(G3)
内回りコースを使用する、芝2000mコース。
スタンド前4コーナー付近からスタートし、コースを1周。
小回りコースだけど、2.1mの急坂を2回超えるからスピードに加えスタミナが求められるコースよ。
- 騎手:Cルメール・横山武史
- 枠順:4枠・5枠
- 脚質:先行・差し・マクリ
- 産駒:ディープインパクト・ハーツクライ・キングカメハメハ
中山競馬場 芝2200mの特徴と傾向
開催レース:AJCC(G2)・セントライト記念(G2)・オールカマー(G2)
2000mコースが内回りなのに対し、2200mは外回りコースを使用。
おにぎり型のコースを1周するレースよ。
ゆったりしたカーブが続くことで加速しやすく、直線の短い中山のコースのなかではより追い込み馬が好走傾向にあるわ。
- 騎手:Cルメール・横山武史・石橋脩
- 枠順:1枠・2枠
- 脚質:差し・追い込み
- 産駒:ディープインパクト・ルーラーシップ・ドリームジャーニー
中山競馬場 芝2500mの特徴と傾向
有馬記念が開催される、芝2500mコース。
外回りコースの3コーナー付近からスタートし、内回りコース1周するレースよ。
スタートしてすぐにコーナーがあるから、外枠の逃げ・先行馬はかぶせるためにダッシュが必要。
枠の有利不利もあるコースね。
ペースはスローになることが多くて、多くの馬が仕掛けるのは3コーナーくらいから。
直線が短いから、マクリで一気に先行勢を捉えにかかるケースも多くて、最後は急坂をあがるスタミナ勝負。
マクリから長く脚が使えるか、もしくはスタミナ・パワータイプが好走する傾向にあるわね。
- 騎手:Cルメール・戸崎圭太・丸山元気
- 枠順:1枠・8枠
- 脚質:先行・マクリ
- 産駒:ステイゴールド・キングヘイロー・ルーラーシップ
中山競馬場 芝3600mの特徴と傾向
開催レース:ステイヤーズS(G2)
中山3600mは、ステイヤーズS専用コース。
内回りを2周、コーナーは8つ回るコースよ。
スタートはスタンド前正面やや右側から。
高低差5.3mとタフなコースだから、とにかくパワーとスタミナが要求されるわね。
この距離になると脚質の有利不利というよりも、その馬に能力と適性があるかが問われるわ。
クラシックでは菊花賞に届かなかったけど、天皇賞(春)を見据えてステイヤーズSから気炎を上げる馬も数多くいるから注意が必要よ。
- 騎手:横山典弘
- 枠順:7枠・8枠
- 脚質:先行・差し
- 産駒:アドマイヤドン・ネオユニヴァース
中山競馬場 ダートコースの特徴と傾向
全周 | 幅員 | 直線距離 | 高低差 | 発走距離 |
---|---|---|---|---|
1,493m | 20~25m | 308m | 4.5m | 1,200m、1,800m、2,400m、2,500m |
ローカルのダートコースに近い、小回りのコース設計。
ただ高低差は4.5mとかなりのアップダウンがあるから、よりパワーやスタミナが必要なコースよ。
中山競馬場 ダート1200mの特徴と傾向
開催レース:カペラS(G3)・京葉S
スタートは2コーナーの奥ポケットの芝コースからのワンターン。
中山ダートの1200mは差し、追い込みが有利よ。
とはいえ、これが下級条件になると逆転し、逃げ・先行有利となるわ。
一般的に中山自体、先行有利のイメージが強いから、 とくに追い込み馬は人気薄になりやすく、高配当を狙うにはもってこいのコースと言えるわよ。
- 騎手:Cルメール・Mデムーロ・戸崎圭太
- 枠順:6枠・7枠・8枠
- 脚質:差し・追い込み
- 産駒:ヘニーヒューズ・ヨハネスブルグ・サウスヴィグラス
中山競馬場 ダート1800mの特徴と傾向
開催レース:マーチS(G3)・師走S
スタートはスタンド前の直線入口付近。
1コーナーまで375mと長い直線、さらに高低差のある坂があるから、ペースは上がりにくい傾向があるわ。
さらにゴール前には2回目となる急坂。
1800m戦のイメージとは裏腹に、スピードよりもパワーが求められるコースよ。
- 騎手:田辺裕信・Cルメール・戸崎圭太
- 枠順:5枠・6枠・7枠・8枠
- 脚質:逃げ・先行・マクリ
- 産駒:キングカメハメハ・ディープインパクト・シニスターミニスター
中山競馬場 ダート2400mの特徴と傾向
開催レース:OP・条件戦
スタートは向こう正面の真ん中付近。
コーナー6つのタフなコースね。
急坂も2回超えるから、スタミナに加えパワーが求められるコースね。
- 騎手:柴田大和・武藤雅・石橋脩
- 枠順:6枠・7枠
- 脚質:逃げ・先行・マクリ
- 産駒:サマーバード・ステイゴールド・ゼンノロブロイ
中山競馬場 ダート2500mの特徴と傾向
開催レース:OP・条件戦
向こう正面直線入口からスタートし、コースを1周半するダートの2500m。
最初のコーナーまでおよそ309mと短く、スピードが上がりにくいコース形態だから、スタートがよくない馬でも好走できる傾向にあるわ。
展開は逃げ馬が垂れたところを先行馬が差し切る、というケースが多いわよ。
- 騎手:柴田大和・石橋脩
- 枠順:2枠・5枠
- 脚質:先行
- 産駒:ステイゴールド・マンハッタンカフェ